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今が生死

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2010.05.17
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テーマ:ニュース(99472)
カテゴリ:仕事
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カーネーション:ナデシコ科ナデシコ属 原産;南ヨーロッパ、地中海沿岸、花言葉;熱烈な愛情、情熱 5月9日の母の日に咲いてくれればいいと思っていたがその時はまだつぼみで1週間遅れで花を咲かせた。熱烈な愛情とか情熱とかの花ことばなのでそれにふさわしい話題を書こうと思ったが、帰りの車の中で口蹄疫について報道しており、何よりも強烈な印象を受けたので、そのことについて書くことにした。

宮崎県では牛の口蹄疫が流行しており、既に何万頭もの牛が屠殺された。畜産で生計を立てている農家にとっては大打撃で、収入が無くなり、路頭に迷うことになる。鳩山首相は赤松広隆農水相を首相官邸に呼び、2010年度予算の予備費から1000億円を対策に充てることを確認した。農家救済のためにはいいことだと思う。

しかし殺される牛については何のコメントも無かった。ラジオではかわいそうでどうすることもできないとの聴者からの声が紹介されていた。人間には感染しないし、その肉を食べても大丈夫とのことだが家畜の伝染防止のために皆殺しにするとのことである。どうせ肉となる時には殺されるのだからそれが早いか遅いかだけの問題でそれほど苦痛を感じない人も多いかもしれない。

しかしいくら感染力が強いからと言って即殺はひどい。人のインフルエンザも感染力が強いが感染したら即殺することはない。インフルエンザも口蹄疫もウィルスの感染で起こるが大体感染後数日で免疫抗体が出来て何もしなくても治っていく。

感染牛の何頭かは病気のために亡くなるかも知れないが、病気を克服して口蹄疫には2度と罹らない抗体を作って前以上の健康体になる。

獣医師もしくは畜産界の大ボスが即時に殺せの指令をだしたのだと思うが、それは間違いだと思う。人間に感染する恐れはないのだから数日様子を見ていれば殆どが治って行く病気である。感染したら殺せでは際限がなくなる。感染が広がるばかりである。

感染したら治癒を待つのが正解である。牛の体内でウイルスと白血球が戦えば必ず治る時がくるものである。感染してしまったのでこれから戦いを開始しようとする前に殺されてしまうのは無念である。

今の世の中には物の分かる政治家も、畜産人も、獣医もいない。かわいそうなどと思う人もいない。ウイルス感染は抗体を作ることが重要だということも分かっていない。

ウイルス感染なので、宮崎だけでなく他県にも広がる可能性がある。金銭的補償を話し合うことも大切だが、病気の牛そのものについてのしっかりした議論を尽くしてもらいたいと思う。





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Last updated  2010.05.18 20:52:23
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 Re:口蹄疫牛は殺すべきではない(05/17)   若旦那 さん
 口蹄疫の牛の処置についてはきわめて感染力が高いもので、国内感染は基より国際的な感染についての防疫措置であり、きわめて重要な措置です。日本もWTO加入国であり、国際的な貿易の責任上、やむをえない措置です。人間と同等の防疫措置やワクチン等の開発が進み、牛を殺さなくても良い環境(資金や研究)が国際的にも整えば別であるが、そんな暢気なことを論じること自体、畜産農家や口蹄疫牛に関わっている行政や自衛隊、多くの方々に失礼だと言わざるを得ません。論旨そのものは否定はいたしませんが、日本の畜産経営にとって戦後最大の危機であり、緊急事態であることの重要性についてご理解をいただきたいと存じます。人間が食しても無害であっても、食肉として無殺菌のものが流通すればどんなことになるか、ウイルスに詳細な知識を持つ先生には良くおわかりになることと存じます。感染経路の解明とウイルスを水際で防止することに不眠不休の活動中で、終わりが見えない戦いの真っ最中なのです。 (2010.05.18 12:29:01)

 突然失礼致します   木っ端防疫員 さん
はじめまして。口蹄疫に関して情報収集していたところ先生のブログに辿り着きました。
獣医師として、僭越とは存じますが誤解されている部分について指摘させていただきます。
口蹄疫ウイルスはピコルナウイルス科のアフトウイルスで、このウイルスの性質として抗原性の変異を容易に起こし、感染後体内で抗体が作られても抗原性の変化の速度に対応できず、持続感染を起こします。完全な治癒やワクチネーションによる完全な予防は難しく、長期間にわたりウイルスのキャリアーとしてウイルスを排泄し続ける場合が多いのです。ウイルスは感染力が強いうえに飛沫核感染を起こし、周辺農場まで広く大きな経済的打撃を与えます。以上の理由で治療が行われず殺処分せざるを得ないのです。
動物福祉の観念が日本よりずっと進んでいる欧米でも殺処分の措置が執られるような、非常に悪性の伝染病であることをご理解いただきたいと存じます。また、一般の方よりもウイルス学的知識に精通されている医師の先生方にも口蹄疫という疾病の病態について理解いただき、正しい知識の普及にご協力頂けると幸いです。
突然失礼致しました。 (2010.05.18 17:04:42)

 こんにちは。   sachiharu1718 さん
私も毎日ニュースで拝見する度にそのような事を感じておりました。
管理主義で、本来目を向けなければならない所に目を向けていないもどかしさも感じております。
果たしてこの事態から、何かを学ぶ事が出来るのか・・・
今の状況は異常だと思います。 (2010.05.18 17:31:51)

 Re:突然失礼致します(05/17)   楽天星no1 さん
木っ端防疫員さん
詳しい情報ありがとうございました。ウイルスにも様々なタイプがあり、身近なウイルスとの対比で軽々しく論ずるべきではないと思いました。色々な角度からもっと勉強します。 (2010.05.18 20:23:13)

 Re[1]:口蹄疫牛は殺すべきではない(05/17)   楽天星no1 さん
若旦那さん
獣医師の方からもほぼ同趣旨のご意見を頂きました。以前から数年周期で世界的に流行しており、そのウイルスにつての研究はなされてきていると思いますが、未だに解決出来ずに大量の犠牲牛がでているのだと思います。犠牲牛に同情するあまりに、軽率な発言があったと思います。御指摘ありがとうございました。 (2010.05.18 20:35:39)

 Re:こんにちは。(05/17)   楽天星no1 さん
sachiharu1718さん
家畜は人間の都合でどうしても良いものとは思っていません。家畜も人間と同じ生命をもっており、その個々の生命を大切にすることが地球上の住人としての基本的な心構えであるべきだと思っています。ただこの口蹄疫については極めて難しい問題があり、命の大切さだけでは論じられない所があることを二人の方から指摘して頂きました。今後自分に何ができるかを考え、もっと勉強していきたいと思っています。コメントありがとうございました。 (2010.05.18 20:49:15)

 Re:口蹄疫牛は殺すべきではない(05/17)   mituo さん
しかし、種雄牛まで殺処分しなければならないのですか。ワクチン接種後、孤島などで厳重に隔離して宮崎牛の品質を保持するため○○だけを採取することはできないのでしょうか。(○○としないと投稿できません) (2010.05.24 22:25:21)

 何故宮崎県か   楽天星no1 さん
mituoさん
先日昼食を食べながらこのことが話題になりました。ウイルスについてある程度理解がある仲間達です。昔英国でも何百万頭も殺したのだから日本でもやむ終えないと考えている人がいるが間違いだと指摘した人がいました。ウイルスはどんなことをしても広がるものだからです。
又何故宮崎県かについてその人は、日本の子牛の供給元であり、肉牛の本家だからです。日本国内での肉の生産が減れば輸入を増やさざるをえない。誰がウイルス持ち込んだのか。利益を受けるのはどこのだれなのかと言っていました。ウイルスを持ち込んでそこで病気を発生させることは難しいことではないからです。経済戦争の一端だとみるべきだと言っていました。 (2010.05.24 23:01:09)


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