テーマ:洋楽(3286)
カテゴリ:用語解説
1964年にデビューし、同年の「朝日のあたる家」などで知られたイギリスのロックバンド
「アニマルズ」。 その後、一時解散、メンバーを一新しての再結成、がありますが 1968年に完全に崩壊。 1969年、ボーカルの「エリック・バートン」は 新たな音楽活動を支えるバック・バンドを結成するために デンマーク出身の男と会います。彼の名は 「Lee Oskar」。彼らを中心として 1970年、「エリック・バートン&ウォー」がデビューします。 しかし、エリック・バートンは長持ちできないタイプなのか すぐに離脱。残されたバックバンドは 「ウォー」として活動を継続します。 デンマークという出自のせいか 「リー・オスカー」のハーモニカ(10ホールズ)サウンドは アメリカのブルース・プレイヤーとは全く違うニュアンスを持っており 高い評価を受けます。 1976年、アルバム「Lee Oskar(邦題:約束の地)」でソロ・ハーピストとしてもデビュー。 このジャンルとしては異例のヒット作となります。 (「約束の地」は資生堂のTVCF「女の顔はひとつじゃないよ」に使用されました) 「Before The Rain」(1978)、「My Road Our Road」(1981)とソロ・アルバムを発表した後は (この3作のプロデュースは、スライ&ファミリーストーンのドラマー、グレック・エリコ) 「War」の活動と、日本の「古澤良治郎」などへのゲスト参加が活動の中心となりますが 1994年に「ウォー」を脱退 (後任のハーピストは、日本人「仲村哲也」さんです) 再び精力的にソロ・アルバムを発表しています。 彼のアルバムを紹介しようと思ったのですが 「楽天」にはないんですよね。 (あった分もすでに売り切れ) そこで、「アマゾン」で検索しました。 http://harmonicaonly.hp.infoseek.co.jp/cd_dvd_i.html#leeoskar こちらは、トンボ楽器の「メジャーボーイ」を気に入った「リー・オスカー」が トンボ楽器と共同制作をした 「リー・オスカー・モデル」です。 (製造:トンボ楽器、日本国内での販売権:全音楽譜出版社) シグネチャー・モデルらしさが随所に出ており 通常の 「メジャー」:Low-F. G. Ab. A. Bb. B. C. Db. D. Eb. E. F. F#. High-G 「ハーモニックマイナー」:Gm. Abm. Am. Bbm. Bm. Cm. Dbm. Dm. Ebm. Em. Fm. F#m の他に 「メロディーメーカー」(メジャーのスペシャル・チューニング):G. A. C. D. E 「ナチュラルマイナー」:Gm. Abm. Am. Bbm. Bm. Cm. Dbm. Dm. Ebm. Em. Fm. F#m といった特殊な音配列も揃え さらに、写真で分かると思いますが ケースを連結させる事ができるんですね。 曲のキーによってハープを使い分ける10ホールズ・ハーピストにとって、非常に便利です。 こうした細かい工夫や、音質のよさ、さらにはプレイヤーとしてのネームバリューもあって 「リー・オスカー・モデル」は ミック・ジャガー(エリック・バートンのバンドに参加していたのだから、きっと面識があるはず) ヒューイ・ルイス ジョン・ボンジョビ ダン・エイクロイド(「ブルース・ブラザーズ」) といった、特に海外の、ロック系を中心とするミュージシャンに愛用されています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こんにちは。
今回リー・オスカーのCDを手に入れるので、彼のバックグランドが理解できてよかったです。 古澤良次郎との絡みがどんな感じなのか?聴いてわかるのかさえ、今は未知なので、ワクワクしながら、待っている最中です。 勉強になりました。 ありがとうございます。 (2005.05.22 14:02:59)
先入観を持って聴くのは
良し悪しなんですけど 「リー・オスカー」はこの世界のビッグ・ネームだよ 「Promised Land(約束の地)」はこの世界の定番曲だよ という程度を理解していただければ。 (2005.05.22 19:03:27) |
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