ディジー・ガレスピーのビッグバンドに在団中に、チャーリー・パーシップが
その精鋭をピックアップしてコンボ「ザ・ジャズ・ステイツメン」を
結成している。
コンボ時代の1953年からガレスピーを盛り立ててきたパーシップだからこそ
ガレスピー楽団が文化使節となり「ステイツマン」(政治家)的な役割を
担ったのを受けて「ステイツメン」なんて(たぶんギャグ? )名乗っても
ノー・プロブレムだったようだ。
アート・ブレイキー、フィリー・ジョー・ジョーンズ、マックス・ローチ、 アート・テイラー共々、四天王ならぬ五天王と評価できる実力を持っていたバップ・ドラマーである。
では、彼がリーダーとして立ち回れるほど知名度があったが故のグループかと言えば、そうではなくて
チャーリー・パーシップの音楽的確かさが可能にしていたグループと言うべきだ。
それを裏付けるのが、各曲で仕掛けられているリズムの工夫の数々である。
特にディジー・ガレスピー時代のナンバー「ザ・チャンプ」(「6楽章からなる組曲」の副題つき)。
ソニー・ロリンズのツアーに参加して名を売り昇り流のフレディー・ハバードは
この2ヵ月後にブルーノートで初リーダー作を録音する。
ロン・カーターはまだ音大の学生。
実はチャーリー・パーシップはジュリアード出の作編曲にも、チトうるさい人物なのである。
チャーリー・パーシップ・アンド・ザ・ジャズ・ステイツメン (視聴有)
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