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テーマ:VIVA!少年柔道!(160)
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先日、息子ヒデキの通う柔道塾のお別れ会がありました。
小3から始めた柔道。 ヒデキは心も身体もずいぶん成長しました。
でも、今のヒデキしか知らない下級生たちの中には、 ヒデキが最初からでっかくて、 最初から強かった と思っている子たちがいるようです。
そこで私は、ヒデキの小さい頃の写真と、その頃のヒデキのことばをまとめ、みんなに紹介してきました。
★ 小3(初めて柔道着を着た日)
「ママは?」
この頃のヒデキは、ママが少しでも見えなくなると 泣き出してしまいました。 怖いことが大キライで、 「試合は怖いからまだムリ。一年後から...」 と約束しました。
★ 小4(試合に出始めた頃) 「でっかいヤツは怖すぎる
ちっちゃいヤツはうますぎる」
当時のヒデキの名言?です(笑) 秒殺され、また秒殺され... 試合で勝つなんて、まだまだ夢のような話でした。
★ 小6(初優勝) 「俺はまだまだだなぁ...」
あのヒデキが、こんなにたくましく成長してくれるなんて、 想像できませんでした。
温かく、時には厳しく指導してくださった先生方、先輩、そして仲間のみなさん、 本当にありがとうございました
そしてもうひとつ。 小学校の卒業式が迫ったある日、 パパさんが突然私に一万円を渡してくれました。
「これ、使っていいよ」
(あれ?
お小遣い少ないはずなのに、どうしてお金を?)
我が家は今、二人の子どもたちの入学準備で、経済的にもテンテコマイです
(じゃ、特注で3割り増しになってしまった
ヒデキのジャージ代の足しにでもしようかな?)
「これで、ヒデキに新しい靴を買ってやってくれ」
「えっ、靴を?」
(いや、靴ならまだ履けるのがあるから...)
ほんの少し間をおいて、パパさんが続けます。
「別に靴じゃなくてもいいんだけど...
死んだ親父が、
子どもたちの入学のときには
金がなくても
必ず新しい靴を買ってくれたからさ」
あ、そうだったんだ。 幼い頃に母親を亡くしたパパさんの家では、 お父さんがお母さんの代わりに、入学準備もしてくれたそうです。
それじゃ、やっぱり靴を買ってあげなくちゃね
翌日、早速ヒデキを連れて、靴屋さんに行きました。 パパさんの気持ちを伝えながら、 天国から見守ってくれているおじいちゃんのことを想いながら、 ヒデキが選んだかっこいい靴を買いました。 そして、小学校の卒業式。 ヒデキは 柔道部の身長185cmの先輩からいただいた でっかい学ランを(サイズを直してもらって)着て、 ピカピカのスニーカーを履いて、 卒業式へ行きました。
パパさんはあとで私に 「ありがとう」 とメールをくれました。 ヒデキのお母さんは生きている パパさんは、きっとそのことが嬉しかったんだと思います。
パパさんは息子の成長に、 自分自身の子ども時代を重ねて見ているのでしょうね。 いつもは無口なパパさんですが、 とても嬉しそうな様子でした
ヒデキ、卒業おめでとう 大きくなったね。 これからもその笑顔をいっぱい見せてね
ひなたまさみ
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