昨日は山口県美祢市にて、『ルームクリエータ』のデモを行いました。
デモ先は、“山口県の子ども達に本物の音楽を聴かせたい”という熱い想いで活動するD氏のご自宅でした。
普通の部屋が、どれだけ音場が良くなるか、どれだけ音が減衰できるかの実験を行いました。
サックス奏者や、ピアニストの方々に試して頂いたり、オーディオ機器を使っての各ジャンルの音楽の聴き比べを行いました。
結果は「!!!!!」でした♪
それでは、タイトルです。
10年ほど前まで、私はヨーロッパに行く機会が多かったのですが、そこでホームパーティに呼ばれることも多々ありました。
そしてその時気づいたことですが、ヨーロッパの部屋には、厚い壁に布が貼ってあり、天井は高さの違う複数の面で出来ていました。しかし、その当時はとりたてて深く気にとめることはありませんでした。
「音」のサービスを行っている今、その当時に見た部屋のことを考えてみると、部屋の反射音をやわらかくするための工夫であったことに気付き、改めて驚いています。
こういうヨーロッパの部屋は、残響はあるのですが、驚くほど声が良く聞こえます。
これに対し、日本の最近の部屋は、間取り重視で一部屋あたりの面積が非常に狭く、床はフローリング(もしくはカーペット)で、壁と天井は石膏ボードにビニールクロスを貼っているのが一般的です。ヨーロッパのように凹凸の天井や壁は、ほとんどありません。
ですから、床、壁、天井ともに、反射音が非常に強くなってしまいます。
その結果、一次から数次までの反射音が重なり、直接音の位置と距離がボケてしまいます。
実はこれが、子どもの聴覚に大きな悪影響を与えているのです。
図1
反射音が直接音に重なると、波形が壊れます。図1は、実際の壁の反射音を、直接音に重ねた時の波形です。丸1が最初の反射音が重なったズレで、丸2が次の反射音が重なったズレです。
図1のように波形が崩れてしまい、崩れ方も一定ではない環境では、子どもは正しい発音も、正しい音色も覚えられません。
子どもは、大人と比べると内耳も小さく鼓膜も薄いのに加え、可聴域も非常に広いので、大人には分からない様々な音が聴こえています。
しかし、上記のような日本の部屋では、大人には明瞭に聞こえていると思っていた音は、実はキンキンした反射音が混ざり、音がボケてしまい、子どもには明瞭に聴こえていません。
そして、音がはっきり聴こえないから、子どもはは、大声を出すようになります。
ヨーロッパのような部屋であれば、反射音と直接音の時間差が大きくなり、反射音も弱まりますから、声や音色が聴きやすくなります。 しかし、今の日本では、そうするわけにはいきません。
もし、壁が音を遅らせて反射し、適切な反射音にしてくれたらどうでしょうか?
そのような壁があれば、子どもが壁際にいても、正しい声と正しい音が聴こえてきます。
そして、実は、普通の壁をこのような理想的な壁に変えてしまう素材が『ルームクリエータ』です。
子どもの健全な聴覚の育成のために、是非当社製品を役立てて欲しいものです。
・・・ということで、一昨日の『凛果』です。
初めてのカラオケです(小さい音量にしました)。
「犬のおまわりさん」を歌っています。
マイクで歌うのも初めてです
上手に歌っているねえ♪
(余談:カラオケルームで、調音・遮音のために『ルームクリエータ』を使ってくれないかな♪)