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テーマ:柔道最高!(430)
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今日2本目の日記です。 お時間のある方は、 どうぞ今日1本目に書いたヒデキがうつ病!?から、お読みください。
早めの誕生日プレゼントを手にしてから、 少し元気が出たヒデキ(中1)
昨日はいよいよ市の柔道大会新人戦でした。 対象は1・2年生で、団体戦と個人戦。 市内大会に参加する中学は、H中以外にはO中の1校しかなく、 顧問の先生の判断により、今回は
全員一年生のチーム
で団体戦に挑むことになり、一番体重の重いヒデキは
大将
を務めることになったのでした
一方、個人戦では、絶望的な気持ちになっていたヒデキ。 理由は...
夏の大会では減量して81kg-級で出場したものの、 その後順調に体重が増え続けて、今は 87kg となり、階級としては90kg-級。
市内で90kg級はヒデキしかいないかもしれず、 その上の90kg超級には新チームで大将になる2年生のM先輩ただ一人。
個人戦での対戦相手も、M先輩しかいないだろうと思ったヒデキは、
「出たって勝ち目ないから...」
と、ため息をついていたのでした。
しかし
今回の個人戦は
73kg以上の人たちが総当りで試合することとなり、 夏の大会で当たったO中の81kg級の選手たちとも一緒に試合ができることになりました。
たった2校の柔道部員だけで開いた大会だったので、 いつもの試合よりずっと人数が少なく、 会場の中も静かでした。
そんな中、 ときどき見ている親たちの間でドッと笑いが起こる場面がありました。
それは... O中顧問のY先生が自分の生徒たちにかけることばが面白すぎたからでした。
「お前、前の試合じゃ秒殺されてるからな。
目標は1分だ!
1分持たせてみろ」
負けそうになっている生徒に対しては
「まだ大丈夫だ。
奇跡が起きるかもしれない」
「あと1分粘れば
相手も疲れるぞ!」
更に、負けてしまった生徒に
「こないだは5秒で倒されたんだ。
1分持ったんだから、上等だ。 お前も強くなってる。
お疲れさん!」
...こんな感じで、明るく楽しい先生なのです。
団体戦の前には
「いいか。
相手はみんな1年生でお前たちは2年生だけど、
あれだけ強い2年生、3年生たちと練習している1年生たちだから、
お前たちが勝てたら大したもんだぞ」
と、話されていたのがヒデキの耳に入ってきたとか。 結果は5-0で、H中のストレート勝ちでした。
ヒデキは自分の前の4人が全員勝って、顧問の先生から
「ここはきっちり勝ってもらわないと」
と、プレッシャーをかけられ、緊張気味だったそうですが、 何とか一本勝ちすることができて一安心。
続く個人戦では、夏に81kg-級で戦った選手たちが、 みんな更に背が高く、身体が大きくなっていてビックリしましたが、
まず一本取って、 次も一本取って、
更に一本取って、 3人の2年生に勝つことができました
数ヵ月前に、S先生から憧れのF先輩と同じ新しいスタイルの柔道を提案され、 それがなかなかうまくいかず、 叱られ、泣きながら、苦しみながら練習してきたヒデキですが、 ようやくそのスタイルで一本取ることができたときには、本当に嬉しかったそうで、 見ていたS先生からも思わず
「そうだ!
それだっ!
やっとわかったか!」
と声がかかっていました。
最後に当たったM先輩との試合では、 いつもの悪い癖が出てしまい、
「さぁ、来い!」
と、声だけは元気に出したものの、 気持ちが退いてしまっていることは明らか。
あっという間に倒され、おさえこまれて 一本負けしてしまいました。
...というわけで、結果は 準優勝
S先生には
「最後のMとの試合以外は良かったな」
と言われ、苦笑いのヒデキでした。
表彰式では、両方を大きな選手に挟まれ、 小さな身体で奮闘したことがよくわかりました。
O中のY先生は、試合のあとヒデキのところへやって来て、
「あいつら、
お前を倒すためにいっぱいいっぱい練習して、 今日はお前を倒しに来たはずだったのに、 また全員倒されたよ。
お前もまた強くなったなぁ~」
と言ってくださったそうで、 そんな風に言われたことのなかったヒデキは、 ちょっと嬉しそうでした
私は少し前まであんなに落ち込んでいたヒデキを見ていたので、 正直、ホッとしました
一日じゅう試合をしていましたが、最後に顧問のS先生は
「O中はこれから学校へ戻って稽古をするそうだ。
ライバル校が10時間練習するなら うちは20時間練習する。
ライバル校が100時間練習するなら うちは200時間練習する。
努力は絶対に嘘をつかないからな」
というわけで、 昨夜も21時まで、みんなで汗を流していました。
ヒデキ、新人戦お疲れさまでした たくさんの一本勝ち、かっこ良かったよ 辛い経験のあとに嬉しいことがあって、 良かったね。 これからも、頑張りすぎないように 生きていってね。
ひなたまさみ
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