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明けましてありがとうございます。 今年は、年始挨拶に何と言っていいか分からず、 口の中でモゴモゴつぶやいて、済ましてしまいました。 でも、めでたいか否かはともかく、 やっぱり、年が改まるって、ありがたいですね。 公私ともに色々あった昨年のことを、 取り合えず「昨年」とゆー棚に置いて、ちょっとホッとできる。 済まんなあ~とゆー気持ちも含めて、"ありがとう"でございます。 ・ で、今年第1回は、去年面白かったコンテンツを棚卸しする 「極私的ベストテン2011年下半期編」です。 ■ 映画「アリス・クリードの失踪」(2009年/英国) 「日本映画の父」といわれた故マキノ省三監督曰く、 映画の基本は、1.スジ(脚本) 2.ヌケ(映像) 3.ドウサ(演技)の順なんだとか。 それでゆーと、1.スジ(脚本)がお見事だったのが、誘拐事件をテーマとした、この映画。 登場人物が3人とゆー小品なれど、ストーリーが二転三転して、まったく先が読めません。 脚本は、これが長編監督デビューとなるらしい新人J・ブレイクソン(34歳)。 同郷の巨匠アルフレッド・ヒッチコックを継ぐ人といったら、大袈裟か。 ■ 「SOMEWHERE」(2010年/米国) 2.キレ(映像)のよさでは、大好きなソフィア・コッポラ(40歳)が撮った、この3作目。 映画が始まると、荒涼とした砂漠の中のサーキットの遠景が映し出され、 エンジン音を響かせてフェラーリがぐるぐると廻り続ける。 (この間、カメラは一度も動かず固定されたまま) 何も起きず観客がイライラしだした頃、車が静かに止まり・・・タイトルバック。 うわぁ、アートっぽいなあ~と思ってると、 次のシーンでは、半裸のセクシー美女二人がポール・ダンスしてる。 芸術と通俗的世界を行きつ戻りつして、大いに楽しませてくれます。 ■ 映画「奇跡」(2011年/日本) 3.ドウサ(演技)部門で、真っ先に思い浮かぶのが、是枝裕和(49歳)の最新作。 「誰も知らない」(2004年)と同様、子供が主人公の映画ですが、 漫才コンビ「まえだまえだ」の兄弟二人がメチャメチャいいのです。 カットごとに、子役の反応をみてセリフを決める是枝流の演出と相まって、 子供がホントに子供らしいとゆー、"夏休み緑陰映画"です。 これが極私的2011年日本映画ベストワンなんですが、 ヨコハマ映画祭ではベストテンにすら入っておらず、ちょっと口惜しい(笑)。 ■ 映画「大鹿村騒動記」(2011年/日本) で、栄えあるヨコハマ映画祭第1位が、この映画。 これが遺作となった原田芳雄、大楠道代、石橋蓮司とゆー70年代を飾ったスター達、 そして、間男役の岸部一徳を加えて、ご高齢出演者のドウサ(演技)が光ります。 原田芳雄が亡くなった3日後に見たんですが、 劇中で行われる村の歌舞伎を、みんな楽しそうに演じていて、 大いに笑い泣きさせられました。 ■ 写真展「東京ポートレイト」(鬼海弘雄) 名優アレック・ギネスのアカデミー名誉賞でのスピーチ。 「笑え、立て、何をしろとざんざん言われて何十年やって参りました。 でもあげくの果てに、何もやらないことが芝居だという風に思い到りました」 ドウサをキャラクターと読み替えると、映画ではなくこの写真展が印象的でした。 浅草寺の壁をバックにして、通りかかった人を撮った一種の肖像写真ですが、 その写された人々の圧倒的な存在感に、ただただ凄いの一言でした。 ・ まだ半分ですが、長くなったので、残りは次回とします。 今年は、もう少し肩の力が抜けて、面白いモノが書けるといいんですが・・・ 今年もお付き合いの程、よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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