Shakti:This Moment
大分前に入手していたシャクティの新作を聴く。ディストリビューターによると『ジョン・マクラフリンが率いるSHAKTI結成50周年。70年代にたった3枚のアルバムをのこした あの伝説的グループ46年ぶりの新作が完成!!』とのこと。このグループ、マクラフリン繋がりで耳にしたのだが、癖の強いヒンドスタン音楽ためか、最初なかなか馴染めなくて、放置してた。ところがしばらくぶりで聴き返したら、以前よりはだいぶ耳に入ってくる。どうやらメンバーのクレジットを見て、Konokol(コナックル)という楽器が何か調べたことが切っ掛けになったようだ。youtubeで解説を観ているうちにわかってきた。こちらには楽譜も載っていて、このテクニックがいかにすごいかが分かる。簡単にいうとヴォイスパーカッションの一種類なのだろうが、これはインドで古くから使われている演奏方法のようだ。所謂話しながら太鼓をたたくトーキングドラムの一種らしい。ところがこれが猛烈な速さでやる超絶技巧でそれも変拍子。とても普通の人にはできない程の活舌だ。自分でやってみたが短い時間ならできそうだが、長くなったら全然ダメ。恐るべき超絶技巧だ。さすがゼロを見つけた民族だと、何故か関心してしまった。wikiによると、マクラフリンはこの技法を作曲に利用しているとか。最初はコナックルの超絶技巧にばかり目を奪われていたが、ガネーシュ・ラジャゴパランのヴァイオリンも一癖も二癖もある濃厚な演奏。シャンカル・マハデーヴァン(1967-)のヴォーカルの存在感も半端ない。インドのミュージシャンの存在感が圧倒的で、マクラフリンは少し影が薄い。彼らのバランスがいいのは、キャッチーなテーマの「Changay Naino」だろうか。曲毎の違いや特徴がつかめず、ただ「凄い」としか言えないところが何とも情けない。今のところ、民族音楽を聴くようなスタンスで、何回か聴き続けて理解するしかないようだ。音楽に陽気な要素があるところが、救いになるかもしれない。Shakti:This Moment(Abstract Logix ABLX068V)16bit44.1kHz Flac1.John McLaughlin,Shankar Mahadevan,Selvaganesh Vinayakaram,Zakir Hussain:Shrini’s Dream2.Shankar Mahadevan:Bending The Rules3.John McLaughlin:Karuna4.Selvaganesh Vinayakaram:Mohanam5.Shankar Mahadevan,Carnatic Traditional,U. Srinivas:Giriraj Sudha6.John McLaughlin:Las Palmas7.Zakir Hussain:Changay Naino8.John McLaughlin:Sono MamaJohn McLaughlin, Shakti:John McLaughlin (g,g-Synth)Zakir Hussain (Tabla, Konokol)Shankar Mahadevan (Vo,Konokol)Ganesh Rajagopalan (vn, Konokol)Selvaganesh Vinayakram (Kanjira, Mridangam, Ghatam, Konokol)Recorded at Mediastarz Studio, Monaco by Jean-Michel AubletteRecorded at Swara Yogo Studios, Covington, WA, USA and Offbeat Music Ventures, Chennai by Aditya SrinivasanRecorded at Lambodara Studios, Navi Mumbai by Ameya Mategaonkar