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ヘンリーの国際関係学

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September 14, 2004
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カテゴリ:マスコミ
ヘンリのヒトリゴト<学校で習わない国際政治 アメリカとイラクとマスコミ 前編>


イラク後のアメリカに関する報道に関して、あることに気付く。
「かえって世界は不安定になった。米国の戦略は失敗している」という見方が席巻しているである。
だが、果たしてそうだろうか?
今回のコラムでは、「イラク侵攻の裏にあるものを見つめて、表に見えているものが真実とは限らない」という考えを持ち、「モノの見方を60度ほど変えてみよう」という目的で書いていこうと思う。


2004年9月現在、イラク情勢は混沌としている。アメリカが唱えた「中東民主化」構想が暗礁に乗り上げ、テロが煽られて、これではかえってアメリカの安全が脅かされているという見方が支配的だ。
だが、「これが計算どおりだとしたら?」と考えた事はあるだろうか?


イラク戦争は、タカ派(チェイニー副大統領・ラムズフェルド国防長官)とネオコン(ウォルフォウィッツ国防副長官・フェイス国防次官・リビー副大統領首席補佐官ら)が望んだものとされている。

今回のイラク侵攻ではアメリカはEUや国連と不必要に仲違いし、戦費は自己負担になっており、湾岸戦争では「国際協調」を押し立てて、日・独・サウジアラビアに戦費を出したが、これでは「金銭面」での国益に適わない。
石油利権の拡大という見方もあるにはあるが、ネオコンは石油利権と敵対している為、説明にならない。
では、なぜなのだろう?

また、911後もアメリカが戦争モードに入ったのを機に、ネオコンは国防総省内に誇張した分析を行なう部署「特別計画室」(OSP)を新設し、フセイン政権が危険な大量破壊兵器を持っているとする報告書を作り、ブッシュ大統領と米国民にそれを信用させた。ネオコンの影響下にあるマスコミは、OSPが作った報告書が間違いだと指摘する報告があったが、それを流すようにはしなかった。
誇張した分析までを流して戦争に駆り立てねばならぬ理由はなんだったのだろうか?

国務省は開戦一年前に戦後イラクの復興計画を策定したが、国防総省のネオコンはその策定報告書を実行する事を拒否した。国務省は、戦後イラクの混乱を懸念して作ったのだが、なぜ拒否をする必要があったのか?

イラク占領後に、米軍はイラク人をわざと怒らせるやり方をした(イスラエル軍がパレスチナ人をわざと怒らせて倍返しの弾圧をしてきた戦略とそっくりである)。怒らせる必要があったのか?


このように米国民にとって何のプラスにならない上に、米国の威信が下がるような真似をして、あげくイラクを不安定化させるような事をしてまで、何になろうと言うのか。
そのような明らかに失敗しているかのように見えるイラクの泥沼の中にも関わらず、米国はイランとシリアの政府転覆を狙っていると見られている。なぜなのだろう?


疑問だらけの米国の行動であるが、その不合理に疑問を持って然るべきなのではないだろうか?
では、上記に上げたうち、イラクの泥沼化、米国の国際信用度の低下、イラン・シリアの政府転覆、これら3つによって得をするのはどこの誰であろうか考えてみる。

この答えは「イスラエル」である。


すなわち、「イスラエルがアメリカを持っている中東の石油利権を奪う」ために、
「アメリカの石油利権をイスラエルに委譲させる下地を作る」ために、
ネオコンがイラク侵攻を計画したという考え方だ。


フセイン政権が崩壊し、中東ではイスラエルに対抗できそうな国はイランとシリアを残すのみである。
これらの国が転覆し、新イスラエル派が新政権に就けば、イスラエルは現在の軍事力で十分やっていけるようになり、米国の庇護を必要としなくなる。米国が占領の泥沼に懲りて中東から出て行っても問題がないどころか、アメリカの規模が縮小する過程で、イスラエルが隠然と米国の石油利権を奪取できる好機が訪れるのだ。

また、先ほど挙げた合点がいかない点もこれで説明がつく場所がある。ネオコンが国際協調を避けた理由である。
これはイラク侵攻が国際化すると、石油利権も国際的に分配せねばならず、イスラエルが独占する事が不可能になるから、と説明できる。


以上の様に、イスラエルとネオコンは強いつながりを持つわけだが、ここで米政界の状況を確認しておこう。

現在の米政界は中道派とタカ派が勢力を争っている。
また、サウジアラビアとイスラエルとが、米政界における影響力を競っている。

サウジアラビアは石油利権を背景に、ブッシュ家やロックフェラー(石油会社)など中道派系の勢力と、
イスラエルは外交における諜報力や、米国におけるユダヤ系とキリスト教右派(キリスト教原理主義・福音派)の影響力の強さを背景にタカ派とつながり、911前は、両者のチカラは拮抗していた。

だが、FBIが発表した911事件の「犯人」19人のうち15人がサウジアラビア人と発表し(但し、そのうち6人は人違いと判明している)、911がサウジアラビアのせいにされて、米政界におけるイスラエルとタカ派の影響力が増しており、それが現在にまで至っているのである。

イスラエルとタカ派をつなぐ勢力であるネオコンはイラク侵攻前、イラクを皮切りにした中東の強制民主化計画の次の目的としてサウジアラビアを挙げており、ネオコンは911を機に、石油利権と言うアメリカ中枢の主流派勢力に対して殴り込みをかけたと考えられる。

これによって
「サウジアラビア+中道派」VS「イスラエル+タカ派+ネオコン」、という図式が頭に思い描けたであろうと思う。


さらにこの図式に、国防総省とCIAを交えながら、イラク情勢を考えてみたい。

ネオコンは自分たちに親しいアハマド・チャラビをイラク新政権のトップにつける予定であった。
だが、米政権中枢での中道派からの反撃の結果、CIAに近いイヤド・アラウィが首相に就任し、チャラビは逮捕状が出されるほどの窮地に陥っている。だが、この反撃がなければチャラビが首相になっていたであろう。

ネオコンは湾岸戦争直後からチャラビに資金を提供し、亡命組織「イラク国民会議」を作らせ、フセイン打倒の準備をしていた。
一方、CIAは「イラク国民合意」(トップはアラウィ)を「イラク国民会議」に対抗して作った。
すなわち、表面上は「チャラビVSアラウィ」だが、これは後ろにある「ネオコンVS中道派」「国防総省VS CIA」という米政権内の対立と全く一致するのである。


ゆえに
「サウジアラビア+中道派+CIA」VS「イスラエル+タカ派+ネオコン+国防総省」という対立構造が米政界にあり、それがイラクで体現されていることになる。


イスラエルは一般に知られぬままに、イラク統治に参画している。
イスラエル軍や諜報機関の要員がイラク駐留米軍に混じっている。市内パトロールをする下っ端の兵士としてではなく、諜報分析や作戦立案、拘留者尋問などを行なう頭脳要員として。
虐待が問題視されたアブ・グレイブ刑務所で拘留者を虐待していた尋問担当官の中にも、イスラエル軍からの派遣者が含まれていることが判明している。
また、前述の「わざとイラク人を怒らせる」というのが、イスラエル軍と結びついているというのも、これと無関係ではないと推測できる。

財政赤字や長期化による泥沼に耐えかねて米軍が撤退すれば、その後のイラクではイスラエルの隠然とした影響力が強まる可能性がある。但し表立って行動はせず、クルド人などの代理人を立てて行動するはずである。


続きます





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Last updated  November 27, 2004 05:15:52 AM
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