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テーマ:タイガース党(8278)
カテゴリ:阪神2015
阪神・上本V二塁打!ついに爆発「ラッキー7」で甲子園初得点
決めた!! 阪神は同点の七回二死満塁で、上本博紀内野手(28)が左翼線に決勝の3点二塁打を放ち、今季初の4連勝。今季甲子園のラッキーセブンは無得点だったが、11試合目で呪縛を解いた。最高の勝ち方で4月を締め、5割復帰に王手。2日からは伝統の一戦。巨人を倒して大反攻の始まりや!! 歓喜の声で作られたスポットライトは小柄な体にすべて注がれた。“ラッキーセブン”にふさわしい走者一掃。どう転んでもおかしくない接戦の主役を、上本がさらった。 「必死に食らいついたら、いい結果になりました。来た球は全部打とうと思っていました」 1-1の七回二死満塁で、秋吉の内角高めスライダーをさばいた。「ファウルだと思った」という打球は、切れずに左翼線の内側に落ちた。3人の走者を一気にかえす適時二塁打。最高の仕事をした。 「全員でつないでくれた好機だったので打ちたかったです」 お立ち台のヒーローが振り返ったように、和田監督が勝負に出たイニングだ。先頭福留が三塁打。一死三塁から、ベンチの戦力を次々と投入した。関本、狩野、俊介と3連続代打。三走には代走・大和も送った。 「勝負どころと見た。七回は勝負かけた。同点からの次の1点が勝負。勝負どころだったので、リスクを冒してもいった。最後の最後で上本がよく打ってくれた」と指揮官は称えた。先制された試合は11連敗中だった。チャンスが訪れると言われる七回は今季甲子園で無得点だった。執念采配に上本が応え、アンラッキーセブンの壁を11試合目にして打ち破り、今季初の4連勝だ。 まだ上本の打率は・222。開幕から不振の背番号4を、将は決して外そうとしなかった。もう、不動のレギュラー。西岡とのポジション争いの末に地位を勝ち取った。ただ、春季キャンプでは競争をあおる周囲とは逆に、本人は裏で意外な心境を語っていた。 「どうせダメだと思ってやっているので。去年もそう思ってやったらよかったので」 一昨年は西岡が加入した上に、自身は故障で出遅れた。プロ野球人生そのものをあきらめかけたという。 「いままで野球しかやっていないから、やめたらどうしよう。何もできないです。『何のアルバイトをしよう』とか考えていました」 自問自答の結果、たどり着いた「開き直り」。決めたのは、目の前のプレーに集中することだけだ。その結果が昨年の活躍。どん底からはい上がった男は、もう何が起きてもぶれない。本来の1番に戻ってからチームは11試合で7勝4敗と上向き。さあ、ここから浮上-。チーム状況に自分が重なった。 「どんなときも、その日の試合を全力で頑張ります。いろいろ厳しいこともいわれますけど、シーズンは長いので。温かい声援をもらえたらうれしいです」 最大「5」だった借金を「1」に減らして4月を締めた。2日から首位巨人戦(東京D)。5割復帰を目指すには絶好の舞台だ。 (安藤理) 決勝打の上本について 阪神・平田ヘッド 「(2番のときは)いろいろと考え過ぎていたね。彼はマジメだからね。(1番になって)まだまだ打つよ」 ★ラッキーセブン 野球においては終盤の七回のことを指し、特に本拠地球団の攻撃の前に大きく盛り上がる。1885年にシカゴ・ホワイトストッキングス(現カブス)の優勝がかかった試合で七回の平凡なフライが風に流されて本塁打となり、優勝を決めたことからそう呼ばれ始めたという説がある。 データBOX ◎…阪神は今季初の4連勝。昨年8月17日から21日以来 ◎…甲子園での3連勝は昨年9月26日から29日以来 ◎…同一カード3連勝は開幕カードの3月27日から29日の中日戦(京セラD)以来今季2度目。甲子園で同一カード3連勝は昨年4月18日から20日のヤクルト戦以来 上本が決めた! 阪神が今季初の4連勝「必死に食らいついていった」 阪神・上本博紀内野手(28)が同点で迎えた七回、勝ち越しとなる走者一掃の二塁打を放ち、チームを勝利に導いた。阪神は今季初の4連勝を飾った。 上本は七回、二死満塁と一打勝ち越しのチャンスで打席に入ると、カウント1ボールから秋吉の甘く入った高めのスライダーを左翼線へ運んだ。これが走者一掃の二塁打となり4-1と勝ち越しに成功。さらに上本は、続く西岡の左前適時打で5点目のホームを踏んだ。 ヒーローの上本は「福留さんと関本さんと俊介がつないでくれたチャンスだったので何とか打ちたいと思いました」と打席を振り返ると、「ファウルになるかと思ったんですけど、必死に食らいついていった結果が、いい結果になってよかったです」と笑顔を見せた。 自らのバットでチームに今シーズン初の4連勝をもたらし「色々と厳しいことを言われますけど、シーズンは長いですから。これからも1戦1戦、全力で勝ちに向かって戦って行きたいと思います」とファンの声援に応えた。 阪神・上本、和田監督のアドバイス通り高め仕留めた! 決めた!! 阪神は同点の七回二死満塁で、上本博紀内野手(28)が左翼線に決勝の3点二塁打を放ち、今季初の4連勝。 上本の決勝打に和田監督もひと役買った。前日4月29日の打撃練習で助言。「悪くなりかけていたので、どっちにいくかという境目で軽くアドバイスした。本人も頭の中でわかっているけどね」。高めの球に対して体が伸び上がる傾向にあったことを指摘。打ったのは、その高めだ。「ネクストバッターズサークルから自分に回ってくるというバットスイング、タイミングの取り方をしていたのでね。非常に集中力があっていいものが出始めた」と完全復活に期待した。 一挙4点ラッキー7!阪神・福留、9年ぶり三塁打で口火 七回の口火をきったのは先頭の福留だった。ヤクルトの2番手左腕、中沢の直球をはじき返した打球は、中堅のフェンスを直撃。中堅手がもたくつ間に、38歳のベテランは全力疾走し、三塁を陥れた。国内では中日時代の2006年9月20日の横浜戦(横浜)以来、9年ぶりのトリプルだった。 「あと1メートルぐらい(でホームラン)だったかな。でも、なにがあってもいいように、思い切って走ったよ。おかげで足が張ったよ」。大リーグ時代は5年間で13個記録したが、阪神移籍後3年目で初の三塁打に、してやったりの表情だった。 その後、代走・大和が告げられ、お役ご免。上本の走者一掃の三塁打はベンチで見届けると手をたたいて大喜びだ。 この一打で、対左投手には打率・400。ちなみに、右投手に対しては打率・193。左打者は左投手を苦手-という法則は、福留には当てはまらない。左キラーとして頼れる5番が、5月も打線を鼓舞し続ける。 阪神・関本、代打で千金死球「こういうのがウチの戦い方」 七回一死三塁から伊藤隼に代わって最初の代打を告げられた関本は1ストライク後の2球目、秋吉から左腕に死球。一瞬マウンドに歩み寄ろうとし、相手投手をにらみつけた。その後、4点が入り「そのあと点が入ったから良かったんじゃないですか。こういうの(粘り)がウチの戦い方」と納得の表情だった。 10球投げさせた!阪神・俊介、上本V打呼ぶ“執粘”四球 無死三塁のチャンスはスコアボードに得点を刻めぬまま二死になってしまった。絶好機を逃せば相手に流れが渡ってしまいそうな同点の七回だ。3人続いた代打の3人目。最後のとりで、俊介が泥臭く粘り、千金の四球。上本の決勝3点二塁打につなげた。 「結果的にはつなげて、点に絡むことができてよかったです」 汚名返上!虎・西岡、トドメタイムリー「ミス取り返す気持ちだった」 守備で足を引っ張った分、チャンスで何としてでも打ちたかった。西岡が汚名返上のダメ押し打。一塁ベース上でしてやったりの表情を浮かべた。 「ミスを取り返す気持ちだった。ウエポン(上本)が点差を広げてくれて、俊介が粘ってくれたので、何とかつなげようと思った」 七回、上本が走者一掃となる勝ち越しの3点二塁打を放った直後だ。4-1としてなお二死二塁。カウント2-2と追い込まれたが、秋吉の145キロの内角直球を振り抜いた。詰まった打球はフラフラと舞い上がり、左翼前に落下。上本がかえり、試合を決定づける5点目を奪った。最近はチャンスで一本が出ない試合が続いていたが、4月16日の中日戦(ナゴヤD)以来10試合ぶりのタイムリーに胸をなでおろした。 失策を帳消しにした。1-1の六回一死走者なしで、森岡の三遊間のゴロをファンブル。投手陣が後続を抑えたが、失点につながってもおかしくないプレーだった。「練習はしているんですが、こういうときに水を差すようなミスをしてすみません」。三回には先頭の山田の打球を三塁ファウルゾーンに弾き、ボールを見失った。記録は二塁打だったが、そのまま先制点を与えてしまっていた。 ミスはときどき出る。ただ、西岡はどんなときも守備のリーダー役だ。ピンチの場面では、内野陣のなかで誰よりも早く投手に声を掛けに行く。この日は、自身の失策のあとに松田のもとに歩み寄り「ゲッツーを取るからな」と動揺させないように努めた。4月21日のDeNA戦(横浜)では、完全試合ペースの快投を続けていた岩田が七回に死球で初走者を出すと、すかさずマウンドへ。「パーフェクトに抑えているところでは、ヒット一本で流れが変わることが多い」。投手にとって安心できる存在にちがいない。 和田監督は「剛(西岡)の1点も大きかったと思う」と貴重なダメ押し点をたたき出した背番号「7」を称えた。自分のミスは自分で取り返す-。これからも男気あふれるプレーをみせていく。 ★失策数「4」に… 今季、西岡の失策数は「4」となった。ちなみに、リーグワーストは大引(ヤクルト)の「5」だ。ロッテ時代の2010年に遊撃手でリーグワーストの19失策を記録したこともあり、西岡にとって守備は長年の課題。今季は春季キャンプ中から二塁にこだわってきたため、三塁の練習時間は少なかった。シーズン中も守備の練習に取り組んでいく。 中堅譲らん!阪神・隼太、スタメン起用に応える同点打! 中堅手のイスは誰にも渡さない-。伊藤隼が意地をこめながらバットを振り抜いた。打球が外野芝生で弾んだ。 「試合前のミーティングで変化球の甘い球がくるという話があった。風がいい感じに吹いていたし、抜けると思った」 1点を追いかける五回一死一塁。1ストライクから高めに浮いた新垣のフォークをとらえた。高々と舞い上がった打球は伸び続け、左中間の一番深い所に。一走・マートンの激走もあり、試合を振り出しに戻す左中間適時二塁打となった。「(積極性が)自分のスタイルなのでよかったです」。前日4月29日の3打数2安打に続き、2試合連続安打。七回は左腕中沢が相手で代打を送られたが、スタメン起用には十分応えた。 「スタート(先発)ではなくても自分の役割をできるようしっかり準備していきたいです」 ライバルは多いが、己の力を信じ、バットを振り続ける。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 1, 2015 01:42:37 PM
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