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テーマ:中国・香港映画が熱い!(655)
カテゴリ:他のアジア映画
中国の春秋戦国時代のお話です。この辺りの歴史はややこしいですし、字幕に漢字が多くて慣れるまでに時間がかかります。広大な土地を惜しげもなく使った戦闘シーンも他の映画で一度は観たことありそうな、一言で言えば無難なデキ。迫力を最大限に味わいたいなら、音響のいい映画館での鑑賞をおすすめします。
----- 原題:墨攻(A BATTLE OF WITS) 監督:ジェイコブ・C・L・チャン 音楽:川井憲次 出演:アンディ・ラウ 、アン・ソンギ 、ワン・チーウェン、チェ・シウォン、ファン・ビンビン、その他 公式:■サイト [日本] ----- 紀元前370年頃、大国の趙(ちょう)は勢力を伸ばそうと大軍を率いて、燕(よん)に侵攻。その間に位置する小国の梁(りょう)は国を守るために墨家の革離(アンディ・ラウ)を呼び寄せる。 墨家とは「兼愛」「非攻」を掲げる集団。自分と同じように他者を愛し、侵略せず守りぬく思想のもと、革離は10万もの敵兵を相手に作戦を展開していく。 原作は酒見賢一氏の小説をベースにした森秀樹氏の同名コミック。連載が終了して10年程経つそう。監督のジェイコブ・チャンが、このコミックに感銘を受けたのも、ちょうどその頃。ゆえに構想10年。主演は香港のアンディ・ラウ、敵将に韓国のアン・ソンギ先生。中国・日本・香港・韓国の俳優、スタッフが手を組んだスペクタクル超大作という触れ込みです。 墨家という集団が実在したのか、に関しては実在したらしい。では、彼らが「兼愛」「非攻」を掲げていたのか。なぜ忽然と姿を消したのか。これらを含め多くの点に関しては謎が多い。それもそのはず。日本でいうなら縄文時代。当時の中国はとてつもない先進国に映ります。 ほとんど国政を為さない梁(りょう)の国王に呼ばれたのが革離の不運だったのか、いずれにしてもボランティアで駆けつける設定がとても画期的に思えました。 初めはみんな半信半疑。次第に理念が理解され、信頼を得、兵士や民衆がまとまりだす。遠い昔、思想的にこんなにも成熟した集団いたとしたら驚き。そりゃ、戦時下過ぎれば王にとっては脅威だろうね。 そんな革離(カクリ)でさえ、守るためには闘わなければならず、使命を果たしたのに謀反を疑われ、愛する人すら助けられない苦しみを味わう。戦争や人間の愚かさは現代にも通じます。 無駄な肉を削ぎ落としたアンディ・ラウの精悍な顔。そのカッコよさがすべて。女はいらない。 【関連記事】 ■アジア3カ国合作映画「墨攻」 成長・中国市場が牽引 FujiSankei Business i. ■『墨攻』が日本ボックスオフィス 3位、韓国では不振 innolife ■プレミア・イベントにアンディ・ラウが来日! MovieWalker 【楽天ブックス】 墨攻 文庫版 【OST】 『墨攻』オリジナル・サウンド・トラック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ゆ~りん84さん
>「女はいらない。」 あんな取って付けたような描き方なら、いないほうがましですよ。 唯一、一緒に死ななかったのはよかったなって思います。 (2007.02.23 10:47:32) |