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2018年02月16日
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カテゴリ:海水魚の病気
写真はフジナハナダイ(Plectranthias wheeleri)。

フジナハナダイ(Plectranthias wheeleri)13 沖縄水深220mより採集 深海魚飼育

以前の写真である。
眼隔域に灰色の部分が2か所(前方と後方)に認められた。
糜爛~潰瘍の状態だと思う。
前方の病変には出血の併発が見られ、
後方の病変の辺縁部分はうっすらと黒っぽい。
この黒っぽい領域が拡大し進行性の組織破壊をきたすのが、
いつものパターンである。

治療を開始して1週間後。

フジナハナダイ(Plectranthias wheeleri)14 沖縄水深220mより採集 深海魚飼育

前方の病変部位は組織欠損が見られるものの、
ほぼ瘢痕化しているようであった。
後方の病変は左方へ拡大し、さらに前方へ偏位。
(new lesionの可能性もあり。)
偏位は前方の病変の瘢痕化による引き連れかもしれない。
黒っぽい領域は辺縁だけでなく中央にも出現し、
拡大していた。

治療を続けてさらに2週間が経ったころ。

フジナハナダイ(Plectranthias wheeleri)15 沖縄水深220mより採集 深海魚飼育

病変は縮小し、黒っぽい領域はわずかに残存するのみとなった。
なんとかhealing stageにまで持ち込めたが、
再発しないとは限らないので治療を継続した。
その後病変はほとんど目立たなくなり治療を終了した。

それにしても厄介な病気。
救いは病気の伝播が(今のところ)見られないこと。
では何をきっかけとして発症するのか。
個人的には擦れなどの外傷が原因となり、
感染をきたしているのだろうと思っている。
すなわち深海にはいないような細菌、真菌などが傷口から入り込んで、
この厄介な病気を引き起こしているのだと推察している。





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Last updated  2018年02月28日 22時55分15秒
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