いろいろと趣味がありますが読書もそのひとつです。読書は通勤の際に帰宅途中の電車の中で行うことが多いです。
以前はビジネスにかかわる書物、つまりピーター・ドラッカーのものをよく読んでいましたが、もう定年になってしまったので、趣味の戦国時代に関するものを多く読むようになりました。
ということで、自宅の本棚にあった書名に「戦国」とある新書を読みました。この本は、かなり以前に一度読んだことがある(はず)なのですが、その内容をよく覚えていないので再読してみました。
この本に取り上げられているのは書名にあるとおり、10家の戦国大名です。すなわち、伊達家、佐竹家、上杉家、北条家、武田家、織田家、斎藤家、毛利家、長宗我部家、島津家、の10家です。
10大とありますが、何を持って10大としたのかの記載は見当たりませんでした。つまり、領土の広さなのか、石高なのか、そういう基準がありません。
また、10大といえば間違いなく入るであろう徳川家と豊臣家がないのも、いささか疑問です。
とはいえ、それぞれの大名家の勃興、発展、衰退のようすが記載されていて、歴史好きにはそれなりに面白い本です。
なかでも油売りから成りあがった斎藤道三の物語では、斎藤道三ひとりだけではなく、道三の父親との親子2代にわたって成りあがったらしいという記述は興味深いものでした。
ただ、織田家の記載の中で、二男の織田信雄の名前に「のぶかつ」ではなく「のぶお」とルビがあったのは残念でした。