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関係力(相対性)経済学RELATIVITY ECONOMICS

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ひかる0513

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2011.10.12
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カテゴリ:カテゴリ未分類
昨日来、バンコク市民は興奮状態にある。ぼくは、新しい掃除機の安い(1000B=2500円)ジーメンス製のものを発見したので、夜、ザモールに買いに走った。しかし、大きな駐車ビルが満杯で駐車できない。そして、買い物をあきらめて、外に出ようとしても、出口が2列の車でひしめいていて容易に外に出ることができなかった。後で分かったのだが、近隣の車が洪水から避難するためにザモールに押しかけて、空しく帰るという行列であった。非常な時間と労力を費やして、文字通り空しく(無駄に)帰宅した。

ナンナさんが、ガソリンをすぐに入れておいたほうがいいとアドバイスをくれた。インルック・シナワトラ新首相が政権に就いたとき、ご祝儀にガソリンの値段を下げた。しかし、洪水で、どうやらガソリンの備蓄が底につきつつあるので、ガソリンの値上がりが見込まれるから、という特殊な情報であった。ぼくは、以前、ガソリンスタンド(ペトロ・ステーション)で、英語で「レギュラー満タン」を通じさせるのに大変苦労した記憶がある。彼女に意味はともかくとして、それをどういうのか?口移しに教えてもらった。「ベンズィン ガオヌン タムタン」。分かるのは ガオヌンは91、最後のタンは日本語と同じ「満タン」の「タン」つまり「タンク」という箇所だけである。それだけを頭に叩き込んで、ガソリンを入れた。今回応対した中年の女店員は、英語が分かったことが、カードでお金を払う段になってからであった。くろうしてばっかみたい。

ナンナさんは、ニックのように両手を上下に振って、ジャンプして「ファイト」と自分を元気付けていた。それは、洪水と闘うという意味である。彼女が早め早めに帰宅して、ニックと家族のケアをする。帰宅する時に、くどいくらいに、子どもに言い聞かせるように、「どんなに遅くても 何か洪水で問題が起きたら 電話するのよ?わかった?わたしはどんなことがあっても 飛んでくるから」。ぼくはぼくで「プラサーさんなど Pムラの家族が危険になったら 何人でもこちらに避難しておいで 大歓迎だからね」と言う。お互いにこの洪水の危機を全力で乗り切ろうと必死なのであった。

古都アユタヤーの工場団地industrial parkに立地している日本企業の工場は軒並み、大きな被害に遭っている。ホンダは敷地の周囲に3メートルの土嚢の壁を張り巡らせたが、たちまちのうちに決壊して全滅状態であり、ニコンも水浸し。ある情報によれば、過去の洪水の記録をすべて超える規模であるらしい。政府は「未曾有の危機」と言っている。そのショッキングなグラフを見たのだが、その出所が分からないので、ここで掲載できないでいる。

プラサーさん(ニックの祖父)は、TVにかじりついて、涙を流してばかりいるそうだ。ぼくは「彼をうちに連れて来い」と言っている。チェンライを任地としているポク(ニックのおじさん)さんは、任地を離れて帰宅している。家族を守るためである。

昨日、サイソン・イチバ(よく夕食を食べに行くイチバ)のコンビニにはほとんどペットボトルが空になっていた。米も品薄であった。しかし、ワンカップのような水が残っていたすべて2ダースと残った米5キロを買った。つまり米と水を買い占めたのである。ナンナさんは、それをぼくの家に運ぶのではなくて、市場の一角にある洪水被害にドーネイトするためのコーナーに寄進をし、お金を箱に入れたのである。

昨日、雨にぬれたので、風邪をひいてしまったようだ。身体に熱をもっていて節々が痛い。

DSC_0009sai song market.jpg

DSC_0007donation.jpg

写真のグラフはBIP(Bangkai Industrial Park)で発行された文書にあったものらしい。kiyo@BKKさんから紹介していただいた。ちょっと見にくいが、黒いグラフが今回の洪水の様子である。過去のどの洪水よりもうんと大規模で深刻であることがよく分かる。何度も言うようだが、洪水の負の影響はこれから始まる。

floods graphs.jpg

MIXIからの報道(時事や毎日)によると、ラグビーの横河武蔵野チームの選手が試合中釜石チームの選手たちに向かって信じられない暴言を吐いたために処分されたということを知った。「お前ら震災で頭がおかしくなったんちゃうか」と。釜石の選手の中には被災しているものもいる。従来これはぼくには信じられない心性なのであったが、じつはこれに似た心性をもっている日本人がごくごくわずかであるが存在することを、最近知った。今回の震災は千年に1度という規模であり、未曾有の死者行方不明者を出しており、原発事故を伴っており、発生してからわずか7ヶ月しか経っていないのに、声を上げないから復興の速度が遅いの、東北人の権利意識が低いの、東北人は「我慢強い」の、ボランティアの数が少ないの・・・いいたい放題。横河は東京のチームだが、暴言を吐いた横河の選手の言葉から察するに、関西あたりの出身らしい。阪神淡路大震災ととき、東京、東北からも大勢のボランティアが押し寄せた。ために、「ボランティア元年」と言われた。かくいうぼくも震災直後埼玉から駆けつけたものの一人である。何にもお役に立てなかった。ニフティから世界に情報発信し、60年代の新潟大地震に駆けつけたときの経験を生かして、リュックいっぱいの生理用品を買っていった。ぼく個人は切歯扼腕すれどそれぐらいしかできなかった。ぼくは見た。関西系の人々もそのときは「頭がおかしくなって」いたのである。だれでもそうなのだ。それが自然なのだ。少し時間が経つと、かつての自分たちの状況も東京・東北の人々から受けた恩を忘れ、こうも傲慢になれるものかと、ごくごく少数の傲慢な人々と横河の選手に関して思う。謹慎期間はチームからは2週間、協会からは1ヶ月という。この選手も言い訳などを考えずに、どうか、しっかり勉強し、静かにじぶんの今日ある所以を思い返してもらいたい。





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Last updated  2011.10.12 16:19:33
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