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翡翠の部屋

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2009/08/26
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*クロコダイル夢1の続きです。
原作をねじ曲げるので御注意下さい。
OKな方のみ、レッツスクロール!!

   ↓
   ↓











「……行くぞ」
「うん、クロ♪」
店の客達は驚いていた。
2人が仲良く店を出て行ったからである。
「あっ、綺麗な星だ…」
ラルドはふと空を見た。
星が沢山輝いていた。
「……あァ、アラバスタにゃ珍しい事だな」
クロコダイルは空を見上げているラルドを見た。
「そうだね」
「…戻るか?」
「うん。
でも、クロコダイルの家に行きたいな」
「わかった…」
クロコダイルはラルドを抱き、サラサラと砂になって屋敷へ向かった。
クロコダイルの住む屋敷。
サラサラ… ガチャッ
「お帰りなさい、Mr.0。
ラルド、楽しかった?」
「あ、ロビン。
…あっ」
「いいのよ。
此処には私達3人しかいないのだから」
「ゴメン、ロビン。
これ渡さなきゃね」
パチンッ バササ
束になった紙。
それは、゛歴史の本文゛の情報の紙の束である。
「有難う、ラルド」
「ううん。
でも、コレの情報集めるのは大変だったから…」
「お疲れ様、ラルド。
私はもう帰るわね」
「気を付けてね、ロビン」
「……」
「また会いましょ、ラルド。
良い夢を」
パタン
「…仲が良いんだな」
「王女時代にロビンと義姉妹の契りを結んだよ。
だから義理の姉に当たるんだ」
「成程……」
「特に政府側には知られたくないんだけどね」
「…言わねェから安心しろ、ラルド。
俺が約束破った事なんてねェだろ?」
「うん」
「風呂入ってきたらどうだ?」
「有難う。
クロコダイルは水に極力濡れたくないだろうし」
「乾かせばどうにでもなる…」
「あはは」
ラルドは風呂から上がり、髪も乾かした後、バスローブからパジャマに着替えた。
クロコダイルは自分の屋敷にラルド専用の部屋を設えており、ラルドに合わせた部屋にしている。
カチャ
「クロコダイル、有難う」
「いや」
「大好きっ〓」
[ラルドの真骨頂1
ツンデレだが、時々素直になる]
ドギューン!!
「?」
ガバッ
「…ちょっ、クロ!?」
クロコダイルはラルドに深いキスをする。
「んっ…」
ピクッ
「ラルド…愛してんぜ」
クロコダイルは極稀に素直になる。
ツンデレという奴である。
今はデレデレ。
数分後。
「あらら…あたし、もう16歳か」
クロコダイルの部屋にある時計を見て言ったラルド。
「ハッピーバースデー、ラルド」
「有難う。
プレゼント期待してるよ、あたしの愛するクロ」
「これをやる。
昔、お前が好きだと言っていただろう?」
ラルドはベットに戻って寝ころんだ。
スッ
クロコダイルは、小さな箱と共に赤い薔薇の花束をラルドに渡した。
「有難う。
……これは?」
ラルドは手渡された小さな箱を開けた。
カパッ
「翡翠色のペアリング…」
「…昔、ラルドは゛好きな人に翡翠色の指輪を贈られたい゛って言っていたな」
クロコダイルは珍しく照れながら言う。
「それは6年前の事だけど、よく覚えてたね」
「あァ」
クロコダイルは人を信用しない男だった。
だが、ラルドに出逢い、クロコダイルは変わり始めた。
クロコダイルもラルドも互いに付き合い始め、身体を重ねたりしていた。
「…今すぐって訳じゃねェが、ラルド」
「何?」
「お前が夢を叶えて、その時迄ラルドが俺をまだ好きなら……」
遠回しに言いながらツンツンするクロコダイル。
「結婚してくれるか?」
「勿論。
夢を叶えたら真っ先に貴方の所へ来るよ。
その証として旅の途中は、贈ってくれた指輪をつけるから」
「本当か?!」
「うん♪」
クロコダイルはラルドの持っている箱からラルドの薬指サイズの指輪を取り出した。
スッ
「今は婚約指輪だ。
何年かかるか分からねェがいつか結婚指輪になる。
旅の間は俺だと思って大事にしてくれ」
クロコダイルはラルドの左手の薬指に婚約指輪をつけた。
「分かった。
クロ、大好きだよ!」
2人は抱きしめあった。
そして数年後、ラルドとルフィは夢を叶えた。
ラルドは飾り立てずにいつもの服で真っ先にクロコダイルの元へ向かった。
皆は驚いたが、ロビンや白龍、黒龍はラルドの幸せを願っているので特に反対しなかった。
ロビンはラルドの義理の姉である(王女時代に義理の姉妹として過ごした為)。
改めてクロコダイルはラルドに言う。
「…お、俺と結婚、してくれ///」
照れながらプロポーズを改めてしたクロコダイル。
「うんっ♪」
そして2人の結婚式の日を決め、その結婚式当日。
ラルドは淡い蒼色のウェイディングドレスを着ている。
ブーケは桜の花だが新婦控え室に置かれていた。
新婦が行方不明になったのだ。
「あらら、私の大事な娘が行方不明になったのね」
のんびりするラルドの実母、パープル。
やっぱりラルドは旅から旅への根無し草だ。
新郎のクロコダイルは、捜しに出かけた。
式に招かれた人々は、新郎のクロコダイルに同情した。
何たって結婚相手があのラルドだからである。
「ったく彼奴は!!」
バタバタ
「わはは、ラルドらしいな。
だが、夫と決めた癖に逃亡とは」
「レイリーお義兄様…ラルドは人をからかう事が好きなのよ」
「エメラルドか」
超新星組でよくラルドと遊んだ人々は…。
「彼奴の逃亡癖は一生治りそうにねェな、キラー」
「違いない、キッド」
「ラルドが元゛七武海゛と結婚するとはな…」
珍しく呟く様に言ったローさん。
「ト、トラファルガー!!?」
「ラルドは魅力的な女でしかも、2代目゛海賊女王゛だ……。
俺は海賊だ、いつかあの男からラルドを奪ってやるぜ…!!!」
ゴゴゴゴ…
危ないオーラを漂わせるトラファルガー・ロー。
「しかし…ラルドがあの゛蒼姫゛だったとは思えないくらい、美しい大人の女性になった」
「ドレークか」
そしてクロコダイルは執念でラルドを見つけ出した。
「何故隠れた!!?」
「…だって恥ずかしかったんだもん」
ツンデレのラルド。
何はともあれ2人は結婚し、ブーケトスの時にラルドは爆弾宣言した。
「ロー、キッド、ドレーク、キラー、エース、ドフラミンゴ、ミホーク、スモーカー!
クロコダイルに飽きたらお前達んとこに浮気に行くからな!」
ラルド、爆弾投下。
気苦労が絶えない婿養子の新郎、サー・クロコダイル。
妻のラルドは若い美女な為、度々行方不明になったりするが、それは夫のクロコダイルに自分への愛情を試している。
2人は仲良く暮らしつつ、逃亡するラルドを追いかけたりする日々を送っている。
Happy end

後書き
どうも初めまして、翡翠です。
お楽しみ頂けましたか?
リクエストや感想がありましたら、BBSの方に書き込んで下さい。
クロコダイルが偽者っぽい。
続きが読みたければ、BBSにて御一報!
新婚シリーズを作る予定ですから。
翡翠の部屋 管理人 翡翠
2009年 8月26日

因みにおまけ。
「義母さん、此奴の逃亡癖何とかならねェか?」
「わはは…クロコダイルくん、私の妻と娘は逃げたぞ」
「えっ」
ハッ
「コラー!!」
シュタタタタタッ
クロコダイルとレイリーは自分の妻を追いかけ……協力する羽目に。
クロコダイルは満更でもなかったと、レイリー氏が証言。
幸せな家庭生活を送りつつ、海賊生活を送る夫婦であった。
どんな未来が待ち受けているのか、誰にも判らない。
判らないからこそ未来が楽しみなのだ。





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最終更新日  2009/08/26 06:13:01 PM
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