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2007年06月26日
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テーマ:『BLEACH』(613)
カテゴリ:いじりの話
お約束通り、本日は惣さまとグリムジョーでございます。
美沙子さんからのリクエスト。
コメントの文面からはウルキオラファンだと思われるのですが、リクエストが惣さまとグリムジョーというのが、なんとも興味深いです(笑)。


ではどうぞ。



「・・・待ってくれ。
何で、俺がウルキオラより下の数字なんですか!

全然納得いかねえ!」

・・・私が今の十刃たちに数字を言い渡した時・・。
一人だけ、不満を言う者がいた。
同じ不満は他の者も持っていただろうが、この私に直に文句を言ったのは唯一人だ。

・・・グリムジョー・ジャガージャック。

・・そう、彼一人だったね。

「・・・数字の選定方法については先に説明したと思ったんだがね。
まあ、いい。もう一度説明しておこうか。

君たちの持つ殺傷能力順だよ。勿論、1が最強ということになる。」

「俺がウルキオラより殺傷能力が低いというんですか?」
さも心外であるというように、グリムジョーが睨みつけてくる。

「そうだ。」はっきりと断定した私の言に、彼の顔色がさらに変った。
「・・グリムジョー。君は何か勘違いをしているようだね。
殺傷<能力>が高いということは、殺傷<意識>が高い事と同じではないんだ。

・・・君のモチベーションの高さは理解しているつもりだよ?

だが、殺傷能力そのものは、<6>なんだ。」

「そんなのやってみなきゃ解らねえ!
俺とあいつを戦わせて下さい!」
「それは許可できない。」
「どうしてですか!」

「残念ながら、今我々は同胞同士で潰し合っている状況には無い。
どうしても彼と戦いたいというなら、我々の目指す世界を作り上げた後にしてくれないか。」

「そんなに待ってらん・・」
「・・・グリムジョー。

どうしても嫌だというなら、無理に十刃になる必要はない。
唯の数字持ち<ヌメロス>でいることだ。
私は君に強制するつもりはない。

6<セスタ>になるか・・・それとも唯の数字持ち<ヌメロス>となるか・・・。

・・・・どちらがいいかな?

・・・さあ・・選びなさい・・・。」

すると、少し考えるような素ぶりと、一瞬寂しそうな表情を浮かべた後、彼は私に背中を向けてこう言った。右手の親指が背中越しに指差しているのは、右の背中だ。

「・・・此処に数字を入れてくれませんか。」




・・・グリムジョージャガー・ジャック。

虚はすべからく皆<恐怖>から誕生する。
その恐怖とは個体によって様々だ。
孤独を恐怖として誕生する者もいるし、老いを恐怖とする者もいる。


・・・そしてグリムジョーもだ。
彼の恐怖は・・・「誰にも意識を払われぬ事」だった。
常にだれかに意識されたい。
それも一番にだ。
彼は誰かにとって一番印象づけられるような存在であるために、あらゆる努力をする。

そして、その努力の多くは私に対して払われているだろう。

私にとって、自分が一番印象深い破面であるように、無意識のうちに彼は動いている。

私に度々反抗的な態度をするのもその一環だ。
私には、少なくとも表面上はどの十刃も従順な態度を見せる。
その中で、一人反抗的な態度をとることにより、自分に注意が向けられることを意識しているのだ。

私が興味をもった旅禍の少年を自分の獲物と考えていることもそうだ。
黒崎一護を倒す事が、自分の印象をより強められると彼は考えているからだ。

ウルキオラに対抗心をむき出しにするのも、私が彼を重用しているように見えるからだろう。
Noが1ならともかく、自分とたった2つしか変わらないウルキオラばかりが、用を言いつけられるのが我慢がならないのだ。
だから、何かとウルキオラに喰ってかかろうとする。

・・・実に可愛いものだと思わないか?

グリムジョーの数字は6。
十刃になる事が一つの目標である破面たちだが、十刃になってしまえばそれはそれで悩みは尽きない。
6と言えば微妙な数字だ。
10ある内の最初でも最後の方でもない数字だ。
しかも真ん中というわけでもない。

・・いかにも埋没してしまいそうな数だと思っているのだろうね。
そして、それはまさしく彼にとっては恐怖な筈だ。

そして、その恐怖を払うために彼は常に戦いを求めている。
戦っているときは、その恐怖を感じないからだ。
恐怖を払うために、彼は戦いを求め、強さを求める。

そのためには、罰を受けようが、犠牲を払おうが彼は厭わない。

・・・その姿勢は一種の美と言えるかも知れないね。

彼が戦っている姿は美しいものだ。
極限まで鍛えられた肉体は戦うために存在する。
そして、敵と己の血に彩られてこそ、真の美しさを発揮する。


グリムジョー・・・君は恐らく、他の十刃とは違うと主張するだろう。
私に一応飼われてはいるが、忠実な番犬であるつもりはないと言うだろう?

自分の行動は自分で決定し、時がくれば私の元から何時でも離れてもいいと言うだろうね。


・・・では訊こう。


織姫に君の腕を治させた後、何故背中の数字も治させたのかな・・?
ルピを殺せば、自動的に君が6に戻れることは知っていたのだろう・・?
別にそれは背中を治さなくても済むはずだ。

だが、君は背中の6に拘った。

体の数字の刻印は・・私の直接の支配下にあるという証だからだ。
一度、外れてしまった君には、「誰にも意識を払われぬ」恐怖がさぞかし重く圧し掛かっただろうね・。

・・実に気の毒な事だ。

・・もう気づいたかな?
君が最初、嫌だといった6<セスタ>という数字に、君はもう囚われているのだよ。
背中の数字が戻った時の君の喜びようが何よりの証拠だ。


君のその背の数字は、特権の証しだ。
破面の中でも、10名にしか与えられない特権だ。
そして、私から「最も意識を払われる」破面の一体であるという証でもある。


・・・また失うのは怖いかい・・?



・・・それこそが、<6>の呪縛だよ・・・グリムジョー。

一度、その呪縛にかかった者は・・・もうその呪縛からは逃れることはできない。




・・・ああ、だが残念ながら君には間もなく十刃を降りてもらことになるだろう。

安心し給え。君だけではない。
今いるすべての十刃が入れ替わる。

ヴァストローデを破面化し、ヴァストローデの十刃が完成した時・・・。

君たちアジューカスの役割は終わる。


・・・今はそれまでの栄華を楽しむといい。



・・・だから、君たちにはあまり細かい事は言うつもりはない。



・・・ああ。要にお仕置きされないように、注意することは必要だがね。








なんちゃって。



ああ~~!なんか疲れてるな~、オイラ。
美沙子さん、こんなんですいません~~!

惣さまとグリムジョー・・。
思ったよりも難しかったです。
まだちょっと情報が足りない感じ?
勉強になりました。


しかしおかしいな・・・。
なんで、リク一つ受けるつもりが、最終的に4つになってんだろ・(笑)。←それは、表現が足りないから。
ちゃんと伝えるべきことを、誤解の無いように的確に伝えると言うのは難しいですなあ~。


暫くリクは止めよう・・。もたん。(といいつつ、酔っ払った勢いで、やりそうな気もするが)
やっぱいじりたいものをいつでもいじれる状況にしとかんとね!









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最終更新日  2007年06月26日 15時37分24秒
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