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カテゴリ:報徳記&二宮翁夜話
鈴木鎮一記念館には、アインシュタイン博士との交流を物語る手紙や博士の似顔絵等が飾ってある。 鈴木鎮一は、クリングラーのもとでバイオリンを学んでいるとき、アインシュタイン博士の自宅にも親しく出入りしていた。 博士の家は、当時のドイツの知識人が集うサロンでもあった。 そして博士自身が音楽を愛し、自らバイオリンを弾くこともあって、ホームコンサートもたまに開かれた。 鎮一青年もここで求めに応じてバイオリンを演奏することもあったのである。 ある日、食事の後、小さなコンサートが開かれた。 鎮一青年は、ブルッフの協奏曲第一番を弾いた。弾き終わると感動とともに拍手が起こった。 「不思議です。」とコンサートが終わって、お茶を飲みながら、一人の老婦人が言った。 「日本という全く別の国に育ち、その感覚の中で成長したスズキが、ドイツの曲を弾いた。 それも、私たちドイツ人にとっても、作品の芸術性が十分に感じ取れる演奏でした。 しかし、ブルッフが描いたのと別の世界にいるスズキの演奏から、私たちがブルッフを感じるなんてことが、本当にあり得るのでしょうか?」 すると、アインシュタインは静かに笑みを浮かべて答えた。 「世界中の人間は全部同じ人間ですからね、奥さん」 鎮一青年は、「世界中の人間は全部同じ人間です」という博士の言葉に感動した。 (アインシュタイン博士の言葉は、わたしに自信を持たせ、簡単な言葉のうちに広大なヒューマニズムの精神が脈打っているのです。 感覚のずれは多少あっても、人間は人間同士でいつでもわかりあえる道を持っているものだということをはっきりと教えられました)「私の歩んできた道」より お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月28日 05時26分20秒
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