おおらかさ
昨日は癒しを求める風潮に触れましたが、今日のニュースを見ていて社会がなんだかヒステリックになってきているような気がしました。今話題になっているNEET(not in Education ,Employment, or Traning)の何がしたいか分からない、というやり場のないエネルギーも、小泉さんの”Yes or No ?”を問うの選挙の仕方についても、無差別に車に向けて発砲した事件も。確かに今回の選挙のようにいろんな争点がある中で、「どちらか一つ選ぶだけでいい」という選択は、何を選んでいいのか分からない人にとってはありがたかったと思います。でもすべて二つに一つの選択をしていくと、排除するものも増えて行く。対人間への判断もこの二つに一つの選択を重ねれば重ねるほど、防衛的になったり権力が必要になってくるし、仕事を選びたくても選べない、というやり場のないエネルギーはこれから先ヒステリックになる可能性を秘めているような気がします。小学生の頃に習った日本史の中で三大改革の一つである寛政の改革を行なった松平定信(白河藩)を当時の江戸の人が風刺したものを今でも覚えているものがあります。「白河の 清き流れに 魚すまず 濁る田沼の 水ぞ恋しき」 もちろん、賄賂はいけないけれど、杓子定規で精錬潔白な政治もちょっ と・・・。賄賂政治を行なった田沼意次が失脚した後に、徹底して贅沢を取り締まるなどの清い政治を行った松平定信。子どもごころにうまいこというな~と感心しました。どちらかに偏りすぎてはいけない、バランスが大事なんだと思います。知らず知らずに二つに一つの選択は自分を追い詰めていませんか?