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ぼくの家の前に空堀川という小さな川が流れている。かつてそれは
どぶ川だったが、河川工事の結果清流が蘇った。年を追う毎に舞 い降りる鳥の種が増えている。 今年はとりわけ、マガモの数が増えた。一望のもとに視界に入るマガ モの数は50羽を数える。 昨日、うららかな日和に、小学生の男の子が5,6人川の中に入って、 一列に横に並んで、マガモを追っている。時々マガモに石を投げては 笑っている。 「ね~。君たち。面白い?」と橋の上からぼくは呼びかけた。彼らは「う ん」と無邪気にうなずいた。ぼくは続けた。「でもさあ。その鳥は海の向 こうのロシアから飛んできてくれたんだよ。この川が大好きでさあ」。彼 らは顔を見合わせた。手にしていた石を川に落とす者もいた。「鴨たち は、来年、また来てくれるかなあ?」 ぼくは彼らの後悔の深さを見るに忍びず、すぐにその場から離れた。 アメリカは、大西洋と欧州大陸をはるばる越えて、アメリカに指一本触 れたことのないイラクの住民を空から爆撃に来ている。抵抗 らしい抵抗がないから、ほとんど遊び半分だ。米軍の一番の敵は味方 なんだ。見方に誤爆、誤射されて、兵士は死んでいる。こんな不条理が まかり通っている。 鴨たちは、弱いから、子どもたちの遊びに反撃することもなく、逃げまど っている。こんな不条理な仕打ちをどうして受けなければならないのだろ うか?でも鴨たちは羽をもっている。羽を持たず飛ぶことのできないイラ クの住民たちよ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.04.29 18:39:38
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