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勝見明/著 プレジデント社/刊
この本はイトーヨーカドーとセブンイレブンの会長である、鈴木敏文さんを、著者の勝見明さんが、インタビューしたものをベースに、構成された鈴木敏文金言集です。 今年の初めにベストセラーになった『鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く!」-セブンーイレブン流「脱常識の仕事術』という本の理論編です。 2冊まとめて読むと「本当のようなウソ」を見抜いてきた稀代の経営者のユニークで自由な発想の“基”をたっぷりと知ることができると思います 『例えば、小売業で同業他社の店舗を見て“偵察”することは広く行われているが、鈴木氏は、「他店見学をしてはならない」と言い放ち、「傲慢だ」「唯我独尊だ」などと同業者や経営コンサルタントなどから批判され、物議をかもしても、いっこうに意に介さない。』 『―鈴木さんは、なぜ、「他店見学をしてはいけない」とお考えになり、社員にもそのように指示されるのですか?』 『鈴木「なぜかといえば、今や、もの真似の時代ではないからです。モノ不足の時代だったら、柳の下にドジョウが二匹も三匹もいたから、あの人があそこでドジョウを取ったら、自分もそこで取ってみようということがありえました。実際二番手商法で儲かってきた有名企業もあります。しかし、今は柳の下にドジョウが一匹いるかどうかの時代で、二番手商法は通用しない。ドジョウがどこにいるのか自分で探さなければならない。もちろん、他店を見るのは絶対いけないといっているわけではありません。ただ、人間はたいてい、よそを見るとそのよさを取り入れようという心理がどうしても働いてしまう。それでは、何の進歩もない。競争とは自己差別化です。社会が豊かになればなるほど、自己差別化が求められます。単にもの真似をするなと言っても、社員にはなかなか具体的な実感として伝わらない。そこで、他店を見てはならないという厳しい言い方をしているわけです」』 『売上げ上位の商品を置いておくと、やがて全体の売り上げが下がり始める』 『「先行情報」をもとに「仮説」を立てPOSで「検証」する』 『今は過去の経験則より“思いつき”の方が大切な時代』 『データを記録として見るのとマーケティングに使うのでは読み方が違う』 などなど、書いていたらキリがないんでこの辺で・・・。 POSという左脳と自分で仮説を立てるという右脳、このふたつをバランスよく使い分けることが、21世紀の企業生き残りの分水嶺なんでしょうか。 ちなみに、「鈴木敏文の本」を読んであらためてセブンイレブンに行くととても面白いことにたくさん気づきました。 そのひとつは「青じそドレッシング」が置いてあったこと。 基本的に、セブンイレブンの商品は“売れ筋”しかおいてないはずだから、迷わず買ってみた。 そしたら 「すげぇ美味しいし、使い勝手がいいドレッシング」だということがわかりました。 時代を見るアンテナとしてもとても参考になるコンビニであることを知りました。 と同時に、ここまでトップのいっていることを、現場が実践できていることにびっくりした。 鈴木敏文の「統計心理学」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.07.11 18:09:57
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