カイロの旅1
昨年の犠牲祭休暇(12月22~27日)に、カイロでホームステイしてきた時の記録です。またしても昔の話で、しかも真冬のことでしてダンナの会社で働いているエジプト人お父さんから「ぜひカイロの我が家に!」と誘われ、ホテルの心配がないのか、こりゃ楽ちん、と思って出かけたんです。(お父さんは休暇でカイロに里帰り、私のダンナは仕事でした・・・すまんのぅ)お父さんや奥さんの親戚が多そうなので、手土産に高級ベルギーチョコの詰め合わせを持参して早朝のリヤド空港へ。サウジエアーでカイロまで飛びますリヤドの空港には:・サウジエアー専用の国際ターミナル・その他の外国航空会社用の国際ターミナル・国内線用ターミナル・ロイヤルターミナル(王族用) ・・・ 4つのターミナルがあります。初めてサウジエアー専用国際ターミナルに入ったのですが驚きました!小さいけれど免税店があるんです!外国航空会社用ターミナルにはシケた軽食&スナックスタンドがあるだけで免税店など何もないのに(とても国際空港には見えないよー)何なんでしょうねこの差別はしかも噴水もちゃんと稼働してるしお花もたくさんあるし。サウジエアーも遅れるんだろなぁと思っていたのですが定刻で逆にびっくり国内線のようにゲートがコロコロ変わったり座席が自由席、なんてこともなくほっとしました。サウジエアーの特徴は何と言っても機内にお祈りスペースがあること!写真撮りたかったな~。祈っている最中に乱気流に巻きこまれたらどうするんでしょうか?それで大怪我してもインシャッラー?他のイスラム圏の人に聞くと「サウジエアーはやり過ぎ。コーランには旅行中お祈り時間を短縮していいと書いてあるし、後で時間を取って祈ればいい話。時間をどうしても厳守する必要はない」そうです。機体が動き始めるとアッラーをたたえる?しぶい放送が入るのもサウジエアーならでは。もちろんアルコールなど一切積んでいません。映画もありません。画面にはメッカの方向を指し示す矢印が写っているだけで実にシンプル(異教徒の私には退屈ですが)。カイロまで約2時間、実はエジプトはとても近いんです機内食はこんな感じでした:チキン・じゃがいも・ズッキーニのカレー風煮込み、フルーツ、味のはっきりしないパン2種など・・・まずくはないけれどおいしくもない、全体的に茶色っぽい朝ご飯でしたちなみに私は3人がけシートの真ん中でした。両側はサウジ人男性、両手に花(?)です。窓際の若い男性には機内食が結局来ませんでした(ひどいなー、どんなサービスやねん) 。隣に女性の私に座られて居心地悪そうでしたね。私は気を使ってスカーフで髪を隠していたんですが。通路側のオバQ男性はわれ関せずで新聞を読んでいました。機内食の写真を撮っている私が多少不思議だったようですそんなサウジエアーですが機内販売カタログがありました(むろんお酒はない)。サウジエアーオリジナルトランプとメモ帳セット、キーホルダー、革製品などに交じってこんな物が:「幻の香水」と言われるアムアージュです。街の普通の香水屋では売られていません。50mlで450リアル・・・約13,500円、高いですねー!機内食を食べ終わるとあっというまにカイロに到着しました。エジプトはビザが必要な国ですが、空港の窓口でお金を払えばすぐ取得できます。銀行もあり、両替もできました。日本人には大きな紙幣しかくれないという話をどこかで聞いたのですが、窓口のおっちゃんの機嫌が良かったのかすぐ小額紙幣に崩してくれました。入国手続きを済ませて数歩出たところで背広姿のエジプト人おっさんが接近してきました。ふん、来たな・・・「コンニチハー、トモダチー」海外で接近してくる奴は無視するに限ります。ロクな人がおりませぬ。しかし、なぜ日本人ってバレちゃうんだろ?サウジエアーでリヤドから来る日本人なんてまずいないはずなのに・・・目もくれずに歩いているのにくっついて来ます。「コンヤノ、ホテルー」ギロッ ← おっさんたじろぐ大和撫子をなめてもらっては困るねぇ日本語は一切発さずに冷たーく英語で言ってやりました。友達が迎えに来てるの。じゃっ!「政府の人間」だの「観光局の担当」だのと言葉巧みに言って(首にはIDっぽいものを下げてますがただの空港入館許可証です)、知っているホテルに連れて行ってお金を払わされたり、高額なツアーを売りつける詐欺師なので要注意です・・・と某「地球の歩き方」にも似たようなことが書いてありましたが、エジプト人お父さんまでもが「騙しに来る人があちこちにいるから相手にしちゃいけないよ」と言ってましたっけ。詐欺師はそれとは分からない、ちゃんとした格好をしてるから嫌ですねぇ。会社員時代、中国に出張するとそんな詐欺師が空港にウヨウヨ、百戦錬磨の駐在員でさえ引っかかったりして辟易したもんです(さすがに最近はいないんじゃないかなぁ・・・考えが甘い?)とにかく、エジプト人お父さんに電話をせねば。ありがたいことにサウジで使っている携帯電話はエジプトでもドバイでもセイシェルでも使えるんです(中に入っているSIMカードというものを国際仕様にしておかないといけませんが)でも・・・うまくつながらない!どーしよー、と思っていたら大きな声が:ウェルカム!!電話が来ないから心配したよー、車とめてあるから行きましょう!あー、スカーフ取りなさい、ここはサウジじゃない、ノーマルな世界なんだから、はっはっはっ!お父さん朝からテンション高いです「あれ、奥さんは?」「まだ寝てるよ。」「えー?!10時近いのに?具合悪いんですか?」「いやいや、彼女は休暇中どどっと寝坊する習慣があってね、昼まで寝てるんだ」「・・・」空港出口から駐車場まで若干距離があるのでシャトルバスで移動しました。お父さんの自宅は空港から車でわずか10分。とても便利なところにあります。新婚の時に購入したマンションで、買ったとたんサウジで働くことになったため20数年空家状態とか。休暇の度に掃除や修理をしているそうですが、確かにあちこち電気がつかなかったりお湯が出たり出なかったり(^^;)・・・家って人が住んでいないと痛むんですね。私が寝た部屋は北向きのベッドルームでした。 実は金色好き?壁のエアコンは壊れていました 12月のカイロって結構寒いのに・・・リビングダイニングはこんな感じ:広くて全部は写りません。天井からシャンデリア、壁にはタペストリー、ゴージャスだなぁ。滞在中は手前の応接セットで朝ごはん(と言っても起きるのが遅いので9時半とかでしたが)を食べていました。南向きなのでいい具合に太陽の光が当たって気持ちいいんです。窓の外はこんな感じ:中流のマンションだそうです。駐車場がないため車がギッチギチに路上にとめられていました。奥さんが起きてきて軽く食事(準備はお父さんが!)、私はコーヒーを飲み、お父さん奥さん私の3人で、奥さんのご実家に行くことになりました ・・・続きます。