※2023/5/31追記
本件パブコメの募集期間:2023年2月16日~3月17日(原子力規制委員会)
提出意見:103件
(リンク)結果公表・資料/2023年5月31日
マニュアル案のパプコメに意見を提出
原子力規制員会では、表題のマニュアル案に関して任意の意見公募(パブリックコメント)を実施しました。
核発電が利活用されている限り、放射性物質が大量放出される事故が発生する可能性は否定できません。
「3.11子ども甲状腺がん訴訟」が提起されているように、特に、若い世代の心身を蝕み、将来を奪ったり、将来の選択肢を狭まるようなことは、人の道としても二重三重の意味で許されません。
(リンク)
●3.11甲状腺がん子ども支援ネットワーク
私は、オフサイトの課題や、放射線による具体的な人体への影響といった点は極めて不勉強なのですが、意見を提出しなければ、国民としてマニュアル案を黙認しているとも思われかねないので、3/14夕方に提出しました。
私は、「不器用でも、多少は的外れでも、とにかく、参加する、意見を表明する」事を優先しています。勉強している方や知見の有る方から見れば、笑われる意見かも知れませんが、「不勉強」を理由に提出しないなら、いつまで経っても、何もできません。
緊急学習会は「学習会の見本」
今回のマニュアル案の問題点や抜け・欠けについては、下記のリンク1・2で学ばせて貰いました。
特に、リンク1の「緊急学習会」は資料も含めて分かり易く、説明も早口になることなく、約40分で収められていること等も含めて、「これぞ、学習会」と言える、「学習会の見本」でした(皮肉ではありません)。
説明後の質疑応答も重要ですが、質疑応答部分を省いても意見は書けます。
原子力規制委員会の「甲状腺被ばく線量モニタリング検討チーム」の会合で提出された資料を基に、説明用のスライドを作り、パブコメの提出期限に間に合うように「緊急学習会」として準備・告知する手間・時間を考えると、説明者である温品氏は個人のリソース(時間・労力等)を多く割いていると思われます。
パブリックコメントへの意見の提出という、具体的な行動に繋がる取り組み・学びこそ、私達、主権者に必要なことであり、求められている事でしょう。
改めて、個人のリソースを割いて、すぐにでも役に立つ緊急の学習会を準備・開催して下さった温品氏と「放射線被ばくを学習する会」の事務局の皆様に、この場を借りて、感謝と敬意を表します(お礼の意味も含めて、過日、ネットバンキングで些少ですがカンパを振り込みました)。
以下、関連リンクと、今回のパブコメに私が提出した意見・私が過去のパブコメに提出した意見と結果一覧を示します。
「パブリックコメントって何?」という方は、リンク4をご覧下さい。
(リンク1/「放射線被ばくを学習する会」の緊急学習会の動画・資料)
●緊急オンライン・パブコメ学習会「甲状腺被ばく線量モニタリング実施マニュアル案」(2023年3月9日実施/資料の説明は動画の41分まで)
(リンク2/「美浜の会」が2月24日付けで作成した資料)
●パブコメに意見を出そう 甲状腺被ばく線量モニタリング実施マニュアル案
(リンク3/提出フォーム)
●甲状腺被ばく線量モニタリング実施マニュアル案に対する意見公募について(2023年2月16日~3月17日)
(リンク4/吉良よし子参議院議員事務所での、2022年1月14日の総務省レクに基づく)
●パブリックコメント(意見公募手続き)とは?~総務省からのレク~
====私が提出した意見====
マニュアル案に対して意見を提出します。
●モニタリングの目的は「国民・住民の健康を守ること」と明記して下さい。
●モニタリング・スクリーニングの結果(数値)は、本人に確実に伝えることを明記して下さい。
●甲状腺モニタリングを「別物」とせず、体表面スクリーニングと一体で実施して下さい。
●「新規制基準適合性が認められている原発(法的に営業運転が可能な原発)」から少なくとも100キロメートル圏内の自治体には、希望する住民全員がスクリーニングやモニタリングを受けられるように、必要な資機材・人員は、国費で確保するように義務付けて下さい。自治体で準備・確保しておくだけでなく、必要に応じて、外部から国の責任で応援の資機材・人員を送り込めるような体制も整備すべきです。リソース不足で、スクリーニングやモニタリングが行われないことがあってはいけません。
●β線用のガイガーカウンターを使用して下さい。
●スクリーニングレベルは成人は0.1マイクロシ―ベルト・毎時、未成年は0.02マイクロシーベルト・毎時にして下さい。
●そもそも、不要な被曝の回避が最優先されるべきです。本マニュアルとは別に、原子力災害対策指針に「新規制基準適合性が認められている原発(法的に営業運転が可能な原発)から半径100キロメートル圏内の居住世帯には、安定ヨウ素剤を事前配布しておく」ことを明記して下さい。
●国民・住民の安全確保や健康に係るマニュアルを、説明会等も無しに、書面を提示しての30日間のパブリックコメントだけで策定するやり方に異議があります。原発から半径100キロメートル圏内の自治体で、住民向けの説明会や、質疑応答の機会(公聴会)を実施し、その内容・結果に基づいて、案を練り上げていくべきです。
これらの意見は、他の如何なる個人や組織とは関係ないことをお断りしておきます。
宜しくご査収下さい
====提出した意見、ここまで====
↓ 提出した際のスクリーンショット(一部修正)
春橋哲史(ツイッターアカウント:haruhasiSF)