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カテゴリ:ネイチャー
木星の衛星「エウロパ」から水蒸気噴出か、新たな証拠
【AFP=時事】木星の氷に覆われた衛星エウロパ(Europa)の表面から水蒸気が噴出している可能性を示すさらなる証拠が、ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)を用いた観測で発見された。米航空宇宙局(NASA)が26日、発表した。 ガス状巨大惑星の木星を周回している50個あまりの衛星の一つであるエウロパ。NASAは、この星を太陽系内で地球以外に生命が存在する「第一候補」とみなしているが、それは氷で覆われた表面の下に、地球の2倍に及ぶ規模の巨大な、塩分を含む海が存在すると考えられているからだ。 木星の衛星「エウロパ」から水蒸気噴出か、新たな証拠 この最新の発見によって今後、エウロパの数キロに及ぶ分厚い氷殻の掘削をせずとも、無人探査機で噴出場所の上空を通過観測することで、その成分に関する情報の収集が可能となるかもしれない。 1990年に打ち上げのハッブル宇宙望遠鏡で撮影された紫外線画像では、エウロパの南端付近で発生した水蒸気の噴出現象が「黒い指」のように見えると、米宇宙望遠鏡科学協会(Space Telescope Science Institute)の天文学者、ウィリアム・スパークス(William Sparks)氏は述べた。 観測は2014年から15か月間にわたって行われ、木星の前を通過するエウロパからの噴出現象を3回特定した。 水蒸気の噴出と考えられるこの現象が、エウロパの10回の木星通過のうちの3回でしか観測されなかったことは、噴出が間欠的に起きていることを示唆していると、スパークス氏は指摘した。 2012年にも科学者チームが、ハッブル望遠鏡に搭載された別の観測機器を用いて、水蒸気が宇宙空間に160キロ以上の高さにまで達していることの証拠を発見しているが、今回の現象も、前回噴出が確認されたエリア近くでの出現とみられるという。 だが、科学的な確証を得るためには、ハッブル望遠鏡による観測か、他の観測技術を用いて、さらに多くの証拠を集める必要があると、スパークス氏は注意を促した。 【翻訳編集】AFPBB News お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年09月27日 19時27分16秒
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