題名【不貞の子は父に売られた嫁ぎ先の成り上がり男爵に真価を見いだされる 〜天才魔道具士は黒髪の令嬢を溺愛する〜】
作者:三崎ちさ 様
カテゴリー:全年齢
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◆アース・スタールナさまより
2巻、10/2発売!
◆コミカライズ企画進行中です。
両親に似なかった黒髪、引き継がれなかった魔力。『不貞の子』ロレッタは家の誰からも愛されなかった。父によく似た妹ばかりが愛され、ロレッタは実母の不貞の証である黒髪を疎まれて短く切られ、誰からも愛されることなくひっそりと小さな離れで一人過ごしていた。
そんなある日、ロレッタは魔道具士のバルトルという男に嫁ぐことになる。魔力持ちの平民で一代限りの爵位を与えられている彼は貴族の娘と婚姻することで魔力を持った子を得て爵位を継がせていくことを狙っているらしい。
しかし、片親が平民である出来損ないの不貞の子ロレッタでは彼の求めている願いは叶えられない。罪悪感を抱きつつ、父の言いなりで彼に嫁いだロレッタを、彼はとても甘やかに接してくれるのだった。
彼は自分が成り上がるために貴族の娘と結婚したかっただけだったのでは? それなのに、なぜ。
一方、不貞の子を都合よく平民の成り上がり男に売り払えたとロレッタの父は喜んでいたのだが……。
5/31異世界恋愛、総合日刊1位ありがとうございました!
※カクヨムにも掲載
この作品は、ドアマット系です。
茶髪・黒髪は平民と言われている世界で、黒髪で産まれてきたロレッタ。
金髪の父にも赤髪の母にも似てないロレッタは、母親の不貞でできた「不貞の子」として扱われていた。
髪を短く切られ、帽子をかぶせられて、一日中離宮に閉じ込められて過ごしていた。
世の中は便利な魔道具があふれているが、魔道具を動かすには動力源となる魔力の糸が必要になることが多い。貴族はその魔力の糸を紡いで国に提出することを求められており、国はそれを買い取り必要のある所に売っている。
ロレッタの家は電気の力を持つ糸を納めているため人気があり、家計は糸を売った値段でまわしていた。
妹は糸がうまく紡げないといってロレッタに紡いでほしいお願いして、ロレッタは糸を紡ぐのを日々の日課にしていたのだが、ある日父親に縁談が決まったと言われる。
縁談の相手は、平民ながら魔力を持っていたため男爵になった魔道具士で、嫁に来てくれる相手がいなかったため、お金と引き換えにロレッタを男爵に売ったのである。
父親は色々と思惑があったものの、男爵家に嫁いだロレッタは大切に扱われる。
ロレッタは自分が平民との「不貞の子」で子供に魔力を受け継げないと思っていて、いつかそれをバルトルに伝えなければいけないと思う一方で、また捨てられるかもしれないと思う恐怖でなかなか告げられずにいる。
そんな2人がどうなっていくか、と、元の家がどうなっていくのか。
=ちょっとネタバレ=
妹は可愛いようで癖のあるタイプでした。
父親が一番クズで、母親は、、、なんとも言えない…。
魔力の糸についての考察が面白くて、その仮定が本当なら貴族の優位性っていうのがだいぶ損なわれるんじゃないかと思ってます。
もしそうなった時、この国はどうなっちゃうのかなーと思ってみたり。
色々と魔道具を発明した人はいいことをしたようだけど、実は世界を崩したんじゃないかという考え方も面白くてなるほどなーと思ったり。
文明開化がよかったのか、よくなかったのか、という話でもある。
後半は、男爵様視点で、男爵様がどう思っていたのかというお話もかいてあります。
#異世界
#魔力
#ハッピーエンド