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少し現代の銃の知識を持っている方なら、タイトルの二つの弾丸が意味するところはすぐに分かるでしょう。
現在のNATO共通弾5.56mm×45弾と、一昔前のNATO共通弾7.62mm×51弾です。 現在はM16や89式小銃などに見られるように5.56mm弾の使用が一般的になっていますが、その一方で大威力の7.62mm弾の復活を支持する声もあります。そこでその双方にどのような長所があって、どのような欠点があるのかを箇条書きにまとめます。 5.56mm弾 長所 ・7.62mm弾と比べて体積・重量が小さいため携行弾数を多くできる。だいたい1.5倍~2倍くらいになる。 ・反動が小さいので撃ちやすい ・小口径化のため貫通力が増した「らしい」 短所 ・有効射程が300mほどで、7.62mm弾に比べ100mほど短くなる ・7.62mm弾に比べてマンストッピングパワーに劣る 7.62mm弾 長所 ・マンストッピングパワーが大きい ・有効射程が400mあり5.56mm弾に比べ長い 短所 ・大きくて重いので数を携行できない ・反動が大きいので体格が小さめの兵士にはきつい(日本人もきつかった) こんな感じです。 普通に考えれば「威力が大きくて射程が長い方がいいではないか」と思われるかもしれませんが、ここで一つ認識しておかなければならないことがあります。 それは歩兵同士の銃撃戦は100m程度の距離で行われるということ、なにも兵士を殺す必要はない(むしろ負傷者の方が出した方にとっては厄介)ということ、です。 つまり通常の状況下での運用では、射程に関してはそれほど気にする必要はなく、破壊力もあまり関係ありません(たいてい銃弾を1発食らえば戦闘不能になります)。 そういうわけで、7.62mm弾から5.56mm弾へと変化していったわけです。 しかし何故最近になって7.62mm弾復活の声が大きくなり始めたのか。それは米軍が戦闘を行っている場所にあります。 イラク戦争及びアフガニスタン攻撃においての主な戦場は砂漠でした。遮蔽物が少なく、自然と銃撃戦も遠距離から始まるわけです。すると5.56mm弾では射程が不足し、7.62mm弾を使用した銃が活躍することになった、というわけです。 私としては5.56mm弾のままでいい(狙撃銃除く)と思っているのですが、これから砂漠での運用が主になると米軍が考えた場合、また7.62mm弾が復活することもあるかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最近では5.56NATOの改良版(陸軍と海軍で異なるはず)が採用され、問題はほぼ解決されているようです。6.5mmの弾薬も開発されていますが、今現在採用されてる気配はありませんしね。
(2018.05.19 06:48:06)
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