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今週、母が特別養護老人ホームに入りました。 2月中旬に、今年新設された施設から入所の打診があったのです。 以前から、申し込みはしていたのですが、 よほど重度か事情でもない限り、まず入所はムリと聞いていて、 まさに青天のへきれきでした。 (待機者の数:神奈川県2万3千人、全国42万人:2009年厚労省データ) ちょうど母が骨折してしまい、毎日がてんやわんやのときで、 正直、「あ~たすかった」と思いました。 でも、そんなことでいいのか、 決めるまで、或いは今でも迷っています。 - 日記に書いた短歌もどき - この頃は復興支援の記事を読みとばす 老いた母まで見捨てるのか ・ 母は、病院に連れて行くと、ちょっとハイになるらしく、 待合室では、誰彼かまわず声をかけます。 「迷惑だからさー、静かにしようよ」というと、 「ね、野暮天でしょ。も~うるさくて、困っちゃうんですよ」とゆーふうなことを、 顔の表情と仕草だけでやってみせるので、 周囲の爆笑を買ったりします。 ある日、隣に座っていた老夫婦が声をかけてくれて、 「かわいいお母さんねえ」 「ウチもさんざん苦労したけど、やっと三年前に他界しました」 一仕事やり終えたとゆー、晴れやかな笑顔が印象的でした。 ・ 先日、TVに谷川俊太郎さんが出ていて、 「死ぬことは、恐くないですか?」とゆー質問に、 「ボクは、母が大好きだったから、母が死ぬことが恐くて恐くて仕方がなかったのね。 だから、母が死んでからは、いっさい恐いものがなくなっちゃった」 「母からは無条件で愛された記憶があって、 だから、今の条件だらけの世界で生きていられると思う」 ワタシも母に無条件で愛されたひとりで、 ワタシの呑気さの源は、きっとこれだろうと思います。 ・ 朝日新聞の〈ひと〉欄に、岡野雄一(62)とゆー、 長崎に住む認知症の母を描いた漫画家の人が紹介されていました。 施設にいる認知症の母(89)を週2度は訪ねる。 目の前の中年オヤジを息子と気づかないが、 はげ頭を差し出せば、条件反射でペチペチたたく。5分間。 独自のリハビリ術のつもりが「よっぽど親不孝ばしとんなったとやろか・・・」と、 職員が遠巻きに見つめる。 そんな母との日々をまとめた冊子「ペコロスの母に会いに行く」を 今年1月、故郷の長崎市内で発刊した。 ペコロスの由来は小タマネギそっくりな自分の頭から。 まんが本「ペコロスの母に会いに行く」 ・ これからは、ワタシもせいぜい母に会いに行こうと思っています。 ちょっと、恋人に会いに行く気分で・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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