またフォルクローレ界の訃報
Franz Chuquimia falleció por complicaciones de la diabetesFranz Chuquimia, fundador y primera voz del reconocido grupo folclórico Jach'a Mallku, falleció la mañana de este lunes en su trayecto al hospital Obrero en La Paz, donde tenía programada una diálisis a causa de la diabetes.(以下略)---フランツ・チュキミア、糖尿病の合併症で死去フォルクローレ・グループ「ハチャ・マリュク」の設立メンバーでトップボーカルのフランツ・チュキミアが月曜朝、透析を受けていたラパスのオブレロ病院(労働者病院)に向かう途中で、糖尿病により死去。たまたま、先週、日本のフォルクローレ界でも、ある知人が亡くなったばかりのところでした。そこへもってきての悲報です。63歳だったということです。記事中に“Jach’a Mallku muere con Franz”(ハチャ・マリュクはフランツとともに死ぬ)とありますが、つまりフランツ死去とともにグループも解散あるいは活動停止ということでしょうか。ハチャ・マリュクはボリビアのモダンな(ややフュージョン的な)スタイルの演奏をするフォルクローレ・グループの代表格で、演奏レベルが高く、私が特に好きなグループの一つです。私が参加している「キラ・ウィルカ」というグループでは、このグループの曲のコピーを、多分6~7曲やっています。Quisiera quererte mas(君をもっと愛せれば)多分、この曲が代表曲です。私も20年近く前に2~3回コピーしたことがあります。Si te vas(君が行ってしまうなら)ヘルマン・ダニエル・ヒメネス・テランとのデュオそれにしても、ボリビアという国で人工透析の治療を受けるのは、相当の困難が伴うことは想像に余りあります。透析治療には相当の疲労を伴うそうですが、それにもかかわらず、その合間を縫って演奏活動は行っていたらしいことがうかがわれます。いつから透析だったのかは分かりませんが、ここ1年~半年程度の演奏動画がYouTubeにいっぱい残っています。無理がたたったのかもしれません。Ay Rositaとタイトルがついていますが、途中からAmorosa Promita、El amor se pesa、Poco a pocoへとメドレーになっています。更にもう1人、沖縄から南米音楽の普及に尽力 音楽家のシルビオ・モレノさん死去 80歳 沖縄拠点に活動沖縄県内を拠点に、南米の音楽や文化の普及に尽力したフォルクローレ歌手で画家のシルビオ・モレノさんが9日午後3時40分、那覇市内の病院で、肺炎のため死去した。80歳。アルゼンチン・サンタフェ州生まれ。喪主は妻の祐子・リンダ・モレノさん。シルビオさんは、12歳でクラシックギター奏者としてデビュー。17歳でアルゼンチン・リトラル国立音楽大学を最年少で卒業した。その後、ギタリストとして活躍し、カンヌ映画祭外国映画音楽部門の銀賞を受賞した。軍事政権下だったアルゼンチンを亡命し1979年から沖縄に移住。82年に南米料理と音楽の店「ペーニャあまんかい」を開店しアルゼンチン音楽を演奏してきた。2020年にアルゼンチン大使館から表彰された。ーーーシルビオ・モレーノさんも亡くなってしまいました。私は、フォルクローレを始めて間もない頃、渋谷でライブを聞きに行ったことがあります。それから二十数年後の2019年、人生初めての沖縄旅行で、もちろん那覇のペーニャ「あまんかい」に行きました。このときすでにシルビオさんは車椅子生活で、お店は奥さんのリンダさんが切り盛りしていました。何となく車椅子のシルビオさんを撮影するのは気が引け店内の写真は撮りましたがシルビオさんの写真は撮らなかったのです。後から考えれば、私と一緒の写真を撮ってもらえばよかったのですが。行った翌朝にお店の前から撮影した写真です。(行ったのは夜でしたから)店内サルテーニャを(写っていませんがビールも)いただきました。でも、このとき車椅子でしたがギターは弾いていました。アルゼンチンでは、メルセデス・ソーサのバックで演奏していたこともあったくらいの人です。それにしても、ケーナを初めて手にしてから37年、多くの人やグループを知りましたが、最近は新しく知る人より亡くなる人の方が多い、いや、まだ私50代半ばなのに、自分自身は老け込むにはまだまだぜんぜん早いのに、歳月は容赦なくながれていくな、と思わざるを得ません。そういえば、キューバのパブロ・ミラネスの「歳月」という曲をふろ連想してしまいました。そのパブロ・ミラネスも昨年79歳で亡くなりましたが。ミラネス自身の歌も素晴らしいですが、メルセデス・ソーサのカバーを紹介します。時は過ぎ 我々は年老いていくそして愛は決して昨日の繰り返しではないそれぞれの会話、キス、抱擁に理由がある歳月は過ぎ、私の感じ方も変わる昨日の愛は去り、別の感情となって戻ってくる歳月ののちに君の手を取り、唇を奪うものだから。無理強いされることなく、真実の一部になる・・・・私のスペイン語力では、単語はともかく、文法的に何言っているかよくわからないところがあって、異訳もあるかもしれませんが、おおよそのところは間違っていないはずです。なんだかこの数日は、この歌詞がとても胸に刺さります。