12348614 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

GAIA

GAIA

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
全て | 報徳記&二宮翁夜話 | 二宮尊徳先生故地&観音巡礼 | イマジン | ネイチャー | マザー・テレサとマハトマ・ガンジーの世界 | 宮澤賢治の世界 | 五日市剛・今野華都子さんの世界 | 和歌・俳句&道歌選 | パワーか、フォースか | 木谷ポルソッタ倶楽部ほか | 尊徳先生の世界 | 鈴木藤三郎 | 井口丑二 | クロムウェル カーライル著&天路歴程 | 広井勇&八田與一 | イギリス史、ニューイングランド史 | 遠州の報徳運動 | 日本社会の病巣 | 世界人類に真正の文明の実現せんことを | 三國隆志先生の世界 | 満州棄民・シベリア抑留 | 技師鳥居信平著述集 | 資料で読む 技師鳥居信平著述集  | 徳島県技師鳥居信平 | ドラッカー | 結跏趺坐 | 鎌倉殿の13人 | ウクライナ | 徳川家康
2009年10月28日
XML
鈴木鎮一とクリングラー先生そしてアインシュタイン博士

鈴木鎮一記念館には、アインシュタイン博士との交流を物語る手紙や博士の似顔絵等が飾ってある。

鈴木鎮一は、クリングラーのもとでバイオリンを学んでいるとき、アインシュタイン博士の自宅にも親しく出入りしていた。
博士の家は、当時のドイツの知識人が集うサロンでもあった。
そして博士自身が音楽を愛し、自らバイオリンを弾くこともあって、ホームコンサートもたまに開かれた。
鎮一青年もここで求めに応じてバイオリンを演奏することもあったのである。

ある日、食事の後、小さなコンサートが開かれた。
鎮一青年は、ブルッフの協奏曲第一番を弾いた。弾き終わると感動とともに拍手が起こった。

「不思議です。」とコンサートが終わって、お茶を飲みながら、一人の老婦人が言った。

「日本という全く別の国に育ち、その感覚の中で成長したスズキが、ドイツの曲を弾いた。
それも、私たちドイツ人にとっても、作品の芸術性が十分に感じ取れる演奏でした。
しかし、ブルッフが描いたのと別の世界にいるスズキの演奏から、私たちがブルッフを感じるなんてことが、本当にあり得るのでしょうか?」

すると、アインシュタインは静かに笑みを浮かべて答えた。

「世界中の人間は全部同じ人間ですからね、奥さん」

鎮一青年は、「世界中の人間は全部同じ人間です」という博士の言葉に感動した。

(アインシュタイン博士の言葉は、わたしに自信を持たせ、簡単な言葉のうちに広大なヒューマニズムの精神が脈打っているのです。
感覚のずれは多少あっても、人間は人間同士でいつでもわかりあえる道を持っているものだということをはっきりと教えられました)「私の歩んできた道」より





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年10月28日 05時26分20秒



© Rakuten Group, Inc.