9975円のタブレット「dtab」、注文から到着まで道のり
■キャンペーン価格9975円、ドコモのタブレット「dtab」dtabは、ドコモのユーザーで「spモード」と「dビデオ」(6ヶ月間)の契約をしていればキャンペーン価格9975円と非常に低価格で購入できるAndoroidタブレットである。発売は3月27日からで、条件さえそろえば安いので人気商品となっている。dtabは完全にドコモ用に新規に開発されたものではない。Huawei社(この会社の製品は日モバイルルーターはスマートフォンなどで各キャリアにも納入実績がある)の3G回線でも使えるMediaPad 10 Linkというタブレットがあり、これをWi-Fi専用にしてdメニューをトップ画面にしたりドコモのアプリを満載にしたものがdtabということなのだ。■9975円で購入するための条件ドコモのdtab製品紹介ページに書かれているキャンペーン価格で購入する条件を見てみよう。(4月当初までのものではなく、最近わかりやすく書き直されたもの)spモードはドコモのユーザーなら入っていることが多いのでよしとする。問題はdビデオの契約期間6ヶ月の条件である。dビデオを1日に契約してdtabも1日に注文すれば、7ヶ月間の契約が必要となる。月途中に契約して注文した場合は8ヶ月必要なのだ。4月の当初までは、上記のドコモのページにある条件に明記されておらず非常にわかりにくかった。消費者から苦情などが多数寄せられたためかわかりやすく書き直されたのあろう。また、現在はドコモオンラインショップでの販売だが、店頭でも4月11日から予約開始し4月18日から販売も行われる。ただし、注意したいのは上記のような条件を満たしてもキャンペーン価格9975円で購入できるとは限らない。店頭での販売価格はその店にゆだねられているためである。■4月1日、オンラインショップで注文私の場合はspモードは契約していたので、dビデオの契約をすればdtabを注文することができた。ただしdビデオの契約期間を少しでも短くするために4月1日に契約、そして同日にdtabを注文した。支払いはクレジットカードで、ドコモのポイントを2600円分使用した。9975-2600=7375円がこちらの負担額かと思ったら、次のようにポイント2600円分の消費税がかからず7245円で注文となった。注文時、最短の配達予定日は4月15日しか選べなかった。■9日にドコモから発送、最寄りの郵便局には10日に。しかし・・・9日、ドコモからゆうパック発送したとメールが届いた。これなら10日に手元に届きそうと思った。10日にゆうパックの配達状況を調べると、確かに最寄りの郵便局に届いている。しかし、「配達予定日4月15日」となっているのが気になった。そして実際には配達されなかった。11日に郵便局に確認したところ「発送元の了解を得ないと届けられない」と素っ気ない返事。さらに13日、郵便局に電話したところ、「ドコモに連絡して了承を得ます」と愛想のよい応対。何度か連絡していただいて「先方とは何度も連絡しましたが、土日のためかつながらないので、月曜日の指定日の15日でよろしいでしょうか」と。こればっかりは仕方ないかとも。価格.comのクチコミ掲示板を見ると、自分からドコモオンラインショップに電話して配達してもらった例がある。14日の朝、何十回もかけてやっとつながった。氏名と携帯電話番号、そしてネットワークパスワードを聞かれて、やっと午後に到着予定となった。配達指定日がなければ4日前に手にすることができたのに。なぜ配達指定がされているのか? 商品を用意して相手に確実に届く日、それを明示してを注文時に相手に選んでもらった。でも実際は早く発送した。そして指定日が一番相手が確実に受け取るとしてそのまま指定日付きで発送されるということなのか。そしてドコモオンラインショップに電話して2時間弱、この記事を書いているときにやっとdtabが入った段ボール箱が届いた!! 3カ所に配達指定日が示されていた。※現在は、配達指定日付きでの発送はdocomo側からはされていない模様。これによりユーザーに届くのが予定日より早くなり、docomoとしても、ユーザーが早く配送してもらうためにサポートに電話しての応対も不要となる。どちらもメリットありだ。ごく最近ではドコモオンラインショップで注文して、翌日に届いた例もあるようだ。■dビデオを見るのに使える端末は今回dtabをキャンペーン価格で買うために入った「dビデオ」、多数のコンテンツがあって悪くはなさそうだ。dtabは、docomoIDさえ使えばキャリアなど関係なくWi-Fi環境があれば、dメニューのコンテンツが使えるとなっていたはず。インターネット接続業者に関係なく使えるということは、PCなどどの端末でも使えると思っていたが、実際は対応端末しか使えない。対応端末として、まずはドコモのものでなければならない。私が試したのは、Galaxy S3(SC-06D)で見てみたがまったく問題ない。さらにGalaxy S2(SC-02C)でSIMはDTIのものを入れているものだが、これをWi-Fiで接続してアプリをインストールすることで見ることができた。たぶん、他社のSIMを入れていようが、SIMがなくてWi-Fi接続だろうが、ドコモの端末なら使えるのだろう。そしてdビデオのコンテンツ、対応端末のGalaxy S2やGalaxy S3で、microUSB端子からHDMI出力としてテレビに接続する「MHLアダプター」を使えば、テレビに映し出すことが可能だった。ただしdビデオの映像は最高解像度にしてもそれほどきれいではないようだが、保護されていても「MHLアダプター」でテレビに映し出せるのは良いかもしれない。対応端末でないNexus 7では、dメニューのアプリはインストールできたものの、メニューのdビデオに行こうとするとリダイレクトが多くて・・等のブラウザからメッセージが出てdビデオには行けない。もっともdメニューの他のメニューをタッチしても「機種が対応していない」のたぐいのメッセージが出て行くことができない。dメニューが本当に魅力的ならば、dtabのようなハードを売るためのリスクを伴わくとも、対応端末以外やPCからもアクセスできるようにすればいい。そうなっていない点はどう考えたらいいのだろうか。ちなみに、Wi-Fi環境でdビデオなどのコンテンツをテレビで楽しめるデバイスとしてNTTドコモの「SmartTV dstick 01」を8,925円販売している。dstickを抽選で7万名にプレゼントするキャンペーンも2月1日から5月31日まで実施されている。これはテレビのHDMI端子に接続して使用できるAndroid端末なのである。※追記5月16日から、dビデオを契約しているドコモの端末が1つあれば、Nexus 7等のドコモ以外の端末、およびPCでも、dビデオのコンテンツが楽しめるようになる。これは私が望んでいたことなのだが、これが実現することにより、ドコモはハードを売るだけでなく(実際には端末が1つ必要だが)、ソフト面でもドコモ以外の端末でも楽しむことを販売を始めることになる。言い換えると、競争相手のauやソフトバンクの端末でも、ドコモのdビデオが見られるのかもしれない。iPhoneが現在はドコモで販売されていないことで、契約者数が減っていることを、ソフト面での売り上げを伸ばす手法、今回のドコモ以外の端末とPCで見られるようになることで促進されるであろう。dメニューのその他のコンテンツもそうなる可能性がある。■とにかく届いたので今後はdtabについていろいろレポートしていく予定。その後の記事・dtabにはmicroUSB端子にMHLアダプターを接続すればテレビに映る・ドコモの格安「dtab」のホーム画面、一般的なAndroid端末風に変更・dtab、PCとUSB接続、4つのUSBモードの使い分け・dtabにキーボード、マウス、USBメモリやHDDなど何でも接続する