カテゴリ:消費電力10%削減、蓄電システム実験
その1で記載した点を考慮し、今回の実験で採用したシステムの条件・採用理由と概要は以下になります。 1.使用時間 負荷側(蓄電した電力の利用)利用時間は 8:00~18:00(10時間) BESTは7:00~22:00(15時間) 充電(翌日のためのバッテリーフル充電)時間は 22:00~6:00(8時間) 太陽光発電が始まる7:00前後には蓄電電力にたより、電力会社に最大限逆潮(送電)することにより消費電力のピークカットに寄与したい。 但し、バッテリー能力が130Ah(5時間率)のため負荷側(蓄電した電力の利用)利用時間は8:00~18:00(10時間)が妥当と考える。 2.負荷家電の選択対応可能な負荷容量の合計は 130Ah÷10~15時間×12V=156~111W となり a. 連続使用家電(平均消費電力) 冷蔵庫・・・370kWh/年÷365日÷24時間×1000≒45kWh インターネット接続用ターミナルアダプター・・・15wh 同、有線・無線LANルーター・・・8Wh ドアホン・・・2Wh(出力1~10W) 太陽光モニター・・・6Wh b. 非連続使用家電 TV・・・60Wh(エコモードでは35~40kWh) c. 合計消費電力は 45+15+8+2+6+60=136Wh バッテリーの放電可能時間を逆算すると 136÷12V≒11時間が限界となる。 実際には負荷変動やバッテリーの電圧低下が起きていくので、安定的には負荷を8時間前後でバッテリーから商用電力に切り替える必要がある。 3.配線・配電方法 a.バッテリー周りは写真参照 b.負荷側は既存の分電盤の個々のブレーカーの2次側を 一旦コンセントで受けここからコンセントプラグを使って 各負荷に供給するように改造 c.インバーターからの電力もコンセントにて供給 但し、このコンセントはインバーターの電圧低下や 切断時に商用電源に自動切り替えできる 「商用電源自動 切替器」を介して供給される。 d.商用電力停電時の太陽光自立運転状態から電力供給する コンセントを同列配置 e. b.で取り付けた各負荷へのコンセントプラグを必要に応じ b、c、dで設置したコンセントに接続し利用する。 つまり、b.に繋げば従来通り商用電力。 c,に繋げばインバーターが生きているときはインバーターから、 インバーターが死んでいるときは商用電力。 d.に繋げば太陽光発電電力となります。 4.経済効果予測 今回のシステムで対象とした機器は計画停電対応のため、ごく小規模のため経済効果を評価出来ないが一応計算すると。 a. 条件・・・・商用電力料金 8:00~22:00が30円/kWh 22:00~8:00が10円/kWh 太陽光発電による売電料金 48円/kWh b. 設備投資金額・・・ 約15万円(現在の投資額+バッテリーの交換含) c.削減可能消費電力料金・・・ 約2,220円/月(▲約32.6kWh/月)の削減 *夜間電力でまかなえる消費電力料金 =10.88/日(0.136kWh×8時間×10円/kWh) *日中消費しなくなった商用電力料金 =32.64円/日(0.136kWh×8時間×30円/kWh) *太陽光発電の売電増加分 =52.224円/日(0.136kWh×8時間×48円/kWh) *電力量の損益≒+74円/日(2,220円/月) (+52.224円/日+32.64円/日-10.88円/日) ほぼ毎月の基本料金をまかなえる額となる。また設備投資に対しては 6~7年程度 で減価償却できている計算になるが、各効率を無視しているため不明点も多い。
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