題名【沈黙の女神】
作者:もり 様
カテゴリー:全年齢
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甘やかされ、我が儘で高慢に育った王女レイチェルは、沈黙の女神と人々に呼ばれている。
滅多に人々の前に姿を見せることもなければ、現れても挨拶さえ口にせず、一言も話さない。美しい顔には笑みが浮かぶこともなく、冷やかなまま。
だが、それは全て偽りの姿。
いくつかの秘密を抱えたまま、レイチェルは隣国の王フェリクスに嫁ぐことになった。
父王には本物の夫婦になるまでは真実を伝えてはならないと命じられ、夫となったフェリクスには偽りの姿を嫌悪されてしまう。
それでも前向きに生きようと決心したレイチェルだったが……。
※一迅社様アイリスNEOより書籍発売中です。
この作品は2014年の作品です。
書籍化もされてるみたいなのですが、今まで気づきませんでした。
この世界観のシリーズものの3作品目を読んでみようかと思ったところ、この作品は3作品目ですと書いてあったので、それなら1から読んでみようかなと思って読み始めました。
あらすじが短いんですよね。
作品の世界観が分かるような分からないような。
42話中、2,3話目くらいの内容をもっとざっくりとした感じのあらすじだなって思います。
でもそれ以上書くと作品のネタバレし過ぎちゃうのかなとも思うので難しいところなのかもしれません。
お話としては、国と国との戦争があり4つの国が絡み合っているので、最初どの国がどういう位置だったっけ?と思いながら読んでました。
途中国が分からなくなって読み返したりして
国との関係性があって、それらの絡みも2人の関係性には欠かせないものなのでサラっと読むよりはじっくり読む作品だと思っています。
=ちょっとネタバレ=
レイチェルは事情があって言葉が話せません。
その秘密を知るのはほんの少しの身の回りの人たちだけです。
国王である父親に7年間部屋に軟禁されていました。
しかし、笑顔を見せないこと、話さないことを条件に夜会に出ることを強制され、その後すぐに結婚が決まります。
父親には、結婚式が終わるまで笑顔を見せないことと、話せないことがばれないようにと言われそれを守って過ごしていると、相手国の人たちには悪い印象を持たれてしまいます。それは結婚相手のフェリクスも。
レイチェルは結婚後自分がどうしたらいいのか迷いながら生活をするのですが、レイチェルには身近な人以外には秘密にしている能力がありました。それは動物と言葉を通わせることができるという力です。
自分が話せないこと、動物と心を通わせることができること、この2つの秘密を夫に伝えるべきだとは思うもののどう伝えたらいいのか、伝えたら自分のことを瑕疵があるとして捨てられるのではないかと悩みます。
最初の頃はレイチェルの辛さが読んでいるこっちも辛くて、悲しかったです。
途中途中もどうなんだろうってハラハラすることが多くて、途中途中国の関係性を確認しながら読み返しながら最後まで一気に読みました。
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