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梅林庵

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2018年03月08日
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カテゴリ:徒然
平成30年3月8日(木)
 午前5時過ぎ起床。夜来からの雨が強まりました。朝間、大雨警報発令。南風。飛沫ました。午後は晴れ間がのぞきました。会社帰り、枯れていた木立川に流れが戻っていました。
 前後します。終日デスクワーク。午後一、大会議に出席。上の人たちが対応します。出番はありません。写真は今日のランチです。このところ、サンドイッチもなしです。時々、隣の課の若い連中が「ラーメン頼みますが如何」声をかけてくれます。その時は二つ返事です。



 夕刻、真っ直ぐ帰宅。写真は裏庭に闌けた蕗の薹です。



 おっ、犬走にイモリがいました。目の覚めたばかりなのでしょう、寝ぼけ眼。



「只今」
 玄関を入った途端、
「たった今ね、あなたの帰ったのを見たらしく、お父さんからちょっと来て欲しとの電話があったの。用件は言わなかったわ」
 また用事を言いつけられるのか。しかし、此処で舌打ちをしてはいけません。ネクタイをしたまま父の家に。飼い犬のビーグル、マックスが迎えてくれました。



「世話になったAのKさんが亡くなった。悔やみに行かないといけないけれど、遠いから無理だ。お前、代わりに行ってくれ」
 新聞の死亡欄を見てのことでした。葬儀は終わっている筈です。週末に香典を託かることで納得してもらいました。
 AKさんは鳥羽一郎「男の港」で有名の豊後鶴御崎にある漁協に勤務。参事から組合長になった方です。私も営業の時代、お世話になりました。いや、その前からでした。学生時代、イワシのサンプリングに協力してもらいました。全国各地のマイワシと片口を集めたのですが、北海道にキャンパスのある大学は、九州の、しかも回遊性の低い片口となると、なかなか手に入れにくいのでした。その意味において豊後水道ものは垂涎。ホルマリンの希釈液に袋一杯詰めたことを思い出しました。語りは訥訥、浜には珍しい知的紳士でした。享年94。大往生です。写真は拙宅庭のコンクリートに散った梅がこさえた模様です。nkucchanが書いていましたが
年年歳歳花相似
歳歳年年人不同
ではあります。



 暗くなり始めた道を妻と散歩。JのKやん宅前を通りかかりました。あっ、チビがいた。裏庭に繋がれていました。よかった。保健所に連れて行かれたのか、失礼なことを考えていました。飼い主のNさん、ごめんなさい。写真はそれと関係ありません。椎茸です。今日、雨の中、親方が家に持ってきてくれたとのこと。今夜は鍋でしたが、中に早速、でした。多少器量が悪くても味は遜色なし。生椎は格別です。ありがとうございました。



 木曜日ともなると、ネタに事欠きます。新聞記事からの仕入れです。朝日朝刊1面のコラム「折々のことば」にニーチェが登場しました。「神は死んだ」のニーチェです。引用します。
「お前が永いあいだ深淵をのぞきこんでいれば、深淵もまたお前をのぞきこむ」
「深淵」とは自分の心という意味。自分に向き合ってばかりいると、もう1人の自分に見られていることに気づくのだそうです。心の中に別の自分がいて、向こうもこちらを不思議に思って見始めるという、意味深長の内容です。哲学者にはそれが「驚愕」なのだそうです。私も自分の心の中を覗くことがあります。蓋を開け、覗きこんだら天の邪鬼がいて、新井注ばりにこちらを見て「なんだ、馬鹿野郎」。深淵ではありません。浅い洞穴、甕の底です。
それはそれとして、そのニーチェ、私が大学に入学し、クラーク会館の生協書店で初めて購入したのが「ツアラトストラかく語りき」でした。手塚富雄訳。中央公論社の「世界の名著」シリーズの内でした。箱入り、思い出があります。正月に古本を断捨理しましたが、流石にこれだけは処分できませんでした。
話は跳びます。手塚氏のことをして訳者ついで。ニーチェの訳といえば竹山道雄です。調べたらゲーテ「若きヴェルテルの悩み」やイプセン「人形の家」、変ったところでは「ハイジ(アルプスの少女ハイジ)」などの訳があります。しかし、竹山道雄は何と言っても「ビルマの竪琴」です。インコが「オーイ、ミズシマ、イッショニ、ニッポンヘカエロウ」のあれです。返しての叫び「アア、ヤッパリジブンハ、カエルワケニハイカナイ」には滂沱滂沱。こんな児童文学を書く竹山とニーチェを訳す竹山、双方をして「深淵」です。
​余談です。ハイジの話が出ました。記録ではこの童話の日本語訳、嚆矢は野上弥生子です。大分を代表する小説家です。海神丸、真知子、迷路、秀吉と利休、どれも名作です。彼女は隣まち臼杵市出身です。そこに文学記念館があります。何年も前、妻と訪ねました。ハイジの訳者だったことを彼女が覚えていました。そこには受賞した文化勲章の現物を展示してあります。臼杵で名物の河豚を堪能もよしですが、漱石門下の女流作家に思いをはせるのも悪くないと思います。ちなみに彼女は味噌・醤油製造で有名なフンドーキン醤油株式会社の創業一族に連なります。上京して野上豊一郎と結婚し、姓が変わりました。甥にあたる​​フンドーキン醤油会長が彼女の思い出を社のホームページに書いています。​​​大作家の素顔を知ることができます。弥生子の小説を好きな方は必読です。​
今日の一句
妻宛ては万年筆の青インク
今日のラン
なし
今日の酒
菊水ふなぐち2合 白ワイン1グラス
今日の写真は散歩途中に切り取った数枚です。道路脇の水たまりにもイモリ。啓蟄です。



公民館グランドの桜が蕾を付けました。まだ硬いです。開花予想、今年は少し早まって3月20日過ぎだそうです。あと2週間か。



 おっ、ボケは蕾を膨らましている。



 小平集落の脇に咲く水仙。何度見ても引かれます。際どい桃色をショッキングピンクといいますが、これはショッキングイエローと言えます。



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Last updated  2018年03月09日 06時29分13秒
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一人親方杣夫@ Re[1]:茶碗酒 飲まずにはやっちょられん(05/31) New! シミ君さんへ おはようございます。 時…
一人親方杣夫@ Re[1]:茶碗酒 飲まずにはやっちょられん(05/31) New! 禁玉減酒さんへ おはようございます。 …
シミ君@ Re:茶碗酒 飲まずにはやっちょられん(05/31) こんにちは。 自由時間、プレゼントでき…
禁玉減酒@ Re:茶碗酒 飲まずにはやっちょられん(05/31) おはようございます。マックのノートパソ…
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