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カテゴリ:鈴木藤三郎
本田宗一郎が掲げた「3つの喜び」
二宮尊徳先生は、「売って喜び、買って喜ぶ」ようにしなさいといわれた。 売る者も買う者も共に喜ぶ、貸す者も借りる者も共に喜ぶ、そうした売買や貸借でなければ天理にあわないと。 鈴木藤三郎先生はその理を深く考えて、台湾製糖株式会社の経営方針として両得農業法を編み出された。 製糖の原材料であるサトウキビ栽培のため、広大な農地を保有し、農民に品種改良したサトウキビを栽培させた。会社と農民が共に喜ぶ、共に利益になることを経営の柱として定められたのである。 そしてまた、本田宗一郎氏のいう「作る喜び」について、同じ発明家としてこれまで世に存在しない新たなものを作り出し、産業化し、社会や国家のために役立とうという志を次のように語っている。
「私が事業を創始するについては、すべて二宮翁の報徳主義を遵奉している。 翁の御歌に、仮の身をもとの主に貸し渡し民安かれと願ふこの身ぞというのがある。 これは翁の根本主義を説明したもので、翁則ち神という大抱負を示したものである。我々の到底及ぶ所ではない。 また翁のお歌に、世の中に人の捨てざるなきものを拾ひ集めて民に与へんというのがある。 私はこれに倣(なら)って、世の中の人の捨てざるなき業を開きはじめて国に報いんと詠んだことがある。 翁は「なきもの」といわれ、あらゆる事物に通じた意味を示されてあるが、私は「業」といい、事業だけの狭い意味にした。 世人の捨てない事業を開拓し改良して、些少なりとも国家に益したいという微意を現したものである。」
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最終更新日
2012年08月30日 06時39分12秒
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