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カテゴリ:報徳記&二宮翁夜話
【三八九】下館藩の一農夫に諭し曰く、汝父母に孝、郷党に義、敦篤力耕、以て一邑の師表と為すに足る。既已に郡官の視察する所と為るなり。故に余、無息金を貸与し、以て負債を償ひ、以て田産を復す。汝宜く夙夜勉励、余贏を以て之を償ふべし。必ず償期を愆つ莫れ。若し夫れ未だ完償せざれば、則ち其の親戚朋友に交る、物を贈るを以て義と為す勿れ。又人嘲を顧る勿れ。宜く専ら完償を以て義と為すべきなり。夫れ農夫は、天子の民なり。藩侯の衰邑を余に托する所以の者、天民を安ぜんと欲するなり。今汝が田産を復し、汝が家道を優にする者、即藩侯の宿志に非ず。天子は幕府有て四海を保んじ、幕府は諸侯有て征夷の職を奉じ、諸侯は庶民有て述職を全ふす。庶民田産有て生を安んず。汝宜く田産を修め、耕耨を勉むべきなり。海に漁せんと欲する者網を刺し、田に培んと欲する者肥を畜ふ。此れを之れ務めず、懶惰日を消し、苞を携へ田に往き嘉禾を求るも、亦之を如何ともする無し。汝骨に刻み肝に銘じ、夙夜以て懈る勿れ。
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最終更新日
2015年07月02日 03時04分08秒
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