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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2011年07月08日
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カテゴリ:クラシック音楽



 今週FMで連続して放送されている、ティーレマン=ウイーン・フィルのパリのシャンゼリゼ劇場でのベートーヴェン・ツィクルスのライブ、第7番を少しと、第9を聞きました。
 
ティーレマンのデビュー・アルバムがフィルハーモニア管を指揮してのベートーヴェンの「運命」と「7番」だったと思います。

多分FMだったと思いますが、運命の演奏を聴いて、「なんとセンスのない演奏」だと思いました。

それ以来、ティーレマンの演奏は聞きたくないと思い、アルバムもDVDも購入していません。

昨年、BSで「ワルキューレ」の目覚ましい演奏を聴いて、ティーレマンも進歩するんだと思いました。

ところが、今回FMで彼の演奏を聞いたら、以前と全く変わりありません。

なんと、「センスのない演奏だ」とまた思ってしまいました。

私が、「センスがない」と言っているのは、アゴーギクの使い方がなっていないからです。

普通の指揮者なら絶対しないようなところで遅くしたり、ためを作ったりするのです。

それが、常人に考えも及ばない使い方だったらいいのですが、恣意的で、「よりによってここで」と思うところでらやかすもんですから、「センス悪過ぎ」と思ってしまうのです。

例えば、第9第3楽章のホルンの上昇音形の無伴奏ソロの途中でのルバート、が典型的です。

こんな演奏聞いたことがないです、というか、こんなことやらかそうと思う指揮者はティーレマン以外考えられません。

それに、ホルンが最後ちょっとミスッていますし、泣きっ面に蜂とはこういうことをいうのかと思いました。

テンポも鈍重で、ウイーン・フィルがよくこういう演奏を許しているな、と思ったほどです。

先日、佐渡裕が指揮したベルリン・フィルの定期公演でのリハーサルのドキュメンタリーが放送されていました。

それでわかったのは、楽員は別に指揮者の音楽性について、どうのこうの考えているわけではないということです。

彼らは、指揮者が何をやりたいのかが楽員に正確に伝わることを重んじています。

そして、あたかも自分たちが進んで演奏しているような気になればいい、と思っていることに尽きるということです。

それは、音楽がどうのこうのではないのです。

結局ティーレマンの場合、そういうコミュニケーション能力に長けているのだと思います。

それから、音楽以外の裏の事情も影響しているのかも知れません。

そう感じていれば、こんな演奏がDVDで出てくることも当然かもしれません。

しかし、プロデューサーもそう感じているとしたら、それはそれで問題があると思います。

何しろ売り上げにつながりますから。。。

個人的には、何とも感度の鈍い、間抜けな演奏としか感じられません。

7番と9番をつまみ聴きしただけで結論付けるのもおこがましいですが、とにかくこんな「センスの悪い」時代がかった演奏が容認されるようであれば、世も末だと思わざるを得ません。

ヤルビに代表される古楽器風なスッキリした演奏が好まれるのと、時代がかった臭い演奏が好まれるのとどちらが本当なのか分からなくなります。

 ところで、「ワルキューレ】がよかったので、今度出たBlurayの交響曲全集を買おうかと思っていただけに、事前に演奏の傾向が分かって、不幸中の幸いでした。

もし買っていたら、おカネをドブに捨てるようなものでした。

しかし、hmVのレビューを見ている、私のような意見を言っている人は皆無で、すべて絶賛調なのが、どうにも理解出来ません。

キャッチコピーではバーンスタイン以来の映像だと書かれています。

現代の耳で聞くと、バーンスタインも曲によっては古さが感じられますが、これはそれ以上に古くさいです。

なお、個人的にはフルトヴェングラーの「第9」の良さが分からない、という立ち位置にいることを明らかにしておきます。

第9を聴いたあと、耳が汚れたと思い、思わずミンコフスキーのハイドンを聴いてしまいました。


 








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Last updated  2011年07月08日 21時36分17秒
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