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久恒啓一

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ある仕事で、自伝や評伝を調べている。自分が読んだもの、影響を受けたものを選んでいる。
現時点で選んだものを並べてみると、次のようになった。
正確には、評伝もあれば、自伝の部類に入るかと思うものも含まれているが、とりあえずあげてみた。本人が自分のことを語る自伝は興味が尽きない。
-------------------
福沢諭吉  「福翁自伝」--フランクリン自伝と並ぶ世界の自伝の傑作。軽妙な語り口
フランクリン「フランクリン自伝」--今なお読み継がれる世界最高峰の自伝。勇気をもらう
本多静六  「本多静六自伝 体験八十五年」---努力の素晴らしさ。励まされる
梅棹忠夫  「裏返しの自伝」--いくつもの可能性で自己を豊かに語る名文の楽しみ
横松宗   「大正から昭和へ」---戦前・戦中・戦後の時代の激動を生きる行動力と眼力
鈴木健二  「30代に男がしておかなければならないこと」-名アナウンサーの生き方に学ぶ
渡辺崋山  「渡辺崋山」(キーン著)--家老・蘭学者・絵描き。江戸のマルチ人間の人生
渋沢栄一  「渋沢栄一自叙伝」(1938年)--日本資本主義の父の考え方・生き方
ウェルチ  「ジャック・ウェルチ わが経営」-GEを率いた名経営者の波乱万丈の回顧録
サッチャー 「サッチャー回顧録」
        ---「幸運だったのではない。私はそれだけの努力をしてきた」
-------------------
この過程で梅棹忠夫先生の「裏返しの自伝」(講談社)を久しぶりに繰ってみた。
この先生の本はどの本を読んでも目からうろこが落ちる感覚を味わうことができるが、この本も面白い。

「人生には無数のわかれ道がある。」「こういうものになりたいとおもい、またその機会と可能性もじゅうぶんにあったのだが、けっきょくはそうはならなかった。あるいは、なれなかった人生の話なのである」
実人生では、動物学、生物学を経て、民族学、文化人類学に目覚め、京都大学で社会人類学の教授となり、国立民族学博物館の初代館長となった。自伝を書いた時点では72歳。

内容は6章に分かれているが、それぞれが実に面白い。
「わたしは大工」
「わたしは極地探検家」
「わたしは芸術家」
「わたしは映画製作者」
「わたしはスポーツマン」
「わたしはプレイボーイ」

最後の「わたしはプレイボーイ」では、
「そもそも人生に目的なんかあるものか、といのがわたしの実感であって、」
「人生のそれぞれの時期に、これはおもしろそうだというものを発見するとそれに熱中した。つまり一所懸命にあそんだのである。」
「ひとつのアドベンチャーがおわたtら、つぎのアドベンチャーの計画にとりかかる。それは連続してなにかある究極の目的につながるものである必要はまったくないのだ。そのときそのときに、全身全霊をあげてあそぶだけのことである」

梅棹先生をある雑誌が取り上げて、「知のプレイボーイ」と評したことがある。それを先生は気にっていた。民博に訪ねたときこの雑誌が話題になって「よう見た」と筆者を褒めていたことを想い出す。「この道一筋というのは私は嫌いや、私は10本くらいの筋を追っている」と言われた。だから知のプレイボーイなのだろう。





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Last updated  2008/01/15 05:54:29 AM
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