カテゴリ:旅
平成27年5月8日金曜日(続き) 京大にきたら、覗こうと決めていたところがありました。ここです。 展示テーマの一つは「送粉者」でした。昆虫のことです。突然ですが、ヒトはセックスにより子どもをこさえます。どの動物も同じです。植物然り。しかし、根の生えて移動できないし、動きが取れません。セックスできません。従い、生殖活動は助けを得なければなりません。そこで昆虫が登場します。植物の生殖器官は花です。おしべからめしべに、如何に花粉を運んでもらうか。そこで、花の色や形と匂いを工夫、昆虫を蜜に引き寄せるシステムをこさえました。見事というか、驚くばかりです。脳のない植物に猶「意思」を感じました。これらは「進化」の結果です。自然の仕組みを解明する学問は素晴らしい。研究者は楽しいだろうな。でも、ジャングルの調査は御免だな。虫に刺されそうだ。 アカデミックな空気を感じて、大学を後にしました。裏口を出たら、百万遍の交差点。ここは高校駅伝の舞台です。街並を目に焼き付けました。ぶらり曲がり、出町柳駅の方へ向かいました。この辺りは住宅地。新しい建物が多かったですが、中に古い民家もありました。高橋和巳の小説に出てきそうな居家でした。清貧を送る大学の老教授が住んでいそうでした。燻った二階屋があると、つい足が止まりました。しばし眺めては、このひっそり家屋に下宿、本まみれの学生生活を送りたかった。写真は京大史料館の中に再現してあった三高の学生下宿部屋です。 閑話休題、叡山本線の始発駅が近づきました。目当ての一つ「柳月堂」に突っ込みました。 知る人ぞ知る名曲喫茶です。1階はパン屋ですが、広い2階は別世界。ディープなオーディオが並んでいました。見たこともないトーレンスのプレーヤーが目を引きました。透明感のある女性が、席に案内してくれました。 腰を下ろした時はドビュッシー、次いでシューベルトのSQが流れました。歩き通し、錦市場でひっかけたこともあり、ウトッとなりました。10分間、記憶を失いました。写真はメモ整理途中の図です。 散歩に火照った心は、コーヒーが癒やしてくれました。落ち着いたところで再出発。出町柳駅をやり過ごし、鴨川を渡りました。下賀茂神社へ向かいました。参道は「糺の森」と言われています。鬱蒼が鳥居まで続きました。樹種はエノミが多かったです。ガイドブックはここを神々しいスペースと紹介しています。が、私には、薪の山に見えました。取り付けも足場もいいので、始末が楽だな。 写真は下賀茂神社の山門です。京特有の真っ赤な色をしていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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