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関係力(相対性)経済学RELATIVITY ECONOMICS

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2011.10.31
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DSC_0002sandbags & flood.jpg

洪水がらみで変な光景をよく見る。

車とボートが一緒に走っていたり、汽車が線路が見えないのに波を蹴立てて走っていたり(運転手は根性があるなあ あたかも「千と千尋の」最後のシーンで列車が水中を走っているような光景がじっさいにある)、ふだんはいないワニの一種のクロッコダイル(危険なワニ)が泳いでいたり、道路で釣り糸をたれている人が大勢いたり、洪水が水あまり現象なのに、毎日一定時間断水があり、水道水は泥臭い。2台の浄水器を通せば美味しい水に変貌するので心配要らない。ちょっと高い路上には、2列になってたくさんの駐車が見られる。なかには車にカバーをかけてあって本格的に居座る構えを見せている。ぼくのポコアポコは依然ムラの別の家の敷地に駐車させてもらっている。我が家には先日出たのと同じ蛇緑赤尾木登りネズミ捕り蛇が第1台所の内部にいたりなどなど。赤尾緑蛇は、すぐにお巡りさん二人を呼んで、捕獲してもらって、事なきをえた。もっとも、無害な美しい蛇なので、どうということはない。ぼくは捕まえられるのであるが、捕まえた後どこにリリースしていいのか分からないので、お巡りさんの世話になった。機嫌よく捕獲用小道具を持ってすぐに来てくれた。ニックは恐怖の悲鳴を上げ続けていた。

裏運河は、午前7時現在、これまでになく水位が高い。インラック首相は政治的判断で、楽観論を流しているが、予断が許されない。ナンナさんは「スースー」(がんばろうばんばろう)とこぶしを振り上げている。

ここのところ、朝のうちとても美しい青空が続く。この下で歴史的な大洪水が荒れているなどととても信じられない。日本外務省(大使館)は、当分渡タイしないよう警告している。スワンナブーム空港は普通に使えるしアクセスできる。

DSC_0142parkings.jpg

ご心配おかけしていますが、ぼくの体調はようやくよくなった。ふつうに動けるようになった。N一族にほんとにお世話になった。思えば長かった。9月下旬帰国した際台風15号の荒れ狂う最中に飛行機が着陸した時に罹った軽いPTSD(これは昔神戸大震災の時に感じたことなので自己診断できる)から本格的に快復することなく経過した。おおくの友人知人、親族にも心配をかけた。ありがとうございました。

PS 午前9時30分、裏運河の水位はさらに上昇を続け、明らかに0メートルを超えている。川の向こう側の部落には一部冠水していて、サンドバッグで家々を守っている。このまま推移すれば、わが家の敷地にも水が上陸するに違いない。

午前10時15分、わが家の前の道路の冠水が始まった。ずっと以前に一度冠水があったが、これで2度目である。

午後12時ちょうど、裏運河の堤防が水の下に浸ってしまった。さあて、これからどうなるか?

午後12時48分、裏運河の向こう岸の部落の男が約20人ほどのラインを作って、サンドバッグを積み上げていた。TVなどでよく見る光景だが、じっさいに部落防衛のために共同作業を目の前にした。この部落の人々は出来合いのサンドバッグを買うことができず、部落の中のどぶ川の底のヘドロをビニール袋に詰めるところから作業をしている。(若い頃のぼくはすぐにカメラを向けるところであるが、ケララに行くようになって以来、そういうものにレンズを向けなくなった)

午前11時ごろ、門扉に空の2lのペットボトル3本ビニール袋に詰めてぶら下げてあった。お巡りさんが、水をくれと言っているのである。また、午後12時過ぎに、ぼくのポコアポコとナンナさんのシェボレーが避難している家のオーナーの甥っ子にあたる若い男の子がオートバイクでやってきて、かなり大量の水をくれと言ってきた。快く水を詰めて渡した時、お金を払おうとしたので、互い様だろう、と受け取らなかったことは言うまでもない。

14時25分現在、わが家の門扉の前の道が完全に冠水した。深度は足のくるぶし辺り。島状態である。家の位置は自体は少し高いので、これこそ「アイランド・ヒル」(しまおか)であると豪語している。

14時30分現在、ムラの労働者大勢、クラブ役員(と思しき人物たち)がわが家の前の行き止まりの道に集まって、ポンプとパイプを用いて、運河に洪水の水をリリースしようと作業を開始した。わが家は、ぜんぜん孤立していなかった。ナンナさんは、ありったけのジュースと氷と飲み水を持ち出して、労働者と役員に差し入れ(シェア)をした。

18時現在、わが家も前の道は、機械でリリースの甲斐なく、完全に水没した。裏運河の堤防が水の底に沈んで見えなくなった。かくしてわが家は島状態になった。

19時00分、たった今、チャンネル9で、日本語の歌「ひまわり」が流れ、石巻の人々のたくさんの写真と「がんばれ タイ」「ありがとう タイからの支援」「タイはわたしたちの友達」「タイに祈ります」などなどのメッセージがポスターに書かれて次々映像が流された。なんと10分もこのためにささげられた。ここに来て、初めて涙が溢れてきた。自然に合掌している自分があった。


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Last updated  2011.10.31 21:09:31
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