JEWEL
日記・グルメ・小説のこと727
読書・TV・映画記録2761
連載小説:Ti Amo115
連載小説:VALENTI151
連載小説:茨の家43
連載小説:翠の光34
連載小説:双つの鏡219
完結済小説:桜人70
完結済小説:白昼夢57
完結済小説:炎の月160
完結済小説:月光花401
完結済小説:金襴の蝶68
完結済小説:鬼と胡蝶26
完結済小説:暁の鳳凰84
完結済小説:金魚花火170
完結済小説:狼と少年46
完結済小説:翡翠の君56
完結済小説:胡蝶の唄40
完結済小説:琥珀の血脈137
完結済小説:螺旋の果て246
完結済小説:紅き月の標221
火宵の月 二次創作小説7
連載小説:蒼き炎(ほむら)60
連載小説:茨~Rose~姫87
完結済小説:黒衣の貴婦人103
完結済小説:lunatic tears290
完結済小説:わたしの彼は・・73
連載小説:蒼き天使の子守唄63
連載小説:麗しき狼たちの夜221
完結済小説:金の狼 紅の天使91
完結済小説:孤高の皇子と歌姫154
完結済小説:愛の欠片を探して140
完結済小説:最後のひとしずく46
連載小説:蒼の騎士 紫紺の姫君54
完結済小説:金の鐘を鳴らして35
連載小説:紅蓮の涙~鬼姫物語~152
連載小説:狼たちの歌 淡き蝶の夢15
薄桜鬼 腐向け二次創作小説:鬼嫁物語8
薔薇王転生パラレル小説 巡る星の果て20
完結済小説:玻璃(はり)の中で95
完結済小説:宿命の皇子 暁の紋章262
完結済小説:美しい二人~修羅の枷~64
完結済小説:碧き炎(ほむら)を抱いて125
連載小説:皇女、その名はアレクサンドラ63
完結済小説:蒼―lovers―玉(サファイア)300
完結済小説:白銀之華(しのがねのはな)202
完結済小説:薔薇と十字架~2人の天使~135
完結済小説:儚き世界の調べ~幼狐の末裔~172
天上の愛 地上の恋 二次創作小説:時の螺旋7
進撃の巨人 腐向け二次創作小説:一輪花70
天上の愛 地上の恋 二次創作小説:蒼き翼11
薄桜鬼 平安パラレル二次創作小説:鬼の寵妃10
薄桜鬼 花街パラレル 二次創作小説:竜胆と桜10
火宵の月 マフィアパラレル二次創作小説:愛の華1
薄桜鬼 現代パラレル二次創作小説:誠食堂ものがたり8
火宵の月腐向け転生パラレル二次創作小説:月と太陽8
火宵の月 人魚パラレル二次創作小説:蒼き血の契り1
黒執事 火宵の月パラレル二次創作小説:愛しの蒼玉1
天上の愛 地上の恋 昼ドラパラレル二次創作小説:秘密10
黒執事 BLOOD+パラレル二次創作小説:闇の子守唄1
FLESH&BLOOD 二次創作小説:Rewrite The Stars6
PEACEMAKER鐵 二次創作小説:幸せのクローバー9
黒執事 韓流時代劇風パラレル二次創作小説:碧の花嫁5
黒執事 現代転生腐向けパラレル二次創作小説:君って・・5
火宵の月 BLOOD+パラレル二次創作小説:炎の月の子守唄1
火宵の月 芸能界転生パラレル二次創作小説:愛の華、咲く頃2
火宵の月 ハーレクインパラレル二次創作小説:運命の花嫁0
火宵の月 帝国オメガバースパラレル二次創作小説:炎の后0
薄桜鬼 昼ドラオメガバースパラレル二次創作小説:羅刹の檻10
黒執事 異世界ファンタジーパラレル二次創作小説:碧の騎士2
黒執事 転生パラレル二次創作小説:あなたに出会わなければ5
薄桜鬼ハリポタパラレル二次創作小説:その愛は、魔法にも似て5
薄桜鬼 現代妖パラレル二次創作小説:幸せを呼ぶクッキー9
薄桜鬼 現代ハーレクインパラレル二次創作小説:甘い恋の魔法7
薄桜鬼異民族ファンタジー風パラレル二次創作小説:贄の花嫁12
火宵の月 現代転生パラレル二次創作小説:幸せの魔法をあなたに3
火宵の月 転生オメガバースパラレル 二次創作小説:その花の名は10
黒執事 異民族ファンタジーパラレル二次創作小説:海の花嫁1
PEACEMAKER鐵 韓流時代劇風パラレル二次創作小説:蒼い華14
YOI火宵の月パロ二次創作小説:蒼き月は真紅の太陽の愛を乞う2
火宵の月 異世界ファンタジーパラレル二次創作小説:炎の巫女0
火宵の月 韓流時代劇ファンタジーパラレル 二次創作小説:華夜18
火宵の月 昼ドラ大奥風パラレル二次創作小説:茨の海に咲く華2
火宵の月 転生航空風パラレル二次創作小説:青い龍の背に乗って2
火宵の月×呪術廻戦 クロスオーバーパラレル二次創作小説:踊1
火宵の月×薔薇王の葬列 クロスオーバー二次創作小説:薔薇と月0
金カム×火宵の月 クロスオーバーパラレル二次創作小説:優しい炎0
火宵の月×魔道祖師 クロスオーバー二次創作小説:椿と白木蓮1
薔薇王韓流時代劇パラレル 二次創作小説:白い華、紅い月10
火宵の月 現代転生パラレル二次創作小説:それを愛と呼ぶなら1
鬼滅の刃×火宵の月 クロスオーバーパラレル二次創作小説:麗しき華1
薄桜鬼腐向け西洋風ファンタジーパラレル二次創作小説:瓦礫の聖母13
薄桜鬼 ハーレクイン風昼ドラパラレル 二次小説:紫の瞳の人魚姫20
火宵の月 異世界ファンタジーパラレル二次創作小説:黄金の楽園0
火宵の月 異世界ファンタジーパラレル二次創作小説:鳳凰の系譜1
火宵の月 異世界ファンタジーパラレル二次創作小説:鳥籠の花嫁0
火宵の月 異世界ファンタジーパラレル二次創作小説:蒼き竜の花嫁0
コナン×薄桜鬼クロスオーバー二次創作小説:土方さんと安室さん6
薄桜鬼×火宵の月 平安パラレルクロスオーバー二次創作小説:火喰鳥7
ツイステ×火宵の月クロスオーバーパラレル二次創作小説:闇の鏡と陰陽師4
火宵の月 異世界ファンタジーパラレル二次創作小説:碧き竜と炎の姫君1
火宵の月 異世界ファンタジーパラレル二次創作小説:月の国、炎の国1
陰陽師×火宵の月クロスオーバーパラレル二次創作小説:君は僕に似ている3
黒執事×ツイステ 現代パラレルクロスオーバー二次創作小説:戀セヨ人魚2
黒執事×薔薇王中世パラレルクロスオーバー二次創作小説:薔薇と駒鳥27
火宵の月 転生昼ドラパラレル二次創作小説:それは、ワルツのように1
薄桜鬼×刀剣乱舞 腐向けクロスオーバー二次創作小説:輪廻の砂時計9
F&B×火宵の月 クロスオーバーパラレル二次創作小説:海賊と陰陽師1
火宵の月×薄桜鬼クロスオーバーパラレル二次創作小説:想いを繋ぐ紅玉54
バチ官腐向け時代物パラレル二次創作小説:運命の花嫁~Famme Fatale~6
FLESH&BLOOD×黒執事 転生クロスオーバーパラレル二次創作小説:碧の器1
火宵の月 昼ドラハーレクイン風ファンタジーパラレル二次創作小説:夢の華0
火宵の月 現代ファンタジーパラレル二次創作小説:朧月の祈り~progress~1
火宵の月 現代転生パラレル二次創作小説:ガラスの靴なんて、いらない2
黒執事×火宵の月 クロスオーバーパラレル二次創作小説:悪魔と陰陽師1
火宵の月 吸血鬼オメガバースパラレル二次創作小説:炎の中に咲く華1
火宵の月 異世界ファンタジーパラレル二次創作小説:黎明を告げる巫女0
火宵の月 異世界ファンタジーパラレル二次創作小説:光の皇子闇の娘0
火宵の月 異世界ファンタジーパラレル二次創作小説:闇の巫女炎の神子0
火宵の月 戦国風転生ファンタジーパラレル二次創作小説:泥中に咲く1
火宵の月 昼ドラファンタジー転生パラレル二次創作小説:Ti Amo~愛の軌跡~0
火宵の月 和風ファンタジーパラレル二次創作小説:紅の花嫁~妖狐異譚~3
火宵の月 地獄先生ぬ~べ~パラレル二次創作小説:誰かの心臓になれたなら2
PEACEMAKER鐵 ファンタジーパラレル二次創作小説:勿忘草が咲く丘で9
FLESH&BLOOD ハーレクイン風パラレル二次創作小説:翠の瞳に恋して20
火宵の月 異世界ハーレクインファンタジーパラレル二次創作小説:花びらの轍0
火宵の月 異世界ファンタジーロマンスパラレル二次創作小説:月下の恋人達1
火宵の月 異世界軍事風転生ファンタジーパラレル二次創作小説:奈落の花2
FLESH&BLOOD ファンタジーパラレル二次創作小説:炎の花嫁と金髪の悪魔6
名探偵コナン腐向け火宵の月パラレル二次創作小説:蒼き焔~運命の恋~1
火宵の月 千と千尋の神隠し風パラレル二次創作小説:われてもすえに・・0
薄桜鬼腐向け転生刑事パラレル二次創作小説 :警視庁の姫!!~螺旋の輪廻~15
FLESH&BLOOD ハーレクイロマンスパラレル二次創作小説:愛の炎に抱かれて10
PEACEMAKER鐵 オメガバースパラレル二次創作小説:愛しい人へ、ありがとう8
FLESH&BLOOD 現代転生パラレル二次創作小説:◇マリーゴールドに恋して◇2
火宵の月×天愛クロスオーバーパラレル二次創作小説:翼がなくてもーvestigeー0
黒執事 昼ドラ風転生ファンタジーパラレル二次創作小説:君の神様になりたい4
薄桜鬼腐向け転生愛憎劇パラレル二次創作小説:鬼哭琴抄(きこくきんしょう)10
魔道祖師×薄桜鬼クロスオーバーパラレル二次創作小説:想うは、あなたひとり2
火宵の月×ハリー・ポッタークロスオーバーパラレル二次創作小説:闇を照らす光0
火宵の月 現代転生フィギュアスケートパラレル二次創作小説:もう一度、始めよう1
火宵の月 異世界ハーレクインファンタジーパラレル二次創作小説:愛の螺旋の果て0
火宵の月 異世界ファンタジーハーレクイン風パラレル二次創作小説:愛の名の下に0
火宵の月 和風転生シンデレラファンタジーパラレル二次創作小説:炎の月に抱かれて1
火宵の月×刀剣乱舞転生クロスオーバーパラレル二次創作小説:たゆたえども沈まず1
相棒×名探偵コナン×火宵の月 クロスオーバーパラレル二次創作小説:名探偵と陰陽師1
薄桜鬼×天官賜福×火宵の月 旅館昼ドラクロスオーバーパラレル二次創作小説:炎の宿1
火宵の月×薄桜鬼 和風ファンタジークロスオーバーパラレル二次創作小説:百合と鳳凰2
火宵の月 異世界ファンタジーハーレクイン風昼ドラパラレル二次創作小説:砂塵の彼方0
薄桜鬼×火宵の月 遊郭転生昼ドラクロスオーバーパラレル二次創作小説:不死鳥の花嫁1
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※BGMと共にお楽しみください。「火宵の月」オメガバースパラレルです。作者様・出版社様とは一切関係ありません。オメガバース・二次創作が苦手な方はご注意ください。一部性描写有りです、苦手な方はご注意ください。 かつて、この地には、人間と魔族が共存して暮らしていた。 魔族は魔界に、人間は人間界に。 互いに干渉する事をせず、境界線を互いに彼らは守って生きて来た。 しかし、その二つの世界の均衡を崩したのは、一人の人間と、吸血鬼の女だった。 共に王家として民を統べる立場でありながら、彼らは最大の禁忌を犯した。 二つの民族の血を濃く受け継いだ、子をこの世に産み出したのだ。―みろ、この子を。お前に瓜二つの顔をしているぞ。 妻に抱かれた赤子は、碧みがかった切れ長の黒―両親の瞳の色をそれぞれ受け継いでいた。―名は、どうする?―有匡、この子は有匡だ。 7年後、父・有仁によって人間として育てられた有匡は、戦へと向かう有仁を見送った。「父上、どうかご武運を。」「有匡、この国を頼む。お前だけが、この国の望みなのだ。」有仁は、そう言うと美しい装飾が施された懐剣を有匡に手渡された。「これは?」「母上の・・スウリヤの物だ。いつかお前に大切な人が出来たら、その時はこの懐剣をその人に渡しなさい。」「はい・・」「愛しているよ。」 それが、有匡が父と交わした、最後の会話だった。 有仁は、戦死しその遺体は王家の墓地に埋葬された。 その日から、有匡は白と黒、灰色の世界で生きる事になった。 有仁の死から、十年の歳月が経った。「有匡様、どちらにおられますか~!」「有匡様・・」「どこにもいらっしゃらないわ!」「あぁ、早く有匡様の子種が欲しいわ。」 この世界には、六つの性別がある。 男と女、そして第二性と呼ばれる、α、β、Ω。 人口の大半を占めるβ、そして人口の約3%を占める、αとΩ。 王侯貴族であるαと、その貴族や裕福な商人の奴隷や、娼婦・男娼であるΩ。 Ωは、男女問わず子を産める、繁殖に特化した種。 それ故に、人間界でも魔界でもΩの社会的地位が低い。 第二次性徴期―所謂思春期を迎えた頃、有匡の第二性がαだと判明すると、王宮のΩの女官達が一斉に有匡の子種を欲しがり始めた。人間も魔物も、優秀なαの子種を欲しがる。 半分吸血鬼―かつて神の一族であった高貴な血をひく有匡は、その命と子種を常に狙われていた。「祝福を!」「新しき王に祝福を!」 十八となり、成人を迎えた有匡の戴冠式は、華々しく行われた。 白貂の外套を纏い、司祭の前に跪いた有匡がその頭に戴いたのは、美しい宝石で彩られた王冠ではなく、茨棘の冠だった。「呪われよ!」「闇より生まれし忌み子に、神の呪いあれ!」 楽園から追放された有匡は、戦場へと身を投じ、その手を血で汚してきた。 いつしか、有匡は、こう呼ばれるようになった。“ブラッディー・ムーン(血まみれの月)”と。―見ろ、あれは、アリマサ様の・・―凛々しいお姿ね・・―きゃぁ、今わたしを見たわ! 戦場から帰って来た有匡は、王に拝謁を済ませ、王宮から出て行こうとした時、王に呼び止められた。「今宵、そなた達の労を大いに労ってやろう。」 その夜、有匡に王達に連れて行かれたのは、高級娼館だった。「陛下、わたしは・・」「何を言う。そなたは数々の女を篭絡して来たと聞いているぞ。現に、女達もそなたの事を熱く見つめておるではないか?」「外の風に、当たって参ります。」 有匡がそう言って娼館から外へと出ると、一人の娘が、屈強な男達に取り囲まれて、今まさに犯されようとしている所に彼は出くわした。「その汚い手を、離せ。」「何だてめぇ、こいつは俺が買った娘なんだよ・・」 有匡を睨みつけた男の首が宙を舞い、鮮血が辺り一面に飛び散った。「ひ、ひぃぃっ!」「この娘は、どうした?」「この娘は、親の借金のカタにここへ売られた貴族の妾腹の娘でさぁ。“商品”として売り出す前に、俺達が“味見”をしようと・・」「失せろ。」 有匡の殺気を感じ、男達は蜘蛛の子を散らすかのように逃げていった。「娘、怪我は無いか?」「はい。」 そう言って俯いた顔を上げた娘の顔を、紅い月が照らした。 腰下までの長い金髪をなびかせ、血の如き美しい真紅の瞳をした娘と目が合った瞬間、有匡は心臓が激しく脈打つのを感じた。(何だ?)「お願い、抱いて・・」「あ、おい!」己の腕の中で気絶した娘を、有匡は娼館の中へと運んだ。「まぁ、その娘をお気に召しましたのね。」 娼館の女将は、そう言って笑うと、有匡をこの娼館で一番良い部屋へと案内した。「どうぞ、ごゆっくり。」「待て!」 女将の誤解を解こうとした有匡だったが、非情にも部屋の扉は有匡の前で閉められてしまった。「ん・・」「気がついたか?」「あの、さっきは助けて下さり、ありがとうございました。」「そなた、名は?」「火月・・炎の月という意味で、火月と申します。」「そうか。火月、わたしは有匡だ。事のなりゆきでそなたを抱く事になったが、わたしはそなたを抱かぬ。」「何故ですか?」「わたしは、嫌がる娘を犯すような趣味はない。仮にもそなたは妾腹とはいえ貴族の娘。借金が幾らになるかは知らぬが、わたしは・・」 有匡がそう言って娘の方を見ると、彼女は有匡のズボンを脱がそうとしていた。「何をしている、やめろ!」「ごめんなさい・・」 娘―火月は、苦しそうに息を吐きながら有匡から離れた。 その時、彼女の全身から甘い蜜のような匂いが漂って来る事に、有匡は感じた。(こんな子供が、わたしの“魂の番”だというのか?) 魂の番、それは稀に出逢ったら最後、心から惹かれ合う、繋がり合う事が出来る運命の相手。 そのようなものは、昔話の中だけで、存在しないと思っていた。 それなのに・・「あっ、あぁ~!」 有匡は雄の本能を剥き出しにし、初めて会ったばかりの娘を貪るかのように、気遣いも優しさも無く、激しく抱いていた。 欲望が爆ぜ、脳髄が焼き切れてしまうかのような激しい快感に襲われ、有匡は意識を失った。 朝を迎え、火照った身体を冷やそうと有匡が夜着の上に外套を羽織って森の奥にある湖へと向かうと、そこには昨夜自分が抱いた火月の姿があった。「あ・・」「逃げるな。」にほんブログ村
2024年02月05日
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