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日本に帰国直前に、とうとうぼくのBMW=TOYOTAがやってきた。
昼過ぎに、ぼくはニックとナンナさんに「おでんを作ってやる」と言って、いろいろ準備をして、煮込んだ。疲れたので、リビングの床にマットを敷いてもらって、TVを観ながら熟睡した。 「BMWが来たわよ」とナンナさんに揺り動かされた。あまりBMWの退院の話については、信じていなかったので、鈍い動きで、ガレージに出てみると、ヒアさん(ナンナさんのご主人)とノイさん(ナンナさんのお姉さん)がニコニコして立っていた。そして、そこにあるのは、新車同様の美しいBMWであった。 今までこのBMWについて、たびたび論じて(?)来た。 年齢25歳。廃車同様路上に置き去りにされて10年以上経つ。もともとは排気量2リットルで、マニュアル・ギヤー。読者のみなさん、ご想像になれますか? それはそれは、ひかる同様、ひどいくたびれようの代物で、ぼくが見たときはノイさんちの花の鉢の台になっていた。 ぜいたくな花壇であった。 しかし、ぼくは一目見て惚れました。そこに往年の貴婦人のたたずまいを見たからです。このBMWを蘇生できないものか?もし蘇生できたら譲り受けたい旨申し出た。ナンナさんやヒア、ノイさんは快く応じてくれた。具体的にお金の工面やらなんやらのめどを立て、ぼくの決心を伝えたのが今年の1月末のことであった。 N一族のプロジェクトによって、マニュアルをオートマチックに転換手術。そして心臓部のエンジンをTOYOTAの2.5リットルエンジンに移植手術。外観はどこから見てもBMWだが、エンジンがTOYOTAという改造車。 それからなんと、8ヶ月経た今日、やっとやっとBMWがぼくの手に落ちた。 ぼくが死んだら、このBMWはもとの持ち主ナンナさんに帰っていく。 外観は新車同様。無傷でピッカピカである。内装も相当改善されている。内装の非常に細かいディテールについては、少しずつ修繕していくつもりである。 東京に置いてあるぼくの車(TOYOTAのヴィスタ2リットル車)には、「ロシナンテ」と名前がついている。このBMW=TOYOTA車のあだ名をどうしようか・・・ あ、そうだそうだ。おでんは思った以上に美味しく炊けた。ナンナさんも喜んでくれた。ニックはうっかり、お父さんとおばさんの車で自宅に運ばれてしまって、帰ってから「おでん」のことを思い出し、食べたかったと泣いたそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.09.18 23:24:39
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