小４の時、

突然「引っ越しするよ」・・母親にそう言われた。

よく意味がわからなかった。

というよりもわからないふりをしたのだ。








生まれ育った家、友達、よく遊んだ公園・・学校の友達・・

別れを受け入れることなどできなかったのだ。









いつものように学校へ行くと・・

友達が・・

「誰かのお母さんが来てるよ」というのだ。

そう、僕の母が先生に挨拶に来ていたのだ。










先生が教室に入っていきなりこう切り出した・・

「今日でMac君は最後です。引っ越しをすることになりました。お別れです。」











胸がいっぱいになった。











学校が大好きだった。

友達も皆仲良しだった・・・

先生に催促されたが、お別れの言葉を切り出すことができなかった。










涙がこぼれそうだったからだ。











引っ越しの時だ、

生まれ育った家、見慣れた景色が遠くなっていく・・

電車の中、涙がこぼれないようにすることで精一杯だった。










今、思うと・・・

泣くこと、涙をこぼすことが恥ずかしくてそれをこらえるように

生きていたんだよな。






最近は涙もろくなった。

いろいろなヨロイがとれてきたのだろう。





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