カテゴリ:徒然
(季節の花などを) 夏至が近く、午後8時頃まで明るさが残っています。この1週間、雨模様を除き、2度走ることが出来ました。両日とも5km余りの距離。汗をかくのは気持ちのよいものです。日の落ちたコースは殺風景ですが、ところどころにこの時期特有の花が美しいのです。鬱陶しい空模様、湿気を含んで纏わりつく空気の中ですが、足を止めて彼女たちを見ると、癒やされます。ということで目に留まった幾枚かを以下に。 1枚目はマドンナリリーかもしれません。木陰に気品ある姿です。 こちらはマドンナリリーの横、一段低くに咲く満州黄萱(マンシュウキスゲ)です。 私、満州と聞くと、満鉄に勤務した伯父のことを思い出します。招集令状の届き入隊。昭和19年6月~7月にかけ、所謂「サイパンの戦い」で戦死しました。艦砲射撃で、あるいはゲリラ戦で、それとも玉砕、命日すら判りません。父の家に背広を着、パナマ帽を被ったスマートの写真があります。その彼が遙か南海、南の島に汗と泥、飢えの中で命を落としたとは信じ難い。彼の死亡から14年、私は生まれました。 もう一枚はヤブカンゾウ。不眠や精神安定に用いられる薬草とのこと。調べたら別名ワスレグサとありました。悪いこと、つまらぬことを忘れ去る効能があるからかもしれません。なお、悲しい恋の話を持つ勿忘草(ワスレナグサ)とは別物。大違いです。 こちらはホシアジサイ。前にも掲載しましたが、ホンアジサイの大きなボウル状と違い、こちらはシャープです。 次は妻の花壇に咲いた桔梗。蕾、咲く直前、開いたところ、いっぺんに三様の判る写真となりました。この花の咲き様、独特がいい感じです。 独特といえばこの植物も変わり者です。これも以前掲載ですが、何の花か判りますか。鬼灯(ホオヅキ)です。白さが可憐です。 出荷を控え、近くのハウスに生い茂っています。 既に実を付けています。色付くのは時間の問題でしょう。 梅雨空にあって花の色合いは実に濃いのです。関心を寄せれば、癒やされ、気分の和もうというものです。野に咲くそれであるなら、一輪挿しに活けると、玄関の華やぐこと必定。しかし、杣夫はそう気付かず無粋。仕方のない有様ではあります。
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