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石川誠壱の「こちら熟女捜索隊」

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2008.08.08
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カテゴリ:新録かきおろし
PLAYBOY.jpeg 吉行淳之介:編『プレイボーイ傑作短篇集』集英社:PLAYBOY BOOKS
「立っている肉」吉行淳之介(初出:【月刊PLAYBOY】1975.07)
「スワッピング決行」ロアルド・ダール/田村隆一:訳(初出:【月刊PLAYBOY】1975.08)
「老境のターザン」筒井康隆(初出:【月刊PLAYBOY】1975.09)
「グランド・セントラル発17時30分」ジュリアス・ホーウィッツ/高見浩:訳(初出:【月刊PLAYBOY】1975.11)
「埋れ水」立原正秋(初出:【月刊PLAYBOY】1975.10)
「いや電話をきらないで」ジョン・コリア/池澤夏樹:訳(初出:【月刊PLAYBOY】1975.07)
「オフー」小松左京(初出:【月刊PLAYBOY】1975.08)
「ミス・コインテの熟れた部屋」テネシー・ウイリアムズ/河野一郎:訳(初出:【月刊PLAYBOY】1976.02)
「JELLIES(ジェリーズ)」小林信彦(初出:【月刊PLAYBOY】1976.01)(【参照】
「フルハウスにはかなわない」ウイリアム・クーンズ/中田耕治:訳(初出:【月刊PLAYBOY】1975.10)
「痒みの研究」野坂昭如(初出:【月刊PLAYBOY】1976.03)
「侮辱」アルベルト・モラヴィア/大久保昭男:訳(初出:【月刊PLAYBOY】1975.12)
「高所恐怖症」都筑道夫(初出:【月刊PLAYBOY】1976.04)
「二十五本の蝋燭」ウラジーミル・ナボコフ/大津栄一郎:訳(初出:【月刊PLAYBOY】1976.04)
「黒い島」柴田錬三郎(初出:【月刊PLAYBOY】1975.11)

巻末のシバレン短篇『黒い島』には、
重要な作中の小道具としてホロスコープが登場します。

シバレン作品に占星術が採り上げられる場合は、
たいがい、そこには協力者として【宝瓶宮黒人】という人物が絡んでまいります。

↓この作品などでは、【宝瓶宮黒人】は作中のキャラクターにまでなって活躍します。

柴田錬三郎:著『眠狂四郎異端状』新潮文庫

かつて、占星術師として「週刊プレイボーイ」巻末の
星占いコーナーも担当していたことがある【宝瓶宮黒人】は、
また「小林信彦が大嫌い、同じ雑誌には絶対に載りたくない」と
ダダをこねていたことで一部には有名な小説家でもあります。

もし、「BRUTUS」掲載の短篇傑作集、というような
アンソロジー企画が実現していたとしたら、
そこでは小林信彦と、世を忍ぶ仮の姿の【宝瓶宮黒人】が
仲良く目次に名前を連ねていたであろうことは間違いないので、(【参照】
ひょっとしたら【宝瓶宮黒人】は、
企画がオジャンになったことを喜んでいたのかも知れませんが、
しかし、それ以前に、実現して実際に刊行された、
『プレイボーイ傑作短篇集』というアンソロジーがあるわけですよ。

もし本当に、【宝瓶宮黒人】が『黒い島』に関係しているのなら、
小林信彦と【宝瓶宮黒人】は、
この『プレイボーイ傑作短篇集』の中で、
すでにニアミスしちゃっているわけじゃないですか。

どんなイヤミを飛ばしていたのだろう。裏で。

(というか、昭和50年代の男性誌で、
 「ユニークな短篇小説が書ける作家」を集めようとしたら、
 筒井康隆、都筑道夫、阿刀田高…、
 その次に小林信彦か式貴士、
 どっちかの名前は確実に挙がるよ。
 二人とも同じ土俵の上にいたんだよ、絶対。)

*

『黒い島』は雑誌掲載後、まず『プレイボーイ傑作短篇集』に収録されて、
それからシバレン個人の著書としては、↓ここに収録されます。

柴田錬三郎:著『眠堂醒話 地べたから物申す』新潮社

↑コレはエッセイ集なんですよ。(【参照】

シバレンの、現代物の単発の短篇というのは、
非常に数が少ないので、
それだけでは短篇集が作れないんですね。

だからエッセイ集の中に、オマケで入れておくしかなかった。

『地べたから物申す』には、『黒い島』と、
もうひとつ「月プレ」掲載の短篇『真紅の夜』(初出:【月刊PLAYBOY】1976.02)が
オマケで収録されていました。

そういう寄せ集め本だった『地べたから物申す』は、
だから単行本の通りの内容で「完全版」で文庫化されたことはなくて、
集英社文庫『地べたから物申す』
中公文庫『柴錬ひとりごと』で、
エッセイの一部が収録されていたことがある、という程度です。

ただし、『黒い島』は、
「文庫で出版された」ことが、ないわけではない。

↓このアンソロジー(【参照】)に入っていたから。

日本ペンクラブ:編/眉村卓:選『幻覚のメロディ』集英社文庫





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Last updated  2008.08.08 09:09:26
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