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ゲミュートリッヒな暮らし~Seit 2005

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クララ・シューマン~愛の協奏曲

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クララ・シューマン~愛の協奏曲


★クララとブラームスとの不倫関係は結局どーだったんだ?
 クララ・シューマンと云えば、ドイツ国民なら誰でも知っている19世紀の女流ピアニスト。旦那があのロベルト・シューマンなのだから、そら有名なはずである。映画「クララ・シューマン~愛の協奏曲」は、平成20年に公開されたドイツ映画で、例のごとくアルバトロス・フィルム配給である。アルバトロスと云えば、映画の冒頭「カーン!カーン!」の効果音に萌え~である。何の話か分かる人も少ないと思うけど。

 
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 此の映画は、クララとヨハネス・ブラームスとの不倫関係は本当のところどーだったのか論争云々に決着をつけるんだかそうでないんだか、結局よく分からない映画である。其れよりも、終始シューマンとブラームスの音楽がわんさか出て来るのは当たり前田のクラッカーで、その合間にマルティナ・ゲデックの豊かな谷間にも釘付けになると云うおまけ付。マルティナ・ゲデックは、多分1兆回ぐらい観たかも知れないドイツ映画「善き人のためのソナタ」で悲劇のヒロインを体当りで熱演。拙者が東ドイツヲタクとなるきっかけとなった。

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 映画は、夫ロベルト・シューマンがデュッセルドルフの音楽監督に就任してからの物語で、要はシューマンにとっては晩年の時代である。其処に颯爽と現れたのは、若き日のヨハネス・ブラームスだ。シューマン夫妻は、息子のような新弟子を心から歓迎するが、クララ・シューマンとブラームスの間には、音楽人を超えて恋愛感情のようなものがあるような、無いような、そんな関係が始まって行く。



↑ロベルトが自殺未遂を起こしたライン川(管理者の父親撮影)

 夫ロベルトが精神を病んでいくなか、ブラームスは次第にシューマン家の潤滑油のような存在となり、大勢いる子供の面倒をみたりする。へぇー、ブラームスはこんなに元気溌剌とした人間だったのか。どうも、晩年の髭を伸ばした、気難しい肖像画のイメージがあるだけに、髭のないブラームスはピンとこない。ロベルトの病状は悪くなる一方で、ついに彼はライン川に身を投げることとなるのだが、其処が映画のクライマックスと云うべきか。ロベルトは、精神科医リヒャルト博士の助言を受け入れ、博士が開設した精神病院への入院を決意する。精神病院のあるボン近郊エンデニッヒは、彼の最期の地となった。(其の精神病院は、現在町の図書館になっているらしく、二階がシューマン博物館なのだそうだ。凄い人が入院したから跡地が博物館になるとは少し面白い・・・)

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 ロベルトの死後も親交を続けた妻クララとブラームス、二人は音楽家以上恋愛関係未満の関係を続けたが、ブラームスはとうとう、結婚することなく独身を貫いた。驚くのは、クララは夫の死後40年近く生き続けることとなる。もっと驚くのはクララの死後、ほんの数ヶ月経ってブラームスがこの世を去ったことである。まるで後を追うかのような結末になったことも、疑惑を持たれる理由の一つになったのかも知れない。(映画の監督、ヘルマ・サンダース=ブラームスさんは、ヨハネス・ブラームスの親戚の末裔らしい。しかも拙者が此の映画を観た半年前にお亡くなりになっていました。ご冥福をお祈りいたします。)

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タイムスリップできたら観に行きたい!~宝塚歌劇宙組公演~翼ある人々‐ブラームスとクララ・シューマン

 いろいろネタを書くために調べものをしてて「あーっ」と思ったのは、宝塚歌劇でこの映画と同じことをやってたんですよ。お題は「翼ある人びと~ブラームスとクララ・シューマン」~説明読んで笑った。筋書きが全く同じだから。しかも公演は宙組で、池田泉州銀行イメージガールの伶美うららさんもご出演とは・・・(拙者、この銀行の利用者です)。残念ながら、これの存在に気が付いた時には、公演がとっくに終わってしまっていたのだが。


 さて、令和弐年のこと~当時は宝塚観劇どころでは無かった。コロナ禍云々以前に、昨年から仕事の関係で鹿児島市に赴任しているから、物理的に観劇に行く事が出来ないのだ。だから、今年は「タイムスリップしてでも見に行きたい」お芝居のDVDを買おう!と云うことになった。そして選んだのが「翼ある人びと」なのである。→詳しくはこちらから!

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クララ・シューマンは作曲家としての一面も



★ピアノ協奏曲+ピアノ三重奏曲~まさに「美し過ぎる作品集」

 ここまでマニアックな曲を聴きたくなったら、NAXOSのCDに辿り着く。ちょうど楽天ポイントも溜まったので、ポイントで買ってしまった。ピアノ協奏曲に至っては16歳くらいで作曲したそうだから、本当に天才少女だったのである。ピアノ三重奏曲は、シューマンと結婚後に作曲された完成度の高い一曲。いずれも保守本流、ドイツ正統派と云える雰囲気で、シューマンが作曲したかのような雰囲気を感じる。やはりシューマン自身も大きな影響を受けたのではないか。

 何だか人間味が透けて見えるようなんですよ。女流作曲家らしい抒情的な雰囲気はもちろんだが、包み込むような優しさを感じる。本当にそのような人間だったのだろう。「善き妻として、善き母として」~まるで理想像のようなドイツのお母さんだったに違いない。ブラームスが本気で惚れたのかどうか真相は不明だが、人妻フェチにとって無限のロマンを掻き立てるのだろう。残念ながら拙者にそのような趣味は無いが。

・「ブラームスとシューマン」のページに戻ります。

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文化・芸術を語るコーナー

・帝政ドイツ~その記憶は永遠に ・ハプスブルク文化の愉しみ ・カセットやMDに詰め込まれた思い出

・ブラームスとシューマン ・東宝映画の愉しみ ・中森明菜~拙者的ベストアルバム ・西部警察の車両達







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