エルサ・ベスコフさんの絵本が図書館に何冊かあったので借りてきました。
クラシカルな絵が魅力的なスウェーデンの作家さんです。
この方の名にちなんだ賞がスウェーデンの優れた作品に贈られています。
★Pelle’s New Suit 『ペレのあたらしいふく』
ペレは羊を飼っています。そして大きくなったペレのお洋服が小さくなってしました。
ペレは羊の毛を刈って、おばあさんのところへ持っていってカーディングしてもらいます。
その代わりにペレは畑の草引きをします。
今度はそれを持って糸に紡いでもらいに別のおばあさんのところへ持って行きます。
その代わりにペレはおばあさんの牛の世話をします。
こうやってだんだんペレの『あたらしいふく』ができてきます。
服がどうやってできてゆくか、絵本を読んでいるうちに子供も知ることができますね。
ただ、服を買ってもらうのじゃなくて、ちゃんと労働を引き換え。
そういえば、アメリカへ行った時に「車あらいます!」って看板を持った家族をガソリンスタンドで見たことがあります。
生活に困っているのではなくて(笑)「お金は労働をして得るもの」という教育をしていたのですね。
小学校から「株」を教えるのじゃなくて、家庭でのこういう教育って必要かも。
そういえば、お風呂洗いと庭の水遣りが子供の頃の私の仕事だったな。
★Peter’s Old House 『ペーテルおじさん』
ペーテルおじさんは昔船乗りをしていていろんな国の言葉が話せます。
それに、いろんな興味深いお話もしてくれるし、村の人が怪我をしても治してくれる。
壊れた物だって直してくれるのです。
でも、村人はお金を払っていなかったのでペーテルおじさんは古くなった家を直すこともできないでいます。
あるとき役人が来て「この家は古くてキケンだから、このままだと取り壊してしまうぞ」と言います。
いつも、船のおもちゃを作ってもらっていた子供達はコレを聞いて行動を起こします。
おじさんのお家壊されなくてよかった、よかった。
どちらにもページをめくると描いてある草花が優しくてほっとします。