カテゴリ:本
Monday,September 9,2019 午前2時起床。晴れ時々曇り。気温は34℃近くまで上昇。湿度も高く、蒸しました。写真は未明の読書。荒川洋治の三冊目「過去をもつ人」みすず書房。これもエッセイ集です。「読書という悪書」と題した小文に、ショーペンハウアーの「読書について」を引用していました。それを以下に。 「本を読むとは、自分の頭ではなく、他人の頭で考えることだ。絶えず本を読んでいると、他人の考えがどんどん流れ込んでくる」 「(読書は)自分の頭で考える人にとって、マイナスにしかならない」 「学者、物知りとは書物を読破した人のことだ。だが思想家、天才、世界に光をもたらし、人類の進歩をうながす人とは、世界という書物を直接読破した人のことだ」 うーん、「世界」という書物か。凄いなぁ。 引用は続きます。 「書く力も資格もない者が書いた冗文や、空っぽの財布を満たそうと、空っぽ脳みそが捻り出した駄作は、書籍全体の九割にのぼる」 「いつの時代も大衆に大受けする本には(手を出さないのが肝要)」 「人々はあらゆる時代の裁量の書を読む代わりに、年がら年中最新刊ばかり読み、いっぽう書き手の考えは堂々巡りし、狭い世界にとどまる。こうして時代はますます深く、みずからつくり出したぬかるみにはまっていく」 荒川氏は 「読めばいいというものではない。読書そのものが『悪書』になることも多い」 と書いていました。うーん、書く力も資格もない者の書いた冗文か。きつい言葉だな。何だか私のことを言われているような・・・。 荒川氏は現代詩作家です。文章は締まって読みやすいです。この1週間に彼の本を3冊読みましたが、終えて、既視感のようなもの(内容ではなく、スマートな文体に)を覚えました。思い当たりました。この文章、新聞記者のそれに近い。 余談です。ショーペンハウアー(私が大学生の頃はショウペンハウエルの表記が主流であったような、BMWをベーエムヴェーと呼んでいたように)はドイツの哲学者です。カントを尊敬していたとのこと。二人の名前をしてデカンショ節を連想、あるいは聞いたことがある人もいるかと。 ♪~デカンショー、デカンショーで半年暮らし アヨイヨイ あとの半年寝て暮らす アヨイヨイ デッカンショ 初めてこれを聞いたとき、デカルト、カント、ショーペンハウアーを略したものと勘違い。哲学科の学生が勉学に半分、あとの半分は食う寝る遊ぶの生活をもじってと、勝手に思っていました。実際は違います。兵庫県丹波篠山市の盆踊り歌なのです。それが何故学生に歌われるようになったのかということについては、ウィキに詳しく書いてあるので割愛。デカンショの元の意味には色々あるようです。私はデカンショが「デカセギショ」、すなわち出稼ぎからきているという説に与します。 ![]() 午前6時、本に倦きました。ラジオ英会話を打ち遣り、早朝散歩に。以下の写真はその切り取りです。1枚目は木立小学校とその向こう、生目山です。 ![]() 振り返って元越山の稜線。何れも霧がいい感じです。 ![]() 木立は三方を山に囲まれています。この時刻になっても里は半分眠っています。そこにひそり咲く白曼珠沙華。妖艶です。 ![]() この花も然り。 ![]() 新鮮な空気を1時間、胸いっぱいに吸い込みました。汗ばみました。 次の写真は朝餉に添えてあった香の物。やっぱり茄子です。 ![]() 南瓜がいい味付けでした。 ![]() 午前、父からTELあり。迎えに来て欲しいとのことでした。朝、嫂の車でN医療センターに定期受診。それが終わったのでした。薬局に向かいました。助手席に乗り込んできて曰く 「昨夜、奥歯の上下が疼いた。ちょっと歯医者に寄ってくれ」 H歯科に突っ込みました。今の歯科医は殆ど予約制です。飛び込みは最後に回されます。案の定でした。治療は午後1時半、帰宅は午後2時を廻りました。参ったな。遅い昼は妻が作り置いてくれたカレー。牛スジがいい感じでした。 中途半端な時刻でした。録り溜めたNHK海外ドラマ「刑事ルーサー」を見ました。ストーリーには惹かれますが、どうもしっくりきません。考えて、吹き替えのせいだ。思い当たりました。特に主人公のそれに違和感ありです。洋物は字幕に限ります。 午後3時、襤褸に着替えました。父の家の敷地周りに植わる茶の木を剪定。写真は着工前です。 ![]() 竣工図。 ![]() 道路に散った枝葉はこれで吹き飛ばします。箒を使うのは面倒。全て機械で始末が私の流儀です。 ![]() おっ、お帰り。学校は楽しかったかな?ちょっとこちらにおいで。三人並んだところで、ブロアーの空気を吹きかけてやりました。帽子が飛びました。Tシャツを捲るよう言い、その中に吹き込むと「チョー気持ちいい」大喜びしてくれました。 「おいちゃんを見ちょれよ。こうしてブロアーの口を左耳に当て、吹かすと、頭の中のゴミが右耳から吹き出てくるんよ」 右の二人は笑いましたが、左の彼は半信半疑、その表情がいいのです。 ![]() 茶の片付いたあとは石拾い。丁度頃合いの穴が空くコンテナがあるのです。松葉掻きで寄せた小石を掬って入れ、篩います。 ![]() ついでトラクターに乗りました。里芋の横を一回し。ここには高菜を植える予定です。 ![]() 最後に茄子と地這胡瓜に遣り水。汗びっしょりになりました。それを終えてシャワー。午後6時半になりました。大相撲のビデ録を見ながらプシュッ。当てはまたもや茄子。 ![]() 次に登場も茄子。 ![]() 缶は2本で堪えてやりました。焼酎飲みの王道(勝手にそう決めています、こちらは西の横綱、東のそれは白波です)、宝焼酎を抜栓。これ4リットルあります。何が大丈夫なのか判りませんが、これでしばらく大丈夫です。 ![]() 今日の一句 夭折の白曼珠沙華ひそり咲く 今日のラン なし 今日の酒 サッポロ黒ラベルレギュラー2缶 宝焼酎ロック2 今日の写真は3枚。1枚目と2枚目は早朝散歩に行き遇わせた猫です。 ![]() 鈴を付けて可愛いでしょう。 ![]() もう1枚は暈のかかった月です。幻想的と言えなくもないです。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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