百姓in大阪
大阪の産業創造館というところで「健康関連商品開発商談会」が開催され、ブース展示&プレゼンテーションをして来ました。沖縄から6社、島根から7社という組み合わせです。多数のバイヤー、開発担当者にいらしていただき、とても良い商談会になりました。田舎の百姓暮らしは素敵ですが、残念ながら情報に疎くなる。インターネットや業界紙(誌)を通じての情報は入るにしても、生情報が入らないという欠点があります。たまに都会へ出かけると、これを感じ取ることができるんです。だから、こういう場にはどんどん出て行った方が良い。何より、自分の位置が確認できます。弊社は農業&加工&販売&サービス業という変わった職種なので、ときには農業の先進事例として取材を受けることがあります。私が代表になってからの半年間だけでも、シンクタンク3件・他県の県庁3件のヒアリング調査を受けました。でも、大阪では知名度なんてありませんし、バイヤーはもちろん、お客さまには関係のないことですから、キツイ要求も受けたりするわけです。コレが良い。普段は得られない、お客さまからも受けないレベルの要求を受けると、求められる価値と課題が見えて来ますから。私にとっても意義深い商談となりました。あ。キツイ要求の中で、困ったなあって話ももちろんあります。「(モロヘイヤ粒製品を)卸しに出すとしたら、下代(卸価格)は何%?」・・・この話になると、困ります。話の展開は解ってますから。「○○%でお願いしています。」「高っ!健康食品なのに高すぎない?」「恐れ入ります・・・」これは弊社が抱える課題なのですが、弊社商品はもともとの価格が安すぎるんです。農場を借りてスタッフを雇って無農薬で有機栽培して、年中土の管理をするわけですから、コストははっきり言って高いです。なのに、エジプトから原材料を輸入しているところより安い価格を設定してるんですから・・・儲けになんてならない価格です。だから、健康食品の原価としては「健康食品なのに高すぎない?」と言われる値段を提示せざるを得ません。直販だとお客さまに喜んでいただけることなのですが、卸売の話になると全然喜んでいただけないんです・・・。ま、安い価格設定は、それ自体が悪いわけではないので、卸売りやOEMをせずに直販にこだわるのも弊社の存在価値なんだろうな、なんて自問自答してます。