カテゴリ:新録かきおろし
山城新伍:著『おこりんぼ さびしんぼ 若山富三郎・勝新太郎 無頼控』幻冬舎
テレビでは、そりゃまぁさんざん観ていたけれども、 ちゃんとオレが劇場で観ている山城新伍の映画というのは、 たった1本であることが分かりました。 ↓コレです。 『俗物図鑑』(VHS) 昔の東映映画の特集上映を喜んで観に出かけたりするような、 ナントカ気取りな趣味がないものだから、そういうことになってしまう。 『筒井康隆原作・内藤誠監督作品、映画「俗物図鑑」より全世界おおむね40億人の俗物に贈る俗物図鑑の本』群雄社出版(【参照】) 筒井康隆:著『俗物図鑑』新潮文庫(【参照】) この映画の中に「反吐評論家」として登場してくる山城新伍。 テレビのワイドショー生放送中、 ガラスのビーカーにタプタプと入った緑色の、 誰かのゲロを渡されて、 「誰のゲロだか鑑定してください」と無茶な注文を受け、 スプーンですくって、 ピチャピチャとゲロを味わいながら分析する山城新伍。 スタジオの中にいる、黒いアイパッチの片目の男 (実は敵対する勢力の評論家。演じるは四方田犬彦)の 生産したゲロであることが鋭い鑑定力で分かり、 「このゲロの主は片目だ。さらに性病患者だ」と ズバズバと個人情報をバラしていく山城新伍。 「オレは性病なんかじゃない!」と激昂する四方田センセイに 「それなら性病のチンポと、オレのチンポを比べてみようか」と ズボンを脱ぎ「アンタも早く脱げ!」と叫ぶ山城新伍。 出ているのは、このワンシーンだけなんですけどね。 ほぼ、大物ゲストの特別出演ワク。 それでも、ここまでの大サービス。 だいたいが原作通りのシチュエーションなんですが、 撮影では大部分が山城新伍のアドリブだらけであったそうです。 追悼で過去の出演作をテレビで放映するなら、 ぜひともコレを流せ! 解説ゲストには鴻上尚史を呼べ! そして1984年に、下北沢のスズナリの前の路上で オレに言ったように、 「つまんないらしいですよ、この映画」 というセリフを吐かせろ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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