787982 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ひよきちわーるど

ひよきちわーるど

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2005.05.23
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
「千と千尋の神隠し」
数年前の映画ですね。

今、娘が夢中になってるんです。
毎日観ている。

何か心惹かれるものがあるのでしょうね。





ストーリーも面白いと思いますし

(ただしラスト部分はあまり好きではない。
 どうして「ハク」が川なのだろう。)

なにより色彩がきれいですね。




使われている「赤」にしましても
絵の具べったりのそれではなく
深い「朱」もしくは「緋」を感じます。






「カオナシ」にしましても
あれはただの不気味な存在としてだけ
捉えてはいけないと思うのです。

彼は自己というものを持っていない。

あるのは
己をつき動かす欲望だけでしょうか。

誰しも持っている
弱い、暗い部分だと思うのです。








従業員達が寝泊まりする部屋。

あの部分を観て
何だか懐かしいなと思いました。

幼い頃、本家に遊びに行き
奥の部屋の布団部屋を見たときの印象と
同じものを感じました。

一族の者が集まったときのために
たくさんのお布団が積まれていたのですが
やはりちょっと部屋の中は薄暗いんですよね。

その中で 
お布団の鮮やかな でもちょっと色あせた緋の色
群青色 鈍色・・。


その部屋の雰囲気を
千尋の映画を観たときにふと思い起こしました。








心惹かれるのが やはり「オオトリさま」ですね。

彼らの存在は
はずしてはならないものでしょう!
(大いなる独断)

そうです。
神様の中に大きなひよこのような方々がいらっしゃいますね?

彼らと一緒に
大きな湯船の中に入ってみたいと思う私は
一体何なのでしょうかね。








「沼の底」にある「銭婆」の家。

何だかほっとする造りですよね。
あの画像を見ますと
何だかいいなあ・・・って思うんです。

きちんとした生活。
手作りの良さ。

素敵な嗜みです。












この映画の中で好きなのは
何と言っても主題歌の歌詞。

あの歌詞をお書きになった覚和歌子さん。
本当に素晴らしいと思う。

いろんなメッセージが含まれていますよね。

「生きている不思議」
「死んでいく不思議」

この部分が好きなんです。








言われてみたら本当にそうだな・・・と思う。
生きていることに対する不思議は感じてはいたのだけれど

同じように
死んでいくことも不思議なことなのだな・・と。







生きていく上で最も考えていかなければならないことは
生老病死のことだと思うんです。

逆に このことに対して
自分なりの考えをまとめ上げることができれば
こんなに強いことはないのではないかと。








怖いから 本当は目を背けていたい。

けれど それでは
価値ある人生を生きていくことはできないのではないかと思いました。






私は仏教徒ではありますが
浄土の存在を信じていないんです。

浄土で幸せになるよりは
生きているうちに
この世で幸せになりたい。

この世で幸せになれない者が
どうして他の場所で幸せになれるのかと思う。








生きている自分も自分だし
死んだ自分も、やはり自分のままだと思う。

であるならば
死んでから幸せになろうというのは逃避でしかない。









生きているうちに幸せになり

死んでゆくときにも
「ああ、よい人生だった」と満足し

死んでからも
「ゆっくり死んでなどいられないから
 ばりばり生きよう!」と
またこの世に生まれ出たいと思う。







死は忌み嫌うものではなく
次の新たな生への出発点だと思っている。

もしも現世において
短命で終わるようなことがあったとしても

次に生まれ出てきたときには
頑丈な身体を持ち
長命で 元気に自分の人生を生きていたい。







法華経では
自分の望むときに 望む姿で
望む場所に生まれ出てくると説かれている。







死は確かに怖ろしいものではあるけれど
できれば考えたくはないことだけれど

死もまた 
次の新しい人生で
より活躍できるようになるための方便なのかもしれないと思う。

次の生への助走というか
準備期間と言うべきか。









何度生まれ変わっても よりよく生きていたい。

自分の生を
そして自身の死をも

天からの贈り物だと思って。














お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.05.24 17:33:15
コメント(6) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.