カテゴリ:旅
平成27年10月17日土曜日 午前4時起床。晴れ。外気温10℃。やっと休日に辿り着きました。朝をのんびりしました。午前8時を過ぎて、電話がありました。親方からでした。山仕事の依頼でした。今日と明日、不在にすることを伝えました。山はいつでもいいと返されましたが、声色は残念そうでした。 ということで午前10時出発。国道10号を北上、野津で左に折れ、三重、緒方、竹田を走りました。青空の下、快適なドライブでした。道中はどこも稲が実り、黄金色の波でした。滝室坂を下り始めると、カルデラ盆地が広がりました。先週、此処を通った折は雨模様でした。阿蘇のドライブは晴れに限ります。 中岳の噴煙が見えました。警戒レベルが上がっています。RKKが河口から半径2kmは立ち入り禁止と報じました。写真は、車中から妻の撮影です。遠目に火山灰の噴き上がっているのが判りました。 昼はホルモンの名店「彦しゃん食堂」に突っ込もうと狙っていました。妻に反対されました。オンボロの店構え。座布団は脂でテカテカです。店の前に来て案の定でした。仕方がありません。その先にあった「馬方そば屋」という、何とも場所の判りづらい、道路脇にあるのですが見落としてしまいそうな暖簾を潜りました。初見参でした。ジャズの流れるいい感じの店内でした。喫茶店を居抜きで買ったような造りでした。 天ザルをもらいました。十割り蕎麦でした。 北海道のものを取り寄せ石臼挽きしているとのこと。妻はとろろ蕎麦にしました。こういう折は、半分半分するに限ります。違いを味わうことができます。釧路の誰かさんのように、一人で何杯も食べる必要はありません。でも交換した時、既にとろろはなくなって、ただのかけ蕎麦になってはいましたが。 立野、大津と過ぎ、九州自動車道に。目的地の八代が近づくと、十條製紙の煙突が見えてきました。人口16万人、熊本県南部の中核都市です。今夜、第28回やつしろ全国花火競技大会が行われます。これを見るためにやって来たのでした。写真はこのまちのランドマークです。なんだか釧路で見た光景のような。 此処に荷を解きました。義弟の奥さんが実家です。生業は鍛冶です。系譜を辿ると建仁の時代に遡るとのこと。今は包丁を中心にした品揃えです。「盛高鍛冶刃物」で検索するとHPがヒットします。 玄関先で当主とツーショット。風格のある方です。話を聴くほどに、広さ深さを感じました。大学の大先生、大物政治家、はたまた大企業の社長といった人に見られる驕り、自惚れ、自任、鼻掛け、勿体、体面、気位が全くありません。矜持だけを持つ古武士のように感じました。寛いだ後、息子さんに鍛冶場のあれこれを見せてもらいましたが、そのことはあらためて別の日に書きます。 午後5時前、会場へ向かいました。歩いて30分ほどのところに球磨川の河川敷があります。とても広い。一枚の写真に切り取ること能わず。 特等席に陣取りました。銀のマットを持参しました。クッションが効いて座り心地がよかったです。当主が持たせてくれたビールを早速プシュッ。陽の傾いて、ダウンジャケットを着ました。準備万端整えていたのがよかったです。 いい感じに日が暮れてきました。写真は夕陽です。製紙工場の煙突もですが、夕陽にも釧路を感じます。 花火が始まりました。地元企業協賛の連発を3回に分けて打ち上げます。その間に、第1部と第2部が入ります。全国から集まった花火制作会社30社のコンクールです。競技は小さな玉5連発と大玉1発で競うのがルール。色や華やかさ、見栄えで採点されるようです。審査員は火薬学会や地元商工会議所の方々。2時間、堪能しました。あれこれ書いても、その素晴らしさ、凄さには迫れません。ということで、その一部をYouTubeにアップしました。 午後8時過ぎにお開き。帰り道は人人人。ごった返しました。どうですか、露天商の数。写したのは店じまいの時刻です。花火の始まる前は、各店舗にそれぞれ行列ができていました。 お世話になるMさん宅に戻りました。料理をこさえ、待っていてくれました。風呂をよばれ、ビールを馳走になりました。鍛冶を継いだ長男夫婦も一緒になって、楽しい夜が更けました。私は妻の夫というだけの外様でしたが、それにもかかわらずの歓待。嬉しいやら恐縮やらの一日でした。 今日の一句 球磨川の夜空に掛かる色屏風 今日の写真は花火大会オープニングの一枚です。カメラに花火モードというのがあり、これを使って写してみました。便利です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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