こんにちは
今年の春は異常気象で、体調管理が大変ですね。
みなさん、お元気ですか?
すみません、週に一度の更新が今の私の精一杯です
高校生になった娘サキは元気いっぱい
夢のように楽しい高校生活を送っています。
一方、中学生になった息子ヒデキは…
お姉ちゃんとは正反対。
ため息と涙ばかりの辛いスタートとなりました。
憧れのK先輩のいるH中学へ入学し、柔道部に仮入部したヒデキ。
自分で決めた進路ではありましたが、
いざ学校が始まってみると、やっぱり大変でした。
まずは、友だちがいない。
ほとんどの生徒が、地元の2つの小学校からH中学へ入学しています。
ヒデキは学区外通学ですからわかってはいたことですが、
これまで小学校で慣れ親しんできたお友だちが一人もいません。
これは、自分で想像した以上にキツいことのようでした。
それから、ジャージが間に合わない。
H中学は普段は体操服とジャージで登校します。
ギリギリまで学校が決まらなかったヒデキは、ジャージの注文が遅くなった上に特注サイズだったため、ジャージ登校が始まっても、たった一人学生服で通わなくてはいけませんでした。
バスの定期購入のための書類もまだ揃わなかったので毎朝学校まで送っていたのですが、車の助手席でヒデキは私に背を向けて、こっそり何度も涙を手で拭っていました。
一番不安だった頃は私の手を握ってきたり、迎えに行くと安心したような顔で
「ママに会いたかったよ」
と言ったりしました。
毎日学校から帰るとすぐに外に飛び出し、真っ暗になるまでお友だちと遊んでいた元気印のヒデキのそんな様子を見ることになるなんて…
ほんの一時のことだろうとは思いながらも、私もどうして良いのか正直戸惑いました。
でも、ヒデキにはヒデキなりの意地もあったのでしょう。
「学校に行きたくない」
とは、私には一度も言いませんでした。
K先輩が2学年上の身体の大きかった先輩からもらっていたジャージをもらって、長ズボンのジャージをハーフパンツに作り直し(これはサキがやってくれました)て名前をつけたところ、問題の一つはとりあえず解決。
一年生全体の親睦ドッヂボール大会で7クラス総当りの試合があり、ドッヂボール大好きなヒデキは後半になってスイッチが入り、他のクラスの強い子たちの標的となり、死闘の結果生き残ると、最後に
「ねぇ、どこ小(から来たの)?」
と声をかけてもらったり、クラスの男子たちとも仲良くなれたりして、ようやく自分の居場所を見つけた様子。
やっと笑顔で学校へ通えるようになったのですが、
ヒデキはこの10日間で5キロも痩せていました(85.5キロ→80.5キロ)
そして先週の土曜日には、柔道部の遠征に初めて参加してきました。
早朝5時に起きて、千葉まで移動。
練習試合を5試合やって夕方戻ってくると、そのまま道場へ移動して21時まで稽古
ヒデキは駅に戻った段階で家に帰る気マンマンのようでしたが、そのままみんなは稽古へ行くと知った私は、
「何言ってるの?
ちゃんと柔道部のみんなと一緒に行動しなさい」
と一喝。
「はぁ?
オレは指をケガしちゃったし、疲れてるんだよ」
と、逆ギレしながら道場へ向かったヒデキ。
(ふて腐れて稽古しているのでは?)
と道場へ行ったところ、
「声だして~~」
と、何度も全体に向かって大きな声を張り上げながら、
汗をいっぱい流し、一生懸命に稽古をしているヒデキがそこに…。
みんなも朝早くからの遠征で疲れきっていたと思うのですが、お互いに励まし合うように大きな声を出し合って活気に溢れた練習風景に、私は思わず息を呑んでしまいました。
強いところというのは、こんな風に練習しているんだなぁ~
小学生の頃のヒデキは、一試合でもやると疲れきってしまい、翌日は学校まで送って欲しいと甘えたり、学校を休むことさえあったのですから、環境は一気に変わってしまいました。
H中学柔道部のほとんどの部員は、H市柔道協会のH柔道場にも所属し、週に3日は部活のあと21時までそこで稽古をします。
小学生たちも合わせると、100名くらいいるでしょうか。
人数もさることながら、とにかく元気いっぱいの様子に、初めて見学に行ったヒデキは圧倒されてしまい、初めて稽古に行ったときには、緊張のあまり泣いてしまったほどでした。
ヒデキの憧れのK先輩は柔道部の部長でもあり、その道場の大将でもあるので、稽古の最後には、毎回その大勢の前に立って、号令をかけています。
(K君、ますます立派になっちゃって…)
そんなK先輩の姿を見て、半分親のような気持ちで私も嬉しくなります。
「K先輩についていくと、ろくなことにならないよ」
と苦笑いするヒデキ。
小学生の頃は、ヒデキに中学生の稽古に残るように何度も誘ってくれたK先輩。
やがて、断りきれずに泣きながら中学の稽古をするように。
そして、今回はまたK先輩の勧めがきっかけでH中学へ泣きながら通う羽目になりました。
先生よりも親よりも、今のヒデキにとってはK先輩の存在が一番怖いのだとか(笑)。
(*K先輩は、とても優しい子なんですけどね)
先日、これまで通っていた湘南松前道場の後輩T君に
「Tも来年、H中にくれば?」
と誘っていたヒデキ。
あとで、
「Tは気が弱いから、ってお母さんが言ってたよ」
と言うと、
「大丈夫だよ。
気の弱いオレだって、10日で慣れたんだからね」
なんて笑っていました。
(今のは“もう大丈夫だよ”っていう意味かな?)
これから始まる中学の3年間で、ヒデキは本当にいっぱい成長するような気がします。私は一生懸命お弁当を作って、柔道着を洗濯しようと思います。
ひなたまさみ